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No.853 そうだったのか!桜の開花!

全国お花見ガイド(4月5日更新)の記事によれば、
「ウェザーニューズから、2023年の『第九回桜開花予想』が発表された。今年のソメイヨシノ(北海道の一部は別品種)の開花は、東北では記録的な早さとなり、南部では4月5日現在が見頃のピーク、北部でも4月第1週から満開ラッシュとなる見込みだ。北海道も非常に早い開花が予想され、4月第2週には北海道に桜前線が上陸するとみられている。」
という驚きの情報がありました。
 
東北や北海道の桜の開花は、4月下旬から5月上旬のゴールデンウィークの頃と相場が決まっていました。ところが、今年は異様なと言える速さです。
「今日4月7日(金)、青森地方気象台は桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表しました。平年より15日早く、昨年より9日早い観測です。昨年までで最も早い記録だった“4月13日”よりもさらに6日早く、記録を大幅に更新しています。
 また、桜の名所“弘前公園”でも本日桜の開花が観測されました。例年であれば4月下旬〜5月上旬に見頃を迎えるところですが、今年は大幅に早くなりそうです。」
 という耳を疑いたくなるような情報です。

今年の弘前公園の桜の開花予報(4月10日、最終取材)によると、
4月13日 5分咲き  
4月14日 満開  
4月19日 桜吹雪
とありました。「今年も又、異常気象の熱さか?」という思いが脳裡を駆け巡ります。
 
さらに、北海道札幌の開花予想を見ると、今年は一層の早さだということが知られます。
      今年     去年    例年
開花日 4月16日  4月23日  5月1日
満開日 4月21日  4月25日  5月6日
 
今年、東京都心は、広島や大阪よりも北に位置するのに、一足早い桜前線でした。更に南の九州よりも早かったと記憶しています。
 
 ウェザーニューズの担当者によると、
①桜の開花の発表に使われる標本木の樹齢などの影響
桜の種類は沖縄、奄美地方と北海道の一部を除き、ソメイヨシノで統一されています。そして、ソメイヨシノは樹齢40~50年になると、若い頃に比べて開花が早くなる傾向があるのだそうです。
「樹齢を重ねたソメイヨシノは、幹や葉の成長にエネルギーを割く必要がなくなる。開花に集中できるため、花の数が多くなり、咲くのもやや早まる」と解説していました。私には、ヘーボタン乱打のお話でした。
②都市化による気温上昇により開花が早まった
気象庁によると、日本の平均気温はこの100年で1,28度上がったといいますが、東京都心では、何と3,3度も上昇したそうです。記録情報によれば、東京の開花日が最も早かった年は、1953年(昭和28年)以降で6回ありますが、そのうちの4回が2000年以降に集中していることから、都市化による気温上昇の開花説は否めないようです。
 
近年の猛暑(東・西日本)は「チベット高気圧」が日本上空まで大きく張り出し、「太平洋高気圧」と二層に重なる状態が続く”ダブル高気圧”が原因という意見もありました。
 
私たちの良く知らないところで、確実に変化が起きています。それらは複合的に引き起こされ、何か一つを解決すれば済む問題ではなく、人類の手におえない状況に近づいている可能性もあります。桜の開花の早まったことから環境問題を問うのは、無謀なことなのでしょうか?


※画像は、クリエイター・さいとう みかこ(うらべっち)さんの、「青森県弘前市の弘前公園内にある桜のハート」の1葉をかたじけなくしました。お礼を申し上げます。