いまだにラゲブリオ

先日こんなニュースが出ました。

コロナ治療薬に不承認勧告 EU当局、モルヌピラビル

日本ではコロナにかかったときによく処方されるモルヌピラビル(ラゲブリオ)が、EUでは

『新型コロナウイルスの治療薬としての販売を認めないよう勧告した。十分な治療効果が得られなかったためとしている。』

とのこと。
はっきりしていますね~。

米国のガイドラインでも、モルヌピラビル(ラゲブリオ)の重症化防止効果証明は不十分との判断から、重症化リスクのある軽症例にはラゲブリオは第1選択薬にも第2選択薬にも入っていません。

日本のガイドラインではどうか。
2月10日に「新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き9版」
が出ています。
https://www.mhlw.go.jp/content/000936655.pdf

ここにはこんなことが書かれています。


33ページに記載があります。

34ページからは文章で軽症か重症までの治療法が書かれています。

いまだに普通にラゲブリオが推奨されています。

専門家もどき、特に海外かぶれの人たちは、すぐにアメリカだどうだとか、ヨーロッパではどうだとか、言いますけど、こういうところは無視するんですよね。
そしてエビデンスエビデンスとか言うくせに、こういうことは知らんぷり。

欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)がハッキリと、「販売するな」とまで言っているのです。

日本はどこまでも在庫処分場です。

なんでもかんでも陰謀論だって批判する人がいるけれど、ラゲブリオの一件だけを目の当たりにしてもなんとも思わないのだろうか。
明らかにおかしな事実であり、どうコメントするんでしょう。

ちなみに1ヶ月前、施設に入居されている方がコロナ陽性となりました。
ちなみにその施設では自分は1人だけ担当していて、他の方は別のクリニックが訪問診療されていました。

そして施設スタッフから、
「コロナの飲み薬は処方してくれないのですか?他のクリニックでは処方してくれるんですけど。」
とのこと。

正直心では「はぁ⤵」ですよ。
一応簡単に説明して処方しない根拠を述べました。

で、酸素濃度も問題ないし施設でフォローできると思っていたのですが、施設が保健所に頼み込んで入院させてしまったのです。
その患者さんはとても気難しく、かなり拒否のある方でした。
当初はスタッフさんも手を焼いている状況でした。
最初は採血も拒否される方でしたが、処方内容を見直し、徐々に信頼関係を築き、最近では笑顔で迎えてくれたり、採血も自ら協力してくれるほどにまでなっていたのです。
もともと食事にもムラがあった方でしたが、ここ最近はとても落ち着いて過ごされていました。

しかし環境やら周囲のスタッフが変われば、食事を取らなくなるのは目に見えています。
それでも入院させた。

その施設はこれまで何度も何度もクラスターを出しています。
本当に何度も何度もです。
自分が知っている施設の中では最高回数です。
みんなワクチン打ちまくっていてこれですからね。

正直、コロナを理由に面倒な患者さんを追い出したようにしか見えませんでした。

案の定入院してから食事はまったく食べなくなり、毎日点滴となったようです。
食べない人が末梢からの点滴を毎日やれば、痰が増えてしまうのは自明なこと。
まさにその通りになってしまいました。

無事退院されたのかどうかは不明ですが、施設からご家族に他のクリニック(ラゲブリオをバンバン出してくれるところね)への変更を勧められたこともあったらしく、その方は入院中に当クリニックのフォローは終了となりました。

愚痴になっちゃうのでこの辺にしときます。

さて、有名な科学誌「Lancet(ランセット)」に
『モルヌピラビルでCOVID-19患者の入院・死亡減らず 』
とう結果の論文が出ています。

Molnupiravir plus usual care versus usual care alone as early treatment for adults with COVID-19 at increased risk of adverse outcomes (PANORAMIC): an open-label, platform-adaptive randomised controlled trial

Lancet. 2023 Jan 28;401(10373):281-293.doi: 10.1016/S0140-6736(22)02597-1. Epub 2022 Dec 22.

EUはこの論文を元に結論を出したのかわかりませんが、日本にはなんちゃって専門家しかいないのだろうか?
上記に紹介した「新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き9版」を作成しているのは素人なのだろうか?
メディアに出まくっていた専門家もどきは何も言わないのだろうか?
それなりに知識あるのだし。

それとも日本人にだけラゲブリオが劇的に効くというデータでもあるのだろうか。
日本人超ラッキーみたいな。
そんなデータ見たことないですけどね。

ちなみに外来通院されている70代の男性ですが、肺がもともと弱い方がいます。
しかし普段はとてもお元気な方です。
その方が、休日に発熱・呼吸苦を認め、近隣の発熱外来(大きな病院)に受診されたそうです。
見事コロナ陽性で、ラゲブリオを処方されました。

しかし内服してから、体中がかゆくなり、湿疹が出てきたとのこと。
赤みがどんどん増して広がっているというのです。
そこでうちに相談がありました。
詳しく聞くと、かゆみは尋常ではなく全身に広がり、一部水ぶくれのようにもなっているとのこと。
写メで皮膚の状態を送ってもらいました。
しかもどんどん息苦しくなってきているとのこと。

それって超やばい状態です。
スティーブンスジョンソン症候群になりかけています。
というか片足ツッコんでいる。

スティーブンスジョンソン症候群は重度の薬疹で、命に関わることもあるくらい重大な疾患です。
スティーブンス・ジョンソン症候群

大至急ラゲブリオを中止し、処方してくれたところに連絡してくださいと伝え、その後担当医の先生もすぐに対応してくれたようで、無事重症化せず落ち着きました。
ラゲブリオ怖いです。

スティーブンスジョンソン症候群はとっても重要で危険な病気です。
なんたって薬害ですからね。
それで命を落としたら大変です。
だからかわかりませんが、ほぼ毎年国家試験に出ると言ってもいいくらいのものです。

さてさて、こんなニュースもありました。

新型コロナ治療薬売り上げ好調 点滴薬は「ブロックバスター製品」に

レムデシビルとラゲブリオが爆発的な売れ行きですって。
レムデシビル1,098億円、ラゲブリオ540億円。
しかもこの統計には政府が買い上げたものは含まれていないらしいですから、実際はもっともっとです。
この売り上げに、特にラゲブリオは日本国が多大に貢献しているんですね。
そしてこれからも貢献し続けるようです。日本だけが。

レムデシビルなんか怪しさ満点なのにね。
ちなみに以前ブログにもちょこっと書いています。

新型コロナの治療薬について

レムデシビルを販売する「ギリアド・サイエンシズ」という会社は本当きな臭い噂ばかりで…。

「ギリアド ラムズフェルド」などで検索して自分で調べてみてください。
ラムズフェルドって、聞いたことはあるかもしれませんが、ラムズフェルド国防長官のことです。

EUではラゲブリオ販売中止だし、アメリカでもそんなに推奨されていないし、日本国だけが今後も多大に貢献するんですね。
アホらしい。

ワクチン打つ医者もどうかと思うけど、いまだにラゲブリオを処方する医者もどうかと思うよ。

で、次の話題。

製薬会社、コロナ後模索 ワクチンや治療薬の需要鈍化で

「コロナで大儲けしたけど、コロナもそろそろブームが終わりそうだし、これからどうすっかな」
ということで製薬会社が悩んでいるという話。

悩むとこじゃないでしょ。
おかしな話です。

どうせ、新しい病気を定義したり、新しい病気を作ったりするんだろうなぁとは思います。
基準値を変えて病人を量産したりね。

しかしワクチンで簡単に大儲けできることを知ってしまったからたちが悪い。
ワクチンは健康な人たちも対象ですから、全世界の人がターゲットです。
史上最大のこれ以上ない大きさの市場です。
病人を対象とするよりも、「ワクチン」ビジネスの方が簡単に儲かるのは間違いありません。

このニュースのコメント欄に呼吸器内科医がコメントしてますけど、mRNAの技術がいろんな感染症に応用されるだろうと。
(ちなみにこの医者はワクチン推進派なので信用してません)

mRNAワクチンの技術なんてまだ確立されてないっしょ。
これだけ副作用出ているんだから。
しかも効いていないんだから。
他の目的のためには確立しているのかもしれないけれど。
少なくとも健康に寄与しているとは思えない。

これからは、mRNAワクチンという毒を打っても生き延びれる強靱な人か、ワクチンを打たない人だけしか生き残れない世の中になるんでしょうね。

結局製薬会社は儲けることを考えているのです。
資本主義社会だから仕方ないのですが、だらから資本主義と医療って相性が悪いのですよね。
病人がたくさんいないと製薬会社は成り立たないのです。
ちなみに普通の病院もですね。
病人を助けると言いながら、病人がいないと成り立たないのです。
めちゃくちゃ矛盾していますね。

医療費増大が大問題と言っているなら、儲けを考えている製薬会社に任せるのではなく、国が優秀な研究者を良い報酬で雇って、国が薬とか治療法を真面目に研究すれば良いのに。
そして安い薬代で病人をじゃんじゃん治していけば医療費は抑えられます。
まぁ、そんなことができないくらい医療って実際は発達していないってことなんですけどね。
科学が発展している、医療が発展しているとかいいながら癌は克服できていないし、病気で苦しんでいる人がいまだにたくさんいます。

最後に。

コロナ起源、研究所流出の可能性高い=米エネ省

アメリカと中国の情報戦みたいなこともあるから真に受けることはできないんだけれども、「答え」が出ていないのだからいろいろな可能性があるわけです。
それでもすぐに「陰謀論」と決めつけて一蹴する人たちがいますね。
本当頭が固すぎて残念な人たちです。

「ワクチンの後遺症はない」とか言っている医者もツイッター界隈にいるらしい。
ワクチンで死んだ人は一人もいないと言い切っていたデマ大臣もいましたね。

こういう人たちは「反ワク」というレッテルを貼って蔑んできました。

蔑む(さげすむ):他人や何かの物ごとを、自分より能力・人格が劣るもの、価値が低いものとみなし、あなどって軽んじたり、見くだしたりすることを意味する表現。

こういう人たち、本当「差別主義者」ですね。
人種差別する輩となんら変わりない。
ダメでしょ。人として。
根っからの性格悪い人たちです。
今までは国が後押ししてくれたからデカい顔してましたけど、それがなくなったらどうなるんでしょうね。
まぁずっとウソの世界で生き続けていくのでしょうけれど。

しかしそういう輩を気にしすぎていると、その悪い性格がうつってしまいそうなので、「眼中にない」くらいのスタンスでいると良いかもしれませんね。

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