玉砕の美学 15

2024年4月2週

今週は珍しく同着の競馬が2つあった。その両方が当たったのである。1つ目は土曜中山7R古馬1勝クラスだ。◎はヒシタイカン、ここは逃げ馬不在の9頭立てで、この馬が逃げると考えた。頼んだ。お願いした。

○はセイウンパシュートで、素直なら1番人気のこの馬なのだが、どうも詰めが甘い気がして、この評価だ。▲がローブエリタージュで、最内からヒシタイカンに付いて行って、そのまま流れ込みを期待。要するに、ヒシタイカンが行かないとどうしようもない予想である。

そのヒシタイカン、ポンとゲートを出て、軽快に逃げてくれたから、第一段階はクリア、○も▲も好位にいて、これはできたのでは?とワクワクした。私が買ったのは◎○の馬連、◎○▲の三連複に、◎から○▲を裏返した三連単だ。三連複が勝負で、馬連は元返し、三連単で少し跳ねるぐらいで、どれも大したオッズではない。

それでも当たれば嬉しい。それも想定通りの展開なら、更に嬉しい。直線半ば、予想通りの並びになって、大丈夫と思った所に、ヴァンナチュールが外から差してきた。あぁ、お前はダメだ……が、何とかなるだろう。内からローブエリタージュがグイグイ伸びて……来ない。あぁ、危うい、危ういと思った所がゴールで、内外離れた決着はリプレイでも分からなかった。

何だか負けた気がするなぁ~と諦め気味だったが、その3着が同着、配当は減ったが、外れるよりはずっといい。しっかし、三連複の方が安心だと予想したのに、実際は馬連の方が何の心配もない決着になるのだから、競馬は難しい。

もう1つは日曜阪神2Rの三歳未勝利戦で、こちらも3着が同着だった。ノイヤーヘルトとヤマニンアルリフラ、これはどっちらも買っているが、前者の場合は三連単だけ。後者の場合は三連複も持っている。ただ、6番人気と2番人気で、オッズが違うので、どちらでも配当に大差がない。

このレースはリプレイで、外のヤマニンが有利だと思っていたので、同着と言われてあれ?な気分だった。結構前から、カメラの位置が変わったのか、どうも外が優勢に見える。前日も負けた気がしたが、同着だった。

同着だと配当はどうなるのか?損なのか得なのか、オッズと見比べて計算してみると、どうやら同着の場合が一番得なようだ。まぁ、誤差ではあるのだけど、こういう僅差で良い方を引けると嬉しい。何だか勢いに乗れる気がしたのだが、終わってみると気のせいであった。

もっと大事な3着争いで4着を引いていては競馬は勝てないのである。また全治が増えてしまった。それでもいい。今週はどうなるか?不安の中で、ちゃんと競馬が見られたのだ。ちゃんと戦っていた。日本の騎手はみんな格好がいいとしみじみ思うのである。

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