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滑舌に関して新しい気づき

3月中旬からお仕事がすべて彼方へと飛んで行ったので、自宅で長い時間を過ごしていました。そうすると妻と話すことが増えるんですが、ある日、「あなたは演劇人なのに滑舌悪いね」と言われました。

ああ、僕は演劇人だとも。だけど、演出だったり劇作なんだから、滑舌は別に関係ないじゃないか!と言い返すと、「いや、関係無くないでしょ。信頼関係の問題」とさらにエグられました。

滑舌、鍛えるか…と早口言葉を言っていたら、ふと気づいたことが。それを今日はみなさんとシェアしていこうと思います。

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まず、「パン壁」と高速で10回言ってください。

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噛みましたか?簡単でしたか?ちょっともつれませんか?「べ」と「ぱ」が破裂音で続いているので、そこの繋ぎがこちゃこちゃしますよね。僕はしました。

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次は、「壁パン」って10回言ってみてください。

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さっきより、言いやすくないですか?同じ文字列なのに、パン壁よりも壁パンの方が言いやすい。僕はそんな気がしました。

どうしてでしょうか。

仮説なんですけど、「パン壁」だと脳がバグを起こして滑舌に影響するけど、「壁パン」だとバグを起こさないから言いやすいんじゃないかと。

逆説的に言えば「言いにくい言葉は、脳の作用で言いやすくなる。」(かもしれない)

38歳の春に気づいたわけです。


例として、有名な早口言葉を攻略してみましょう。


あかまきがみ・あおまきがみ・きまきがみ


これ、赤・巻紙、青・巻紙、黄・巻紙、という意味ではあるんですが、それだと脳がバグるので、わざと誤変換してみましょう。


赤巻、噛み。青巻、噛み。黄巻、噛み。


こうすると自然と「が」に力が入り、不思議と言いやすくなります。途中でこちゃつきそうになっても、態勢立て直しやすい。(*個人の感想です)


意味が変わってしまうではないかと思われたみなさん、ご安心を。フラットに読めば、聞こえるのは一緒です。そして、滑舌は筋肉なので、トレーニング効果は変わらないはず。


もう少しサンプルが集まったら、ワークショップで使おうと思います。

次の現場までに、もう少し滑舌をよくしようと思います。


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