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【対談01】大らかすぎて直前までヒヤヒヤ…(汗)でも、憎めないのがイタリア人のいいところ(笑)

丸安毛糸では、イタリア・フィレンツェで年2回開催されている世界最大規模の糸の見本市「Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)」に2017年から出展しています。今回の出展はコロナ禍以降初となる3年ぶり。この出展のためイタリアに行ってきた素材部の片野さんと、汪(わん)さんに、展示会の感想や、現地での出来事を岡崎社長が自らインタビューしました。

「Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)」とは?
Pitti Filatiは、イタリアのフィレンツェで年2回開催される、糸や編み物の国際展示会。世界中のデザイナーやバイヤーが集まり、最新のトレンドを発信するとともに、製品や技術に関する情報交換の場として注目を集める。

写真左から汪 品雅、岡崎 博之、片野 恵土。
  • 片野 恵土(かたの けいと)
    素材部 企画部門/2017年入社
    自分で糸を紡いで作品を制作した経験から、糸づくりの楽しさと奥深さを知り、丸安毛糸に入社。糸の無限大の可能性や、組み合わせで変わる表情に驚き、企画と営業の業務に就く。

  • 汪 品雅(わん ぴんや)
    素材部 企画部門/2022年入社
    台湾と日本で6年間、テキスタイルデザインを専攻。丸安毛糸のブログでサスティナブルな素材に関する記事を見て、入社。素材作りを通じて環境問題を考え、日々の仕事に取り組む。



岡崎:
さて、このたびはイタリア出張おつかれさまでした!
二人が帰ってきて約10日ほど経ちました。
(この対談は2023年2月に行いました)

この取材をリアリティなものにしたいから、この期間なるべく二人にはイタリアのことは聴かないようにしていましたが(笑)、今日の対談をめちゃくちゃ楽しみにしていました。

片野・汪:
(そろって)よろしくお願いします!

岡崎:
汪さんはイタリアへ行ったの初めてだっけ?

汪:
はい、初めてです。

岡崎:
片野さんは何回目になるの?

片野:
「MONTELUCE(モンテルーチェ)」としての出展は今回で7回目で、そのうち私は2回目の出展から携わっているので、今回で6回目のイタリアです。

「MONTELUCE(モンテルーチェ)」とは?
丸安毛糸が展開する糸のオリジナルブランド。ブランド名はイタリア語の「モンテ(山)」と「ルーチェ(光)」からなり、糸に触れることで、ひらめきや感動を感じて欲しいという想いが込められている。

岡崎:
前回と今回、出展して変わったことはあった?

片野:
前回までは、会場で一番小さいブース(5m×5m)でしたが、今回は思い切って2倍の広さのブースを準備しました。小さいブースだと、回を重ねるごとに狭く感じていたんです。

岡崎:
そうだった!MTGで最初この話が出たとき、「そんなに広くて大丈夫?!」って思わず片野さんに聞いたんだよね(笑)

片野:
今回は2倍でちょうど良かったんです!
ただ設営トラブルがあって、イタリアに到着して、まずは交渉からはじまりました(苦笑)

展示会前日に設営へ行くと、ブースの壁紙と床の色が発注と違ったんです。
大急ぎで会場の事務局と現地のペンキ屋さんと交渉して、すぐ塗り直してもらえることになりました。

ペンキの塗り直しと乾燥まで約2時間。すぐにでも設営したい気持ちを抑えながら汪さんとハンバーガーショップで待ちましたね。

現地のペンキ屋さんに壁を塗り直してもらってるひとコマ。

岡崎:
過去の出展でも「指定していた床の色と全然違った…」ってことがあったよね!

片野:
はい。もはや、イタリアの展示会 “あるある” ですね(笑)

以前は、前日の午後から設営に行ってたんですが、今回ちょっと嫌な予感がして・・・早めに行ったら…予感的中でした。

ただ、こういうトラブルがあっても、最後はどうにかしてくれるのがイタリア人の気質なんだなと思います。最後までとても親身になって対応してくれました。

岡崎:
イタリアの人ってほんとそうだよね。わかるなぁ~

片野:
会場全体の設営に関しても、前日までほとんど空っぽで、床に誰かが食べたみかんの皮が落ちてたりで、「ほんとに明日から展示会できるの?」って心配になるくらいですが、ひと晩明けると、最高の状態で仕上がってますから。

汪:
私たちのブースの壁に、「アルファベットステッカー」を使って、今回の出展テーマ文を作ったんですよね。これはアルファベットが1文字ずつシールになってるんです。

ブースの壁がこちら。

片野:
そうなんです。
今回どういうテーマで出展しているか、イタリア語と英語でそれぞれ表現しました。

美術館の展示からヒントをもらったんです。実際の作業は、1文字ずつシールで貼り続けて2時間…大変な手作業になりました(笑)

岡崎:
それは大変な作業だったね!
で、お客様はその文章を読んでくれるものなの?

片野:
「何か書いてある」と立ち止まって読んでくれる方が多かったです。

2023年「Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)」会場。

汪:
その日は午前のトラブルがあって、設営と準備だけで夕方になってしまったので、展示会当日は朝早めに集まって、みんなで最終打ち合わせをしましたね。

片野:
今回は日本から4名の社員と、現地のエージェント(日本人)1名が出展メンバー。
新しい素材説明の最終打ち合わせを行なって、なんとか無事に、展示会初日を迎えることができました。

(つづきます)


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