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わたしたちは現存の社会システムと共存できる新しいシステムを作れるか サスティナブルな社会の創り方 那覇でアイデアソン 簡易レポート

7月2日に、「ポスト資本主義社会を具現化する」を掲げて、地方で12カ所(7月2日現時点)に地方に起業家を集め、新しいコミュニティをつくるプラットホーム『Next Commons Lab』(NCL)ファウンダー/Commons共同代表・林篤志さんをお招きしてトークセッションを行いました。

NCLの第一弾の取り組みとして、林さんから岩手県遠野市での「遠野醸造」プロジェクトのおはなしがありました。

そして、これからの展望としてマイクロワークでの地域にみえない仕事をデジタルで可視化することで、相互扶助を目指した生協モデルの導入などの具体的な施策が飛び交いました。

続いて、「居場所を纏おう」をコンセプトに、Campと居場所づくりを行うCampoの久高さんの事例を紹介。

おふたりのトークセッションをふまえて、那覇市議会議員のよしみね努さんと林さんのクロストーク「国と個人主義」の可能性とバランスをどうとっていくかなど、会場にお越しの約20名にお届けしました。

それをふまえて、アイデアソンとして「持続的な取り組みをつくる」を目指して、それぞれの立場から視点を交えてワークショップを行いました。


アイデアソンのフィードバックとして、チームごとの発表を林さんとよしみねさんに総論をもらいながら、アイデアを実現できる可能性を探っていきました。

当日は、学生さんや元公民館で働いてきたひと、デジタルマーケター、まちづくりの事業に取り組むひと…属性がいっしょではないからこそ、どうリーダーがまとめていくのかが苦労していた様子が見受けられました。

とはいえ、林さんがNCLで個別の社会課題を解決するのではなく、社会構造そのものとしてオペレーティング・システム(OS)をつくるために、

「起業家や個人の新しい働き方・暮らし方を実践する場」
「自治体や国によっての地方創生のプラットフォーム」
「企業の新規事業開発のプラットフォーム」

マルチセクターのなかで共通ビジョンの持ち、活動プラットフォームにする。小さな実験を参加者と一緒におきなわダイアログで体感できたかなと思います。

具体的なアイデアソンでは、

・交通環境や整備、地域のことは自分たちで行うアイデア
・commons schoolやcommons beachなど、ちいさな経済圏からの相互扶助の仕組み

など4チームから発表してもらいました。とくに、印象的だったのが約2時間のアイデアソンを通して、よしみねさんが全体総論として語っていた

政治と聞くと遠いものと感じられる方もいますが、グループごとにアイデアを実現するために、だれに交渉するのか。どうプラットホームをつくっていくのか。

グループごとに戦略、道筋を立てることは政治であって。それがこの場で生まれていて、嬉しく思います。

そう聞いて、こうした会を開催できておきなわダイアログとしても感無量です。

ゲスト:林篤志さん(NCL)

よしみね努さん(那覇市議会議員)

久高友嗣さん(Campo)

モデレーター:石垣綾音さん

おつなぎ役:浦崎 共行さん

スペシャルサンクス:参加者の皆様

会場:おきなわダイアログ



おきなわダイアログでは、その様々なカルチャーを横断的に、また多層的に「対話」させることで起こる新たな発見と創造の場として機能させたいと考えています。 期間限定での運営となりますが、サポートをいただいた分、スペースを延長できるように努めていきます。