玉砕の美学 14

2024年4月1週

日曜日に出掛ける予定があったので、今週の馬券の中心は土曜だった。早めに新聞を買ってきて、しっかりと予想して、無残に惨敗したのである。

結果は先に書いてしまったが、私がどういう算段でいたか?と言うと、先ず土曜に利益を出す。これが大前提である。うむ、既に破綻している話を続けるのは辛いが、まぁ、そうなると思って始めたと考えて欲しい。

そして、その利益の分だけ日曜の馬券を買うのである。要するに最悪でも土日でチャラになる。当たれば当たるだけ週の儲けが大きくなる。こういう余裕のある馬券を、別の予定がる日には買いたい。

そんな算段で、土曜の馬券を買ったのである。結果は出なかったが、自信はそこそこあった。今週は最高評価の貯金馬が3頭出ていたからだ。貯金馬のランク分けを詳しく書くと長いので、ここでは最高評価の説明だけするが、要するに「現級最上位」、逆らうだけ無駄という評価である。

その1頭が、土曜阪神3Rのカズタンジャーで、まぁ、負けないだろうと特に疑うことも無く三連単の1着付をしたのだが、この馬が3着に負けるのだ。それも12馬身も離された3着である。正直、よく分からないが、私には中京の実績を鵜呑みにしてはいけないという戒めがあって、それかなぁ~という気はする。それでも、勝てると思ったのだけど…

ただ、この日はもう1頭現級最上位の馬がいて、土曜阪神5Rのムルソーがそれだ。で、この馬は簡単に逃げ切ってくれたのである。まぁ、1.8倍の馬なので威張れはしないのだが、この手の馬は単勝元返しぐらいの人気になることもザラなので、買えるオッズだっただけ有難い。

当然、三連単の1着付をしていて、2着のリューデスハイムも買っている。ところが、3着の欄にターコイズフリンジがないのだ。この馬の前走はちゃんと見ていて、道中掛かり気味の追走で、最後の脚を無くして4着。

初ダートのここは最内枠で、あの気性では揉まれて止めてしまうだろうと考えた。実際、道中は砂を被って頭を上げていたのである。あぁ、ないな、我ながらいい取捨選択だったと自画自賛していたのが、この馬が内々で粘るんですねぇ…4着以下は離れていて、どうしようもない展開を眺めるしかなかった。

もう1頭は日曜中山6Rのカシマエスパーダで、この馬は勝っているだろうし、このレースはさすがに当たっているだろうと、日曜の帰宅後に結果を確認した。今度は2着の欄にロジアデレードがないんですねぇ。前が早いと考えて、千六実績のいいこの馬を千八で軽視してしまった。

とは言え、貯金馬だけが馬券ではない。土曜の惨敗を踏まえて、日曜はそこそこ配当の期待できるところも買っていたし、1発で何となる馬券もあって期待していたが、リプレイが進む度に苦しくなるんですねぇ。既に終わっているレースで追い詰められるのは何とも言えない気分だ。

終わってみると全治2ヶ月、桜花賞に触れる気力もない。もう駄目だ…

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