不義理

昨日森永卓郎さんの本について紹介しました。
そして自分も日本航空123便墜落事故についてはかなり関心がありましたから、それについても結構書きました。

すると本日、日航機墜落事故をずっと調査している小幡瞭介さんという方からメールをいただいたのですね。

今回の「書いてはいけない」の本の124ページからの「放送人の会 NO・18」の内容に関するくだりだとか、152ページにあるブラジルの「パウリスタ新聞」「The
Dispatch(ノースカロライナ州の新聞)」のくだりは、なんと小幡瞭介さんが昨年10月に森永卓郎さんに情報提供した内容だったらしいのです。

森永卓郎氏はYoutube動画の中で「私が調べるなかで…」と前置きして、上記「放送人の会 NO・18」の内容に関することを話していたりするんですね。
Youtube再生回数が伸びてしまうのであえてリンクは張りませんが、実際に確認しました。

これって「横取り」ですよね。
時間とお金をかけて調べたものを、あたかも自分の業績のようにしてしまう。
業績を横取りするなんて、昭和の嫌な上司かって。

確かに有名な人、発信力のある人がこのように本を書いたりYoutubeで話したりすることの意義はあります。
ただ最低限その情報源は明らかにすべきです。
有名だからといって何でも許されるわけではありません。

苦労して調べ探しだし、集めてきた情報なのですから、その情報は「価値」があるものになります。
情報をくれた人に敬意を表し、普通は書籍で出版するのであればちゃんと情報をくれた人の名前を記載すべきです。

それをよりによって「私が調べるなかで…」というのはいただけません。
自分が苦労して調べてわかった新事実のように話しているのです。

小幡瞭介さんはこのような記事を書かれてネット上で発表しています。

日航123便墜落事故と時事通信、共同通信、NHK(市民記者記事)

日航123便墜落事故と日航(市民記者記事・小幡瞭介)

ここにも書いてあるように、日航機墜落事故を報じるニュース(新聞)において国内外での報じている内容が異なっていました。
海外の新聞では、コントロールを失った日航機が米軍横田基地へ不時着する予定だったことが報じられています。
しかし国内の新聞では、一切その件には触れられていません。

そして事故当時、事故現場付近にたまたまいた文化放送報道部に所属していた大村公夫氏は長野県北相木村役場に向かいました。
そこでNHK記者の柳澤秀夫氏(お盆のためたまたま帰省中だったらしい)に会っています。
その辺のことについては、「放送人の会 NO・18」にしっかりと書かれています。
(上記リンク、PDFの11ページ目です)

つまり事故直後、たまたまメディア関係者が事故現場近くにいたのです。
なのにこのNHK記者の柳澤秀夫氏はこのときのことについて一切どこでも話していないのです。
あたかも隠しているかのようにです。
記者魂はどこ行った?ですよね。

このように日航123便墜落事故に関することに関しては、不自然なことばかりあるのです。
違和感だらけ。

事故から今年で40年になります。
真実を明らかにするため、今でも調査をしている方が多くいます。
自分の貴重な時間、お金を使って調査しているのです。

それをあたかも自分の手柄のようにして、発表するのは「不義理」と言わざるを得ません。
有名人だから許されるという話ではありません。
情報提供した方も別に見返りを期待している訳でもなく善意で情報提供していることがほとんどです。
その情報を元にメディアで発表するのならば、敬意を払って情報提供元もちゃんと公表するべきです。
少なくとも「私が調べるなかで…」なんて絶対に言ってはいけない。

ただし、ひょっとしたら小幡瞭介さんが昨年10月に情報提供する前に、森永卓郎さんはすでにその情報を自分で調べて知っていたのかもしれない、という可能性もあります。
そこは森永卓郎さん本人に聞いてみたり、お二人のやりとりを聞かないとわかりません。

しかし今回はちゃんと裏をとりました。
小幡瞭介さんが最初に森永卓郎氏へ情報提供したメール、そして森永卓郎氏からの返事を確認させていただきました。
森永卓郎氏のメールには「初めて知った」とはっきり書かれている部分もあり、やはり元の情報は小幡瞭介さんなのでしょう

ちょっと違うかもしれませんが、実は自分も似たようなことがあるのですね。
これまで多くの方から情報提供のメールをいただいております。

例えば「A」という出来事について、自分で調べブログの下書きを書いていた。
同時期にある人からその「A」という出来事について情報提供のような形でメールが来た。
別にその人から情報提供してもらったからブログに書いたわけじゃないのに、ブログをアップすると、その情報提供をしたと思っている人は、「私の情報提供が採用されたんだ!」と思ってしまう。

実はこういうこと結構あります。
ですからこれまでブログに書こうと思っていた内容を結局書かなかったり、書いていた記事をあえてアップしなかったりしているものがいくつかあります。
直前でボツです。
理由は、勘違いして欲しくないから。
+自分があまのじゃくだから。

そんなの気にしないでアップすれば良いのにと思うかもしれませんが、どうも心情的に抵抗があります。
勝手に恩着せがましく思われるのも嫌というか。

情報提供してくれることはありがたいのですが、なかなか難しいところです。
そして自分は情報提供されてブログを書くときはほぼ必ず情報元を書いています(書いていない人いたらすみません)。
個人名が書けないときでも、ぼやかして書いています。
自分のオリジナルの情報じゃないよ、ということははっきりさせます。

また逆のこともあるんですよね。
医師で多くの本を出版している有名な方がいるのですが、その方が書いた雑誌の記事(ネット記事にも掲載)の内容が、自分が書いたものにそっくりだったのです。
まぁコロナ騒動の時でしたから、書く内容は似てくるところがあるのは仕方ありませんが、「表現の仕方」にはそれぞれ特徴があると思うのです。
ついでに書いたものの内容・視点もちょっと変わったものでした。
それらがすべてがあまりにも酷似していたのです。
もちろん自分のブログ発信の方が先です。
別に自分はその人に情報提供なんてしていないし、自分のただの妄想かもしれません。
でもその記事を読んだときは一瞬で「えっ?」となりました。
自分がブログに発信してそれほど時間たたずにネット上にその記事が出ていました。
ツッコめるほどの内容・酷似さだったので、出版社にも連絡しましたが当然なんの返答もなし
まぁブログにアップして無料公開している時点で自分の手から離れているようなものですから、何も言えませんけど。

その医師はいつ書いているんだというくらいの頻度で多くの本を出版していますが、多分ゴーストライターもいるでしょうね。
本人ではない人がいろんなところから情報収集して記事を書いたり本を作っているのだと思います。
ネット上にある情報を安易に使用して。
それ依頼その人の本は絶対に買わないようにしています。
自分の妄想かもしれないけど、万が一…のことだったとしたら、人間として最低ですからね。

ここまで書いてきたように、情報は「財産」です。
目に見えないけど、そこには「時間」「お金」という膨大な手間暇ががかかっています。

内海先生が言っているクレクレ君にあるように、自分たち医者もたくさんのお金と時間をかけ、いろんな情報を得ています。
学会やセミナーに行ったり、高額な本を買って、時間をすごくかけて知識を得ています。
それを、匿名メール一本、突撃電話1本で教えてもらおうとする。
あり得ません。

まぁ自分は自分の情報を売ろうとしていませんし、知っていることはほぼブログに書いています。
無料で提供しています。
なぜなら自分でケアして欲しいから。
自分でケアすることによって、無駄に病院に行って欲しくないからです。
一般の病院に行けば逆に病人にされる可能性大ですし、わかっている風の病院に行ってもいろんなビジネスに巻き込まれる可能性大ですから。

ですから一般に役に立ちそうな情報については無料で惜しげもなく公開しています。
これまで東京など何度も往復し、オンラインのセミナーも多く受け相当な金額がかかっています。
そのすべてではないですけど、役に立ちそうなことは公開しています。
見返りなんて期待していません。
これまでかけてきたお金を取り戻そうとか、そんな発想一切ありません。
自分でケアしてくれて、無駄に病院行かないで済むならばばそれで良し。

でも個別の相談となったら、その人個人に対して時間を割くわけですから、そこにはお金がかかります。
それが普通ですよね?
といっても今相談は受け付けていませんが…。

ある情報を利用して何か収益が起きるような活動をされるのであれば、しっかりと情報元を公表すべきでしょう。
あたかも自分の情報として活動するのはいけません。
「情報」というものは本当にやっかいです。
名前シール付けるわけにもいかないですから、誰が元の情報かわかりませんからね。
ですからそこは「人として」の感性、良心が問われるところです。

しかしブログにアップした翌日に長年日航機墜落事故を調査している方からメールをいただくなんてビックリです。
そのような方々は日々幅広くアンテナを張って情報収集されていることがよくわかります。
そうやって限りある人生の多くの時間を割いて調査にあてているのですから、情報提供してくれた方には敬意を表さなくてはなりません。
森永卓郎さん自身で調べた部分もあるかもしれないけれど、手柄泥棒した部分もあるのは事実です。
一言情報提供元を表すだけで良かったのに、ちょっとしたことでその人の印象が変わってしまいますね。

情報の取扱はとても難しいです。
安易に扱うといろんな憶測、疑惑などが生まれてしまいます。
そしてそこを突っつかれて、陰謀論だと言われ闇に葬られることもあります。
ワクチン関連でも、真偽不明の情報が無数に飛び交っていましたよね。
安易に扱って拡散すると、陰謀論だとかエビデンスがないとかたたかれまくっていました。
みんな「真実を明らかにしたい」ということが共通の目的なのに、情報の扱い方を誤ると足の引っ張り合いみたいな感じになってしまいます。
軽々しく情報を拡散するのではなく、やはりその情報元をしっかり確認することが重要です。

今回小幡瞭介さんからご連絡をいただき、「情報」について改めて深く考える良いきっかけになりました。

最後にどうでも良い余談です。
上記で紹介した、「放送人の会 NO・18」の最後のページに
「キムタク語」
の説明が書かれています。
『ヤバイ、ブッチャッケ、テユーカ、イケテル、マジかよ、メービー、ユーハヴ?などドラマではやらせた』
とのこと。
てゆーか、これらキムタク語だったんだ…。
マジかよ。
ぶっちゃけ知りませんでした。
ヤバイね。
って書いている自分イケテル?
と書いている自分が急におっさんぽく感じてしまい自己嫌悪です。

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。