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AmazonGoの売り上げってどんな感じ?

Q.AmazonGoって儲かるの?

A.いつかは儲かると思います


最近、こんなブログがありました。

Amazon Goの1店舗あたりのユニットエコノミクスは以下のようになります。・店舗あたりの年間売上: $1.1M(約1.1億円)から $1.95M(約1.95億円)・日次平均来客数: 400から700人・購買単価: $10

1日あたり400人から700人が来店し、平均10ドルを消費して、店舗あたりの年間売上が$1.1M(約1.1億円)から $1.95M(約1.95億円)の間になります。

引用:https://www.businessinsider.jp/post-183686

なお、アメリカのコンビニだと年間約$1.03M(約1.03億円)ということなので、1.5倍の売り上げだそうです。現状でも売り上げは好調みたいですね。(設備投資は置いとくとして)


報告された数値を検証してみる

現地で買ってきた感じだとこんな感じ。食べ物・ドリンク・デザートでこれくらいなので、レポートにある平均客単価が$10は低めに見積もってるかなという気もします。


参考までに、日本のコンビニエンスの年間統計情報(2018年版)から計算すると、約1.97億円(857人/日、538,902円/日で、)でした。


ちなみに、以前のブログでは、AmazonGoは120-150万のポテンシャルがあると予想してました。

まぁ、あくまでポテンシャルなので、出店すればこの金額売れるという訳ではないのですが、この売り上げでも店は回る。という恐ろしさを感じた訳です。


一応、元記事をざっと機械翻訳で見てみると、平均来店客数を実測してるような記述もあった(私も、ランチタイムにイートインで1時間程度いたりしたので、やることは同じですねw)ので、現状の予測値は手堅い線でまとめてるかなとも思います。

ただ、レポートのタイミングから考えて、サンフランシスコ2号店の開店直後な気もするので半年後に同じようなレポートがあるならもっと上に行くと予想してます。

ちなみに、現状の店舗をみる限り(下の画像は、シアトルとサンフランシスコ)では、不特定多数が多く通りかかるような立地ではないと思うので「まだ本気を出してない」と思います。


売り上げ上限値の話

繁盛店が店の外に行列を作ったり、セール中に入店制限があったりなど、売り上げは物理的な要因で頭打ちになりがちです。コンビニの場合は、最初に駐車場で、その次にレジが上限にくるはずです。なので普通に考えると、駅前などの人通りが多いところでレジがないという構成が出来れば最強のはず(サンフランシスコの2号店に期待)

個人的には、小売業は「品切れになると死ぬ病気」にかかっていると思うので、欠品は悪となってます。スーパーだと閉店時近くまで在庫1をキープすることを求められたりとか。
(これから、恵方巻きとかどうするんでしょうね? まぁ、クリスマスケーキとかおせちみたいに予約販売だけになるんでしょうけど)

「チャンスロス」などは計算上生み出されているものだと思うので、時間帯PIを使うとか仮想なりに精度高くやらない限りは害悪な気がします。


で、AmazonGoの場合は「廃棄は悪」と見てる感じを受けます。夕方とかガッツリ欠品してる商品があるので、販売数量予測はしていても閉店時間までキープする気はないのかも。

なお、AmazonGoの場合、商品によっては1段=1商品なカテゴリも存在します。ランチタイムとか多くの人が来る場合、欲しい商品の前に他の人がいて取れないとかが回避出来るので良いと思いますね。

ちなみに、販売数量と1列の陳列数から必要列数は計算出来るので、コミケのコンビニ陳列のように売れる数を並べたら1段必要だったという事ではなさそうです。


返品について

「メルカリ&ユニクロ」のコンビで色々とあるようですが、詳細は省略。

で、スーパー時代にこんなのがありました(リアルです

・タバコカートンの返品で返金

調べてみると、自店での購入実績はなし。更に調べてみるとパチンコの景品を持ち込んでました。いやまぁ、カートンだと単価高いし、三店方式で現金化するより効率良いようです。しらんけど。


AmazonGoの場合、返品はありません。返金のみです。しかもアプリから何時でも出来るので、気軽に返金出来ます。更には「買ったものしか返金出来ません」。

なので、上記のような返品に関する問題は発生しない訳です。万引きができない問題も含めて超凄い!
というか、これは実店舗で対応した経験がないと刺さりにくいポイントなんですけどね(苦笑


AmazonGoに対応する方法は?

あるのかな・・・?

既存店舗に組み込むより新規業態を前提にした方が良いと思うのと、一気に家庭に導入するのが良いような気も。「置き薬」ならぬ「置き雑貨」という形態と、小分けのパッケージがあればイケると思うんですよねー。

・トイレットペーパー2個
・ビール2缶

とかで、パッケージはシュリンクのみで印刷なし。最近値上がりのダンボールは使わない、的な。

まぁ、そうなると物流がAmazon.co.jpになっちゃうんですけどね(笑


これからのお店って何基準になるのかな?

イメージとしては、

「コンビニだと生活に身近な商品を売っている」
「GMSだと衣料も売っている」

とかあるけど、AmazonGoというのは「何を売るか」じゃなくて「どう売るか」という基準な気がする。なので、レイアウト的な“AmazonGoフォーマット”ってのは無いのかもしれないという気がします。

・“AmazonGoルール”に合う商品
・人通りが多い場所が立地条件

そして、「売り上げ上限がない」という稀有な業態になる予感がします。

海外のサイトを色々と見ていたら、
「オフィス AmazonGo」
「空港AmazonGo」
なんてのがテストor計画中というのを見たので、これからが楽しみですね。


おまけ

最初に引用したブログの最初の画像なんですが、これどこの店!?

記憶にある店舗で同様のレイアウトはない気が。。。シカゴ店舗?


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