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No.1041 IPPON!

言葉に打ちのめされ、言葉に感動を与えられ、言葉に励まされ、言葉に癒されています。
 
随分前のTV番組に「めざせ!2020年のオリンピアン パラリンピアン 伝説×最強」というのがありました。

オリンピアンたちの中で一番感動した言葉は、1996年(平成8年)アトランタオリンピックで銅メダルを獲得したマラソンランナー有森裕子選手の
「初めて自分で自分を褒めたいと思います」
でした。世界中の人々の心にも届いた言葉だったろうと思います。
 
その番組の中で、柔道家の野村忠宏選手が、次世代の後継者と目される阿部一二三選手にしたアドバイスに、心を持っていかれました。ikkoさん流にいうなら「背負い投げー!」です。
 
番組中、阿部選手は、野村忠宏選手の多彩なワザ・抽き出しの多さの秘訣を知りたそうにしていました。ところが、野村選手の言葉は意外でした。
「自分は、世界が獲れる一つの技を極めることだけに努めてきた。これが野村の代名詞だと言われる〈背負い投げ〉を磨きぬいた。その結果、他の技が案外ラクに出来るようになった。それは、ご褒美かも知れないね。」
 
これは、スポーツに限らぬ真理ではないかと思いました。一事に徹すれば、万事に開けてくる可能性を示唆しているように思います。
「あれもこれもと欲して、中途半端になるのが一番いけない。」
と言われている気もしました。私は、ちょっと首を引っ込めました。
 
オリンピックの柔道史上初3連覇(アトランタ五輪、シドニー五輪、アテネ五輪)を成し遂げた男・野村忠宏選手は、2015年8月の「引退試合」の3回戦で、ALSOKの椿龍憧選手に一本負けを喫しました。この時の本人の言葉は、中学時代の3年間しか柔道をしなかったような私でも胸にグッときました。

「豪快に勝って、豪快に負けて。負け方も一本、勝ち方も一本、そういう自分の柔道人生だった。世界へ導いてくれた技で勝てたんで、それは良かったなと思います」


※画像は、クリエイター・青柳 政孝 (Aoyagi Masataka)さんの、タイトル「AI画像集」をかたじけなくしました。その説明に、
「AI生成画像 『柔道の試合』 (もう、手も足も、何が何だかですが、それっぽい 笑)」
とありましたが、質感や緊張感がうまく伝わっています。一本技を切り取るのではなく、その過程に注目するAIの視点を面白いと思いました。お礼を申します。