ニオイと行動免疫学

11月に入ってからニオイの実験を開始し、なかなか再現性も取れず悩んでいた頃、あの崎谷博征先生がブログにシェディングのニオイにつて書かれていました。

長野県のとある大学の教授先生や、西日本の(映画好きな)薬剤師さんなどから情報をいただきました。
ありがとうございます。

『シェディングの匂いとは何か?〜リアルサイエンスシリーズ』

詳しくは上記ブログを読んでいただきたいのですが、
『汗腺から炎症の匂いが、「病気の人の匂い」の源だった』
とのこと。

『シェディングの匂いとは、スパイクタンパク質によるエンドトキシンの炎症を加速することによる、「炎症」の匂い』
とまとめられています。

つまりワクチン接種により体内で炎症が起きているのですね。
それは今回の新型コロナワクチンだけでなく、これまでの種々のワクチンにも言えることです。
ワクチン接種によって体内で確実に炎症が起きます。

で、なぜ今回だけこんなにも強烈に匂うのでしょうか。

スパイクタンパク質によるエンドトキシンの炎症が強烈だから?
確かにそれもあるでしょう。
でもそれだけでもないような気もするんですよね…。

崎谷先生が紹介していた論文はとても興味深いものです。
Human scent as a first-line defense against disease. Sci Rep 13, 16709 (2023)

『ニオイは行動回避の引き金となり、感染した同属動物の病原体に対する防御の第一線となる可能性がある。』

『ヒトの嗅覚は健康状態の情報を感知することができ、他の多くのヒト以外の動物と同様に、病原体に対する防御の第一線として機能する可能性があるという考え方を支持していることである。』

『全身的な炎症反応が、健康な被験者から採取した体臭よりも不快な体臭を増加させること、…』

つまりは、ニオイによって「危険だ」と判断し、回避行動をとるものらしいです。
自分の身を守るために。

動物として正常な反応らしい。

さてこの論文には、「行動免疫」という言葉が出てきます。

シャラーという人が2011年に提唱したとされ、上記論文にも引用されています。
Schaller, M. The behavioural immune system and the psychology of human sociality. Philos. Trans. R. Soc. Lond. B Biol. Sci. 366, 3418–3426 (2011).

まだまだ新しい方の概念なんですね。
Amazonで検索しても行動免疫に関する本が見つかりません。

ネットで調べたところ、わかりやすいものがありました。

差別心や嫌悪感を生み出す〈行動免疫システム〉とは何か──生物学の知見で「差別」に対抗する

ここにはこのように書いてあります。

『シャラーは、動物には行動レベルでも免疫となる機能が備わっていると考え、「行動免疫システム」という概念を提唱しました。行動免疫システムには検出と反応の二つの段階があります。検出は、おもに嗅覚や視覚によって感染リスク(感染の兆候)を見つけ出すことであり、反応は、嫌悪感が生じて感染リスクから遠ざかる行動のことです。排泄物、腐敗した物、死体などに対してヒトが嫌悪感を抱き、これらを避けようとするのは行動免疫システムの反応の例です。こうした行動免疫システムは、生存に有利であるため進化の過程で獲得されたものと考えられます。

そして、『検出システム(センサシステム)には偽陽性の問題がつきもの』として、『外国人や病気の患者を見境なく誰でも排除するという差別的行動につながる』と書いてあります。

確かにワクチン接種者、ニオイを発する人を避けたくなる気持ちになり、「こっちが差別しているのか?」と悩むこともたまにありますが、これは「差別」ではありません。
今までこっちが「未接種者」ということで理不尽にさんざん差別されてきたのに、今度は「こっちが差別しているのか?」なんて悩むなんておかしいですけどね。

何度も言いますが「差別」ではありません。
なぜなら「偽陽性」なんかではないから。

シェディング、ニオイによって明らかに体調不良が出る人が多くいるからです。
気持ちの問題でも何でもなく、頭痛、歯痛、鼻出血、不正出血、下血、湿疹、首・肩の異常なコリ、胸痛、前腕のピンポイントな痛み(上腕骨外側上顆炎)や肩甲骨のピンポイントの痛み、痛風のような痛み、腰痛、咳、咽頭痛、呼吸困難、喘息の悪化、アトピーの悪化、目の痛み、目のしょぼしょぼ感、皮下出血、めまい、物忘れ、脱毛などなど。

共通する症状がこんなにもあるのです。

ですからニオイを感じるのは偽陽性でも何でもなく、理不尽な差別でも何でもなく、単純に動物として身を守るために回避行動に出ているだけです。

どっちかと言えば、未接種の人やマスクしていない人を避けていた方が、行動免疫システムの偽陽性による「差別」でしょうね。

一方で「ニオイを感じない人」はどうなのか。
体が「危険」と判断していないということなのですから、自分の体の中でうまく処理できるのか。
それとも本能的なセンサーが機能していないだけなのか、そこはわかりません。

さて、崎谷先生が紹介してくれた論文に戻りますが、検出された物質
「6-methyl-5-hepten-2-one」
とはなんぞやということです。
論文には『6-メチル-5-ヘプテン-2-オンの増加が行動学的結果の一因である可能性がある』と書かれています。

メチルヘプテノン(Wikipedia)

「6-methyl-5-hepten-2-one(メチルヘプテノン)」を検索すると「果実臭」って書いてあったりするけど、ワクチン臭はそんないい香りではないですよね。
果実臭だったら逆に引き寄せられてしまいそうです。

厚生労働省の「安全データシート」にはこんなことが書かれています。
「危険有害性情報」として、
・眼刺激
・眠気又はめまいのおそれ
・水生生物に有害

確かにシェディングで目が痛くなる人もいますし、めまいが出ることもある。
「水生生物に有害」の件についてですが、先日メダカの水槽のコケ取りのために、コケを取ってくれる貝を買いに行ったのですね。
それがまたワクチン臭のする店員さんで、ワクチン臭がするその体で水槽に手を突っ込み、素手で貝を捕獲していました
で、その貝を自宅の水槽に入れたら、数日で何匹もメダカが永眠してしまったのです
ちなみに購入した貝も1匹、速攻で死にました。

これまでずっと何もなく健康に?過ごしてきていたのに、ホーマック(今はDCMって言うんですね)で買った貝を入れた途端、突然数日かけてバタバタと死んだのです。
これまでもかつて何度も貝を買って入れた経験がありますが、こんなことが起きたことはありませんでした。

貝を買ったときあのワクチン臭がずっと気になっていたものですから、メダカが死んだとき「ぜってーワクチンだ」って思いましたね。

まぁ「メチルヘプテノン」と「水生生物に有害」ってことと、「うちのメダカが突然死んだこと」につながりがあるのかどうかわかりませんし、本当に「メチルヘプテノン」が出ていたのかなんてわかりませんが、時系列的には十分疑わしいです
メチルヘプテノンが原因でなくとも、あの店員さんが素手で捕獲したからではないか、何らかのニオイ成分が悪さしたのではないかと疑っています
お店の水槽の中にいた他の生物、大丈夫だろうか。

さて厚労省の安全データシートに戻ります。
【応急措置】として、
・眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。
気分が悪い時は医師に連絡すること。
・眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
・吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
・皮膚(または髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。皮膚を流水、シャワーで洗うこと。

と書いてあります。
やはり曝露してしまったらすぐに洗い流すことが重要です。
家帰ったらすぐ風呂です。

ちなみに、Wikipediaには
『蚊などの害虫に対しては忌避効果がある』
って書いてあるんですね。

ワクチン臭がする人は蚊に刺されにくいのだろうか?
とっても興味があります。

まぁ、いろんな情報を統合しても、すべてがすべて「6-メチル-5-ヘプテン-2-オン(メチルヘプテノン)」で説明がつくとも思えません。
だけど、「6-メチル-5-ヘプテン-2-オン(メチルヘプテノン)」で説明がつきそうな部分がある。

結局はニオイの原因は単一ではなく、種々の成分が複合した香りなのでしょうね。
だから一つの成分だけ追っていても、なかなか解明にはいたらないかと思います。
そしてどの成分がメインかは、その人の体質にも左右されるでしょうし、ワクチン打ったときの体の反応の違いにもよります。
「体の反応の違い」をもたらすのは元々の体質や普段の食事、生活スタイル、もっている疾患など、いろいろなものが影響するでしょう。
もちろん打ったワクチンのメーカーや種類、ロット番号の違いも影響を受けそうです。
必ずしもワクチンの品質は一定していませんから。

ワクチン臭のニオイも違いがあるようですし、きっと今後もワクチン臭については「コレ」という単一の成分では語れないでしょうね。

それでも実験は継続します。

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