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わたしたちCDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)において、『経験代謝』『自己概念』『ありたい自分』といった言葉は、共通理解がなされています。
だからCDA同士の集まりになると、キャリアカウンセリングの説明の中に自然とこれらの言葉が出てくるわけです。そして、これらの言葉で伝えたい意味を受け取ることができます。

言葉とは意味を表すための記号です。文字や音声にのせて伝達することで、相手にはその言葉に込められた意味が届けられるわけです。

これがコミュニケーションです。わたしたち人類が獲得した高度な文明ですね。


コミュニケーションには、一度に多数の対象に情報を伝達できるという特性があります。マス・コミュニケーションと呼ばれるものです。

なにも社会のように大きな集団に限りません。家庭内なら「ご飯だよ―」と声をかけると全員が食卓に集まる……というのはマス・コミュニケーションが機能していると言えるでしょう。


ところが、マス・コミュニケーションの反対に、特定少数に向けて発信するコミュニケーションもあります。後付けで造られた言葉ですが、これをミニ・コミュニケーションというそうです。

ミニ・コミュニケーションの場合は顕著に現れるのですが、家族や組織、集落、地域など特定の範囲(=コミュニティ)内でしか通じない言葉が存在します。いわゆる略語や通称、隠語、方言などです。
これらの言葉が通じる相手は仲間であり、コミュニティの構成要員として識別することができます。
逆に言えば、言葉が通じない人は仲間ではない=外敵の可能性があります。だから排除するわけです。

突き詰めれば、いわゆる村八分・のけもの・仲間はずれといったいじめの構造は、本来はコミュニティ維持のための防衛機制が過剰に現れたことに由来すると考えられます。
他所から来たあの人は、何だかわからないけど言葉が通じないから不安だよね……となんとなく避けてしまうということです。


わたしはいま、この防衛機制を相手に抱かせないよう、言葉の理解に努めています。
その言葉が何を指しているのかをよく聞いて・見て・感じて・考えて・解釈して、同じ言葉を使って会話をし、行動することを心がけています。
と同時にわからない言葉は素直に尋ねて教えてもらっています。略語や俗語、通称など、この職場でしか通じない言葉は特に注意を払っています。


言葉によって文化がつくられるのであれば、言葉の理解は文化の理解となるはずです。同じ文化圏の集団に加わるために、まずは共有の言葉を使えるようになることが大切だと考えます。

ただし、人と環境は相互作用があります。人が環境に影響を与えることもあれば、その逆もあります。例えば英語しか話せない方々の中に飛び込んだとして、自分が英語に慣れると同時に、相手も日本語を理解しようと努めてくれる状態ですね。
互いに影響し合って、また新たな文化が生まれていきます。人が文化に変化をもたらすわけです。

こと転職したばかりのわたしは、新たな環境に馴染むことに専念しています。人→環境のアプローチです。
その一方で新たな職場のみなさんも、わたしがわたしらしく振る舞えるように配慮してくださってます。環境→人のアプローチです。

いままさに「人と環境の相互作用」を実感しています。そして「これから共に新たな文化を築き上げる」ためのスタートラインに立っていることを感じ始めています。
そう感じるのは、少なくとも初日比べて周囲の言葉が変化してきたからです。「このコミュニティに受け入れてもらっている」とわたしが感じられるくらい、同じ言葉で話せるようになってきたからなのかもしれません。


小さな努力ですが、言葉を理解することが組織文化の理解、そして仲間として受け入れてもらうことへとつながっていくーーーそれをいま経験しているわたしだからこそ、伝えられることがあるのではと考えています。

さあ、ますます経験を積み重ね、彼らの役に立つ生きた言葉を伝えられるような教員を目指してがんばるぞ!




#明日も佳き日でありますように
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