名称未設定

AmazonGoの商品回転率が50回/年らしい

最近、海外の記事でこんなのを見つけました。

AmazonGo's retail productivity: at least $2700/sq ft selling area & 50 inventory turns/year

AmazonGo also outperforms on inventory turns. Based on the same observations mentioned above, we estimate that the Seatle AmazonGo store is generating about 50 inventory turns per year – 4 to 5 times what’s typical in other retail operations. Expect inventory turns to increase also as more customers shop the store.

簡単に言うと、他の小売業よりも4〜5倍の商品回転率だと言うことだそうです。しかも、これから更に顧客が増えればもっと上がって行くと言う予想でした。

顧客が来れば来るほど売上が上がるって言うのは、小売業以外の人からすると当たり前に思えるかもしれませんが、実は普通にやってると結構手前で上限が来ます。

以前にもnoteで書いたのですが、駐車場(待機列)・商品提供(陳列)・レジ(決済)のどこかがボトルネックになるので、来店のピークが高すぎるのはあまり好ましくないのです。

でも、AmazonGoは上限がありえないくらい高いので、商品回転率としてはまだまだ余地があると言うことですね。


そもそも商品回転率って?

ググってみると色々な説明がありますので、詳しくはそちらをみてもらうとして簡単に言うと、売り場の効率を見るための数値で「売上金額 ÷ 在庫金額」で求められます。

同様の指標に、売り場にどれだけの期間置いてあったかを見る、商品回転期間と言うのもあります。

生鮮食品なら、商品回転期間が2前後だと思うので、商品回転率は15と言う感じです。

古いデータですが、日本のコンビニだとこんな数値がありました。

最も商品回転率が高いのはコンビニの26.2回であり、なかでも終日営業店は33.3回となっている。

あれ? そんなに差はない?


まとめ

元記事はシアトルの1号店の話ですので、売り場構成を日本のコンビニに合わせたとして考えると・・・

商品回転率は日本のコンビニの2倍くらいだと思います。
かなり高い数値ですが、AmazonGoにお昼時に行くとかなりのスピードでお客が流れているので、納得な感じです。

で、そのレベルの商品回転率だと、今のコンビニの配送体制だと欠品しまくるはずです。商品構成も見直す必要があると思います。飲料の扉はどうなるかとか、1番くじは無くなるとか、色々と課題もあります。

レジレスの先は今と違った風景のはずなんですが、あまりそう言う話も効かないので、まだまだ先は長いのかもしれません。


海外の記事ではちょっと注意が必要

記事内で比較してるのはアメリカの小売業だと思うので、日本のコンビニと比べると流石にそこまではと言う感じです。

以前の記事から引用すると、アメリカのコンビニだと、年間約1.03億円で、日本のコンビニだと約1.97億円でした。


向こうのコンビニは日本とは違うので、数値比較が書かれている場合は若干補正しながら読みましょう(^^


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?