ホルムアルデヒド

シェディングやワクチン臭の正体は「ホルムアルデヒド」という意見もあります。
ネットで検索すると多くのサイトが見つかります。

これまで自分は揮発性有機化合物(VOC)に注目して測定してきました。
ホルムアルデヒドはVOCの一つなので、VOCを測定してれば事足りるかなぁと思っていたのです。
ただし、ホルムアルデヒドは大変揮発しやすいため、高揮発性有機化合物(VVOC)といってVOCと区別しているそうなのです。

VOCを測定していて、それがホルムアルデヒドにも反応するのかわかりません。
反応しそうではあるけれど、そこら辺の詳しいことはわかりません。

化学物質測定器はいくつか持っており、VOCとホルムアルデヒドを別個に数値で出してくれるものがあります。
実は昨日、それをまたもやポケットに忍び込ませ、毎回空気が重たい施設に潜入したのです。
この器械は経時的に記録できないので、チラッチラッと確認しなければなりません。
ニオイの正体がホルムアルデヒドなら器械が反応してもおかしくないのですが、なんと全然反応しなかったのです

機器の感度・精度の問題なのか…。
今度はホルムアルデヒドに特化した測定器の購入も検討しなければなりません。

ワクチン臭がホルムアルデヒドと関係しているかは置いといて、ホルムアルデヒドについて調べてみました。
言わずと知れたシックハウスの原因にもなるものです。

ホルムアルデヒドは人体にも悪影響を及ぼすことがるため数多く研究されています。
ちなみにホルムアルデヒドやVOCは揮発しやすい性質のため、空気中に気体として存在します。このため、肺に気体として取り込まれ、血液中に吸収されます。 そして脂肪にとける性質もあり、目、皮膚、粘膜からも吸収されます。

目や皮膚からも吸収されるなんて、ホルムアルデヒド、VOCから身を守るためには、防毒マスクだけではダメで、コロナのときに流行った全身を覆う防護服を着なければなりませんね。
そして脂肪にも吸収されるなんてとてもやっかいです。

ここにホルムアルデヒドに関するマニアックな資料があります。
https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/dt/pdf/CI_02_001/risk/pdf_hyoukasyo/310riskdoc.pdf

85ページもある資料ですので、物好きな人以外は別に全部見なくても良いです。

23ページの「b.代謝」というところを見てください。
聞き慣れない横文字の化学物質の名前ばかり出てきますが、ホルムアルデヒドが体内で代謝されるときに、まず「グルタチオン」が関わってくるのですね。

ホルムアルデヒド (I) は速やかにグルタチオンと反応し、ヒドロキシメチルグルタチオン (II) を生成する。続いて、ヒドロキシメチルグルタチオン (II) は、NAD +を補酵素としたホルムアルデヒド脱水素酵素によって酸化され、S-ホルミルグルタチオン (III) が生成する。さらに、S-ホルミルグルタチオン (III) は、S-ホルミル
グルタチオン加水分解酵素によってギ酸塩 (IV) に加水分解され (Uotila and Koivusalo, 1974a,b)、二酸化炭素と水に分解され、呼気中排泄あるいは尿中排泄される他、タンパク質や核酸の生合成のためのone-carbon poolに取り込まれる』

シェディングにホルムアルデヒドが関わっているとしたら、グルタチオがシェディング症状に有効な理由の説明になるかもしれません。
ワクチン云々関係なく、シックハウス症候群やホルムアルデヒドに反応してしまう化学物質過敏症にはグルタチオンは有効そうです。

そして代謝がどんどん進むと、最後は二酸化炭素と水に分解され、呼気中や尿中に排泄されるとのこと。
きれいな二酸化炭素や水だけだったら良いですが、まだ解明されていないような残骸が一緒に出てくるとしたら、接種者の排泄物で強くシェディングを受ける説明にもなりそうです。

次は25ページを見てください。

『ホルムアルデヒドは、経口、吸入、皮下のいずれの暴露経路からも吸収される。吸入暴露では、ホルムアルデヒドの大部分が暴露 (接触) 部位で吸収され、接触部位で吸収されたホルムアルデヒドは、タンパク質との共有結合や核酸内部での分子内あるいは分子間相互作用、あるいは数種類の酵素の触媒作用により、速やかにギ酸塩に代謝され、最終的には二酸化炭素と水に分解される。暴露 (接触) 部位で吸収されたホルムアルデヒドとDNA-タンパク質との架橋形成が、毒性影響を発現する一因であると考えられる。』

ここにも「ホルムアルデヒドは、経口、吸入、皮下のいずれの暴露経路からも吸収される。」と書かれています。
日常生活では避けられません。

そして最後の一文に
「暴露 (接触) 部位で吸収されたホルムアルデヒドとDNA-タンパク質との架橋形成が、毒性影響を発現する一因であると考えられる。」
と書かれています。

24ページに戻りますが、下の方に
『ホルムアルデヒドとアクロレインの複合暴露によるグルタチオンの消費により、ホルムアルデヒドと DNA-タンパク質との架橋量が増加したとの報告があり、ホルムアルデヒドの毒性影響は、暴露 (接触) 部位で吸収されたホルムアルデヒドが代謝による細胞防御機構の飽和によって過剰となり、DNA-タンパク質架橋が形成されることによって生じると考えられた』

ホルムアルデヒドがしっかりと分解できないと、体に悪さするようです。
つまり最初の反応でグルタチオンが必須なのですが、グルタチオンが欠乏しているとホルムアルデヒドの毒性が強く出ることが示唆されます。

ちなみに「アクロレイン」というものもアルデヒドの一種で、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジン及びタバコの不完全燃焼でも発生するようです。
街で生活していたらアクロレインからも逃れられそうにありません。

28ページの「b. 皮膚への刺激、感作」の項目では、「限局型アレルギー反応」だとか「IV型アレルルギー」のことが書かれています。
「IV型アレルルギー」が関わる疾患としては、アレルギー性接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、過敏性肺炎などがあるといわれています。

シェディングで体の一部の湿疹が強く出たり、アトピーが悪化する例があっったり、しつこい咳が続いたり、なんだかこれも説明がつきそうです。

最後に42~43ページの「8.3.6 遺伝毒性」です。
特に43ページの上の方にはこんなことが書かれています。

『ホルムアルデヒドは in vitroで遺伝子突然変異、染色体異常、姉妹染色分体交換等、多くの試験で陽性の結果が得られている。また、ホルムアルデヒドは反応性が高く、生体高分子と付加体を形成することが知られており、in vivoでは吸入暴露によりラット及びサルの鼻粘膜及び気道粘膜でDNA-タンパク質との架橋形成がみられている。したがって、ホルムアルデヒドは遺伝毒性を有すると判断する。』

数多くの試験で、遺伝毒性があるという結果が出ています。
ほぼ確実に遺伝毒性があるようです。

ちなみに25ページの図の反応経路のところで、
『ホルムアルデヒド脱水素酵素(アルコール脱水素酵素クラスⅢ)』
という文字があります。

なんか聞いたことないですか?
そうですアルコールの分解にも関わる酵素です。

アルコール脱水素酵素はいろんな種類があり、その中でclass III アルコール脱水素酵素(Adh5)は高い血中濃度でアルコール代謝の一翼を担っているといわれているようです。
https://www.med.nihon-u.ac.jp/department/medicolegal/research.html

お酒が生まれつき強い人(鍛えて強くなった人は除く)はこの酵素もたくさん持っていて、ひょっとしたらホルムアルデヒドの害もそんなに受けないタイプなのかもしれません。
あるいはホルムアルデヒドがシェディングやワクチン後遺症にも関わっているとしたら、ひょっとしたらお酒が生まれつき強い人は、副作用が出にくかったり、シェディングを受けにくかったりするかもしれません。
もちろんこの話は、ホルムアルデヒドが犯人だったら、の話です。
ホルムアルデヒド「も」犯人、という可能性もありますが。

25ページの図に戻ります。

右下のところですが、「One-carbon pool」は「一炭素代謝」のことを指すと思われますが、ここには「葉酸」「ホモシステイン」などのキーワードがからんできます。
ちなみにホモシステインは血液検査でも調べることができ、脳梗塞や心筋梗塞、認知症のリスクがわかるとされています。
「一炭素代謝」のことを書くとまたまた話が深くなってしまうのでここは飛ばします。

ちなみに下に「プリン合成」と書かれていますね。
プリンってあのプリン?
痛風に関係あるという。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/54/4/54_4_291/_pdf

上記の15ページに
「 食餌中のプリン体に由来する外因性の尿酸,体成分である核蛋白の分解により生じる内因性尿酸の他に,体内でアスパラギン酸,グルタミン酸,グリシンの如きアミ酸,炭酸,アンモニア,蟻酸などから合成される尿酸があることが知られており…」
と書かれています。

シェディングで痛風発作のような一時的な痛みが足の親指に出ることもありますが、ひょっとしたらこういう機序で起きていたのかもしれません。
ホルムアルデヒドが関係しているとしたら。

さて、この秋、コロナワクチンに加えインフルエンザワクチンを打った人からは強烈なニオイを感じる印象がありました

すると、上記のホルムアルデヒドとつながってくるのですね。

というのも、インフルエンザワクチンには「ホルマリン」が含まれているからです。
ホルマリンはホルムアルデヒドの水溶液のことです。

すべてのメーカーのインフルエンザワクチンにホルマリンが含まれているわけではなく、
・KMバイオロジクス株式会社
・デンカ株式会社
・第一三共株式会社
のインフルエンザワクチンにホルマリンが含まれています。

推理小説じゃないけど、なんだか点と点が線でつながる感じがしてきます。

ちなみに自分は、シェディングやワクチン臭の正体は「ホルマリンだけ」とは思いません。
ニオイの正体もたぶん他にあると思っています。
じゃないと、機器で測定しても反応しないことの説明がつきませんから。

あるいはワクチンの種類や時期によって、ホルマリンが主体で悪さしていたものがあったかもしれません。
というのも、自分がシェディングで受けていた、痛風のような痛みは当初の頃のみで、ここ最近は起きていません。
もちろん自分がおこなっている対策も微妙に変わったりしていますから、その影響もあるかもしれませんが。
今の主役はホルマリンじゃないかもしれない。
わかりませんけど。

実はニオイの本質のヒントとなることにについて、あの崎谷博征先生がブログでつい最近書いてくれていたのですね。
タイミング良すぎです。

そのことについてはまた後日。

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