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【AppleMusic空間オーディオ】ProTools経由で再生出来ました。

自己紹介


皆様お世話になっております、株式会社okidesignの沖田純之介です。
私の自己紹介は以下にリンクしてあります。

以前の記事

以前以下の記事を書かせて頂きました。

その後の検証

その後、MacOSもVentura13.4.1にアップデートしAudioMidi設定で9.1.6chが表示される様になりましたが、AppleMusicから直接オーディオインターフェイスに出しても、前回と同じく5.1ch分しか音が鳴りません。
オーディオインターフェイスはAnteLopeOrion32+ですが、AnteLope社にご協力頂き、16chの最新I/Oも送って頂きましたが、やはり5.1chまでしか再生出来ませんでした。CCモードで動かしても結果は同じ、AnteLopeも原因はわからないとのこと。
どこの代理店に聴いても「Apple側のバグ」という回答が返って来ます。

そんな代理店の一つから、「ProToolsのAux I/Oを使用すると鳴る時があります。」との有効な情報がありました。
早速試してみると、なんとあっさり音が鳴ってくれました。

設定はこちら

設定はとても簡単で以下に記載しておきます。

ProToolsAudioBridge16をオンに。
AudioMidi設定でAudioBridge16を出力として選択。
「スピーカーを構成」ボタンを押して、チャンネルをスタジオ機器と合わせる
ProToolsに入力、そして出力させて設定終了。

以上、非常に簡単に音が出ました。
AppleMusicの起動タイミング等で音が鳴らない時がありますが、ProToolsを再起動したりすると鳴るようになります。
ここまで長い道のりでしたが、自分はいつも単独で仕事していて、外部とのやりとりがないので、最新情報が少ないのが原因と考えております。

早速色々と空間オーディオを試聴

空間オーディオの最新音源など色々試聴させて頂きましたが、期待していた割には残念、、という印象でした。
どの音源も基本のミックスはフロント2ch、又はクワッド4chで、ワイドが鳴る音源はまだ無いようですし、Topも少しリバーブやコーラスを飛ばしているだけという感じでした。そして自分が好むジャズに関しては、無理やり多チャンネルで鳴らしましたという感じ。これならオリジナルのモノラルミックスの方がグット来ます。
自分は5.1chを多くミックスして来てますが、それとあまり印象は変わらないなと感じました。
まあ、ここら辺のお話はまたの機会に。

MPEG-Hプラグインの勉強も進めました。

映画館でのDolbyAtmos

映画の標準フォーマットになるのかというと、これも難しいと感じており、
映画館はサラウンドのLsr/Rsr/Lss/Rssが壁面の高い位置にあるので、TopのLtf/Rtf/Ltm/Rtm/Ltr/Rtrとの差が非常に分かりにくいです。
先日もIMAXレーザー12chサウンドで映画試聴してきましたが、天井が分かりにくい印象でした。
そもそも映画はスクリーンや内容から意識を逸らしたら駄目ですから、扱いが難しいなと感じております。

ちなみに、自分が作る様な小規模実写映画の場合は5.1ch納品と言われる事が一般的です。実際今年フランスと制作する新作も5.1chです。やはりこれが映画の標準フォーマットとして残って行くのではないでしょうか。
自分の趣味としてはモノラル映画が好きなのですが。


23年8月3日、追記

8/3朝、上記の設定で音楽を聴こうとしたのですが、2ch音源は再生されても、空間オーディオの音源再生が出来ませんでした。ApplMusicのバグのような見え方でして、空間オーディオの音源は再生ボタンを押してもどの曲も再生できません。アプリ上にダウンロードした音源は再生できます。
回避する方法はないか研究した所、Macのオーディオ装置でオーディオインターフェイス直接をセレクトしAppleMusicで再生(この時点では5.1ch)、曲中にProToolsAudioBridge16に切り替えると、7.1.4chで再生が出来ました。
やはりAppleMusicにバグがあるようですね。




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