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21年暮れ 惚れてから2年のお皿を購入した

2年前

実家暮らしであった私は一人暮らしをしたさに、いつかは分からないその時を夢見て、空想上の自分の部屋を頭の中に作り上げインテリアやらを吟味していた。

ある日インスタグラムで見かけたシンプルなお皿に一目惚れした。

飾りもないシンプルなお皿。けれども人をときめかせる魅力があった。

イイホシユミコさんのunjour(アンジュール)というお皿。

食器のブランドにも興味を持って自分で調べたのはこの時が始めてだったと思う。

仏語で一日を意味するunjour(アンジュール)シリーズ。それぞれのサイズの違いから一日のシーンが思い浮かぶように。

素敵なコンセプトですよね!??

サイズの表記が下記のような感じ。

― matin 朝 ―
大きめのカップとワンプレートで
― après midi 午後 ―
紅茶とケーキを
― nuit 夜更け ―
コーヒーとチョコレートひとつ

お皿とカップがある。

私はこのお皿をみてときめいたその時「ショートケーキをおきたい!!」という気持ちに駆られた。

 苺を載せたら絶対かわいいですね


食器ならいつ購入してもよかったのだけれど、

いつか、いつか買おう

が長いわたし。
このお皿も毎月一回以上はサイトを眺めて買いたいと思っていたが、あたためればあたためるほど憧れの人物に会う感覚でしょうか。なかなか購入に踏み出すにはどきどきしてしまう。

4月に上京してから半年も過ぎた頃。
コロナも落ち着いて母が遊びに来た。

そこでやっと母とショップがある代官山に行くプランを立ててみた

来ちゃいました!

何度も写真で見た赤い格子のガラス戸

奥に覗けるカトラリーの数々

目的のディズニーアトラクションの入口にたどり着いたときのようなわくわく。

お店に入り、全体を見渡すような素振りを見せつつ心はアンジュール一直線。

「あったーーーーー」
と心が踊った。

買うと分かっているのに、買おうかなどうしようかなと要らぬ心の行ったり来たりをしながら悩みに悩んで、母にも長らく待ってもらい

やっと1点購入。

憧れのものに手を出してなんだかドキドキと決意とで、頬をキュッと張っての帰宅路

早速トキメキのシーンを再現したくて

帰りがけ近所のスーパーでショートケーキを買った。

興奮さながらぽんと載せたショートケーキ。

初めてお皿を使った日

かわいいなぁぁ!!

そっとフォークを入れて口に入れたら350円のショートケーキは、想像以上のきらきらなな味がした。

何年も眺めて、悩んでだ分、そのお皿に置かれた食べ物は特別になる。

衝動買いをすることはあまりなくて
いつか、いつか買おうが長いのは
そんな購入までのエピソードが物事をそれ以上にしてくれるのを楽しみにしている気持ちもあるのだと思う。

おんなじもの、こと
事実は変わらなくても
付加価値が加わると
特別なものになる

ものとの出会い方や、出会ってからお迎えするまでの期間も大切にして、魅力的なモノをより魅力的な特別な逸品にしていくお買い物をこれからもしたいな

お皿を手にして    心高鳴る 


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