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三国志ライターの文章術(3)

人間というのは不思議なもので、

完璧な文章だから読むというものではありません。

むしろ不完全だから、読むとさえ言えるでしょう。

文章を書く人は、どうしてもカッコつけてしまい、

視点も中立、内容に偏りが無い完全無欠の文章

目指してしまうものですが、教科書じゃああるまいし、

そんな文章が一番つまらないものです。


■ムカッとくる位が面白い文章である

長い間、ライターをやっていますと、

始めた頃には持っていた野心的な意欲が失せてしまい、

無難な事なかれ主義の文章を書く事に慣れ、

それを持って文章が洗練されたと錯覚してしまうものです。

ところが、そういう文章は、面白くありません。

むしろ、偏っていてムカッとくる位でないと、

人に読まれる文章にはならないのです。

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