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写真を見る人の解釈で意味が異なるー感情が写るの?

「写真には感情が写る」とよくいわれるけど、それってどういうことなんだろうと思うことないですか?
私もプロカメラマンとして、撮影をさせていただくときは、常に全力投球、気持ちを込めて撮影していますが、「感情が写る」ってお客さんの感情?カメラマンの感情?どっちが写るんだろうって悩んだことがあります。
そもそも、感情って写るのかってことをプロカメラマンとしての私の思っていることを書いてみたいと思います。


▶「写真に感情が写る」って、誰の?

そもそも、写真に感情が写るってどういうこと?誰の感情が写るの?ってことですよね。

おそらく多くのカメラマンが使う言葉だと思うんです、この「感情が写る」って言葉。でも、誰の感情が写るかって考えていないと思うんですね。実際、カメラマンが気持ちを込めて撮影してます。って、その一生懸命なのが写真に写るって思っている人が多いんだと思うんですが、現実的にそんなことあると思います?

感情が写るのかを突き詰めて考えてみると、感情がカメラに写ってることはないでしょっ!?って思います。なので、誰の?ってことも誰の感情も写ってはいないというのが正しいように思います。

最終的な私の答えは最後に書きます(^^♪

一生懸命、気持ちを込めて撮影します。これは当然、プロカメラマンで対価としてお金をいただくので、満足していただく写真、撮影は当然なんですが、感情論的なことは置いといて、物理的に写るのかどうか。


▶  写真を見る人によって感情は異なる

感情が写真に写りこむっていうことは物理的にはないというのが私の答えなんですが、ただ、写真は見る人の感情を刺激するというか、気持ちを動かすというか、写真を見る人がその写真に対して、何かを感じるということはあると思っています。

写真は心理学とも関係するとも言われていますが、そんな難しいことは私にはわかりません。私は感覚人間なので(笑)

サンセットの写真を撮影したとして、その時、めっちゃ綺麗や~んって思いながら撮影した写真をSNSにアップしても、その写真の世界観や雰囲気は伝わると思うのですが、感情までは見えないですもんね。
青い海の写真を撮りに行くときも、毎回、めっちゃ青い!綺麗!って感動して写真撮ってますが、同じですもんね。

けど、その写真を見てくれる人が、その写真を見て、どう感じるか、どのように感情が動くのかは、見てくれる人によって違いますよね。

▶  感情を動かすのもカメラマンの仕事

さっきまでは、少し冷めたような書き方になってますが、そうではないんです。写真は見てくれる人の感情を作ったり、動かしたりすることができる素敵なコミュニケーションツールだと思うんです。

写真で嬉しくなったり、悲しくなったり、頑張ろうと思ったり、癒されたりと多くの感情を促していることは間違いないと思います。

見てくれる人の、その感情を作り出す、動かすのもカメラマンの大事な仕事で、それをするために必要なことは沢山あると思っています。

ただ綺麗にだけ撮ればいいってことではないんです。綺麗に撮るだけなら、今のカメラの性能だったら、シャッターを押せば綺麗に撮れますから。

カメラマンの仕事は必要なスキルが実は多いんです。(と私は勝手に思っています(笑))

▶ 感情を動かすために必要なこと

私は、あまりこれを重要視してないんですが、、、
①ポージング
お客さんのポージングによって目に見えて伝えられます。簡単にいうと、楽しい、嬉しいを表現するときに、わかりやすいのは笑顔ですが、その笑顔だけではなく、わーって飛び跳ねていたり、ガッツポーズをつけたりすると、その表情がさらに伝わってきます。

②表情
表情はポージングと互いに関係しているもので、より伝えやすくするものです。どっちも強く表現することもできるし、どちらかを控えめにしたりすることで、見る人の感じ方は異なります。

③光の使い方と色味
光の向きによって写真のイメージは全く違うものになります。同じ時間、同じ場所で撮影しても、太陽を後ろにして撮る写真、前にして撮る写真、横、斜めなどなど、光の使い方でも表現は変わります。色味もそうで、写真のどの色味を使う、濃さ、明るさで感じ方は異なります。
モノクロなんかは、色味がないので、ダイレクトに伝わりやすいかもしれません。

④構図と背景
私の一番嫌いな構図(笑)、構図って、基本的なことは知っていて損することもないし、知識としてあった方がいいのは間違いないです。
先に書いておきますが、他のプロカメラマンが自分の写真を見て、構図がどうこう、背景がどうこうっていうことを言ってくることがあっても、そういう捉え方もあるんだっていう感じでサラッと流してしまいましょ(^^♪

写真は自由なものなので、こう撮ろうと思って撮ったもの、意図して撮ったものなら、他の誰が何と言おうと正解なんです。自分が考えて撮ったものだから、他の人の考え方とは同じでもないし、こう撮りたいっていうのが撮れないのは技術的なことなので、色んな人から学び、練習あるのみです。

背景に関しても同じで、どう伝えたいか?ってこと、どう見せたいのか?ってことです。

私は比較的動きのある写真や躍動感を意識することが多いので、動いていただくことが多いです。簡単なシーンでは歩いてるシーンとか(^^♪
動きあるシーンや躍動感だけではなく、他にも意味はあるんですけどね~

⑤ 物語をつくる
これも、撮りたいイメージがあるなら、そのイメージを撮るために必要なことです。物語をつくるのは私にとってはかなり上位の重要度です。
この物語で主人公になってもらうことで、その写真の雰囲気、空気感が変わります。それはその物語、テーマに沿った表情、表現があるからです。
逆にいうと、これを考えてないカメラマンは、何をどう撮りたいのかな?って思います。

こういうものが複合的に重なりあることで、見てくれる人の感情に届くんだと思っています。


▶ 結果的にどうなの?

結果的に私の答えは、感情が写真に写ることはなく、見てくれる人がその写真に答えをくれる。が私の答えです。

その答えは、見てくれる人により色んな答えがあると思いますし、どの答えも正解なんです。
お客さんの写真と撮らせていただくとき、上記に書いたような撮影をして写真を仕上げ納品して、その写真を見てお客さんが物語を完成してくれるのだと思います。

素敵な物語になるような写真を撮ることが大切だなと思います。


▶ 告知(写真講座各種)

カメラマンに対しての講座、これからカメラマンになりたい人の講座を作りました。

カメラの使い方もこれから学びたいって方とすでにカメラは使っていて、撮影することは問題ないって方とは同じ内容では講座ができませんので、あえて分けた方がいいと思い、下記の内容の講座を行います。

▶ 初心者の人向け
▶ カメラマン向け
▶ ストロボ活用講座
▶ チャペルで実技

これらの講座をするにあたり、沖縄での受講も対面で嬉しいのですが、なかなか沖縄に来れないよ~って人も多いのではないかと思いますので、ZOOMなどでの講座も可能です。

沖縄はロケーションは素晴らしいのですが、撮影環境としては結構大変で、風速7~8mなんて日も普通。風がまったくない日が珍しいくらいの環境なので、悪い環境の中での実技をしていただくことで、地元に帰って撮影するときに、ちょっとした悪い環境でも焦ることがなくなりかと思います。

ストロボに関しては、絶対的に沖縄では一人でストロボ撮影することは難しいのですが、それもできるように実技でお伝えします。
ベールショットも一人でできるようになります。

あと、ウェディングの前撮り撮影の特別講座を作ります。
実際にウェディングの撮影はしたいけど、現場に入って練習できることはほとんどないのではないでしょうか?

私の講座では、実際にチャペルを使い伝えながら練習していただくことができます。

詳細が知りたい方は、遠慮なくメッセージ下さい。
どんなことが知りたいのかをお願い致します(^^♪