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No.1058 朝漬けは、お好き?

このところ、目覚めると淋しい気持ちにおそわれます。毎朝、画面で見られた朧な月が隠れてしまったからです。

孤島から見た大自然の四季の風情が、シャープな画像で、まさに眼前に広がっているように貼られています。そして、遠景からいきなり近景の生活の場や畑の実りや食卓へと場面が切り替えられ、今日の話題へと展開していくのです。心憎いまでの見事な構成です。

しかも、古典だけとどまらない広汎な知識や教養を自分のものとされ、生活の場面に即応させながらその世界に遊び、「心」を「言葉」にして私の前に提示してくれるのですから、もうたまりません。隠れファンの一人として、毎日の投稿を楽しみにいていました。

あれだけの画像を、あれだけの文章を、数時間のうちに綴られ仕上げられる朧にかすむお月さんはどんな人物なのか、ゆかしさは増すばかりでした。その朧さとは対照的に、画像にも文章にも冴えがあり、穏やかに、つましく、不便ではあるが田舎の生活を楽しんでおられる人柄にも、強く心惹かれていました。
 
「だけど、一夜漬け、浅漬けのようなnoteになっている。
 浅漬けのおいしさもあるが、醗酵したものにはかなわない。」
そう言って、画面からフェードアウトされました。潔い充電宣言でした。
 
「朝漬けのようなnote」至極の私が言うのもなんですが、いつの日かフェードインしてお目に掛かれる日を鶴よりも首を長くしてお待ちしています。
 
「♪ 兎追いしかの山~」で有名な唱歌「故郷」の作詞者・高野辰之は、こんな歌詞も残しています。
「 ♪ 里わの火影も 森の色も
  田中の小道を たどる人も
  蛙のなくねも かねの音も
  さながら霞める 朧月夜」


※画像は、クリエイター・nejiさんの、タイトル「朧」をかたじけなくしました。お礼申し上げます。