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なんでそんなに免許なの?―50代のオジサン運転人生、免許をいろいろとってみた#1

はじめに ああ免許がほしいなあ

 50代のオジサンが、牽引免許(牽引自動車第一種運転免許)をとろうと思い立ちました。トレーラーが運転できる免許です。

50代にもなってなぜ?

 50代にもなって、何で今さらと思うでしょう。自動車教習所に行ったとき、教官の方から、

 「トレーラー、乗るんですか?」

と、いぶかしげに聞かれました。もう1人の教官の方からは、

 「ペーパーで、集めるの?」

と、半分茶化すように聞かれました。

 すべての種類の免許を集めて、いわゆる「コンプリート」する方がときどきおられます。自分は自動二輪をやらないので、そのつもりは最初からありません。

 実際、免許を持っていたところで、なかなかトレーラーに乗せてくれるわけではありません。ある運送会社に連絡したとき、未経験者ということで断られました。

 牽引免許に関心が湧いたのは、実は30代のときです。大型二種(大型自動車第二種免許)を取ったとき、

 「あとは牽引だなあ」

と思って、よほど取りに行こうかと考えました。

 大型二種とは、営業用のバスが運転できる免許で、大型二種を持っていれば、普通二種が必要なタクシーも運転できます。

 しかし、家族から、

 「何のために取るの?」

と聞かれ、それも当たり前です!

 大型一種(大型自動車第一種免許)に続いて大型二種も取った時点で、それ以上何も言えず、そのままになって二十数年が過ぎていました。

 大型一種とは、大型トラックが運転できる免許です。営業でなければバスも運転できます。

免許、取得順

 原付免許は取っていません。普通免許MT(普通自動車第一種運転免許)、大型一種、大型二種、そして牽引免許を取りました。

今とは違う法律

 その後、法律が変わり、中型免許とか準中型免許など、区分が細かくなりました。当時は、中型免許はありませんでした。普通免許の上は大型一種でした。

「中型車は中型車(8t)に限る」って?

 自分が取った普通免許は、「中型車は中型車(8t)に限る」と但し書きが書いてあります。

 「大型を持っていれば同じじゃないか」と思うかもしれませんが、そうではありません。

 免許の更新で、年齢などを理由に、深視力が課される大型を辞退し、普通免許だけ残したとき、それでも8tまでは運転できる、少しだけ「おいしい」免許なのです。

 現在取ることができる普通免許は制限が厳しく、8tは運転できません。8tは中型が必要になります。

自動二輪はやらない

 自動二輪は持っていません。オートバイは車に比べて、それほど魅力を感じませんでしたし、何よりも家族から、二輪は危ないからと言われて、あえて乗る必要もないかと思ってきました。

若い頃、憧れた!

 若い頃、エアライン・パイロットに憧れました。その気持ちの縮小版か、プロの運転手に地味に憧れました。

 ある日、高速バスの運転手の所作を見て、率直に、

 「かっけー」

と思いました。左手でシフトレバーを操作するところはシビれました。

 その頃、バスの一番前の席が空いていると、そこに座って、

 「どうして運転手さんは、あの方向を見て安全確認をするのだろう」

などと、プロのわざを観察していた記憶もあります。

バス会社で運転手

 大型二種免許を活用し、短い期間でしたが、バス会社に運転手として採用されたことがあります。支援学校の送迎便を担当しました。

 しかし、それくらいで、プロの方とはまったく違います。

こんなことを書いて行きます

 そのような私が、運転免許の記事を書こうと思い立ちました。このような記事を書いて、運転をなりわいにしているプロの方には申し訳ない気持ちもあります。

 しかし、人生いろいろ挑戦した中で、これも挑戦してよかったと思えるものの一つです。体験をお話しすることで、この世界に興味のある方に、お役に立つことが一つでもあればと思います。

 あわせて、今までのドライバー・ライフについても正直に綴って行きます。

続く ―次回は普通免許を取った若い頃について書きます。

※自分の体験を綴ったエッセイです。交通法規や免許に関する法律などは変わる可能性がありますので、必ずご確認ください。

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