「現金決済専用マシーン」ネタに反応してみた
いや、普段はスルーしてるんですが、タイミング的にフォローした方がいいかと思って書いてみます。
元記事はこれです。
簡単にポイントを引用するとこんな感じ。
その一方で、「2019年段階で、まだ「現金しか使わない人」のために多大な設備投資をするのが日本という国なのだ」ってことについては、「ちゃんと記録しておかねば!」と思わされるほどのインパクトがありました。
いやまぁ、気持ちはわかります。ポジショントークだから野暮な事言うなってご意見が来るのもわかってます。
「でもね、ちょっと違うんですよ。他の意見も聞いてくださいよ」と言うお話です。
レジって結構頻繁に入れ替えるんです
設備投資という話の流れですが、レジって設備というより消耗品なんです。大体はリース組んでたりするので5年で入れ替えちゃうんです(お金がちゃんとある会社は)。再リースして使い続けるケースもあると思いますが、故障して色々と問題が起きる事が多いので。。。
なので、「これからの未来のために、設備投資!」という感じじゃなくて、「今から数年の流れを考えると、これが丁度良いよね」的な感じで選びます。
あと、やっぱり高いのは間違いないので、チェーン店でも少しづつ入れ替えます。なので、数年経って「やっぱり違ってた」とか「良いのが出た」とかだと、そこから導入機器が変わります。
下手をするとT社からT社に変わることも。あ、T社からI社の方が変わった感がありましたね(^^;;
昔から2人制と言う仕組みがありまして
繁盛店でレジの台数が足りないけど増設できない場合、2人制という仕組みで対応します。要するに1つのレジを2人で担当するわけです。
1人はスキャン担当で、もう1人は決済担当です。当然、同じスピードでは処理できないので、2人くらいはバッファがあって支払いがもたついてもスキャンが止まらないような仕組みになってます。
決済の方に進んだ処理でも差し込みで返品できたりと、結構自由に操作出来ます(が、間違えると面倒)。
今回話題になっている現金決済専用マシーンは2人制の変化パターンだと思うので、現場としてはすんなり受け入れられます。しかも増員不要。違算なし。なんという幸せな仕組みでしょう。
現金合わなくて帰れないとかが発生しないんですよ! レジ締めがあっと言う間に終わります。チェッカーの方の心理的負担が無くなるという働き方改革ですよ!
ドロアは一足先に自動化してます
みなさんの中には、レジの下に自動釣銭機があるパターンをみた事がある人がいると思います。お金を入れると自動で釣銭が出て来るアレです。GLORYが有名ですね。(私も導入してました)
これで違算は減ったんですが管理はまだ人の手でやってたので、初期設定金額を間違えたとか途中で両替ミスして合わなくなるとか、色々と足りないところがあったんです。
とまぁ、レジで出る違算との戦いは綿々とありまして、それらすべてがチェッカーの個人能力におんぶに抱っこだったんです。でまぁ、1万円と5千円を見間違えて「マイナス5000円」とか出ると評価が下がるという。。普通の主婦のパートの人に、そんな負担をかけて。。。
更には、ミスをチェック出来るように、レジの上にカメラを付けて常時録画とか。。(さすがに導入してません)
いやまぁ、知り合いだと勝手に値引きする問題とか、レジでは色々とあるのでペナルティをかける方向にいきがちなんですよねぇ。。。
現金管理コストってのがありまして
で、確認してないんですが、あの現金専用決済マシーンの管理を誰がやってるの? という視点があります。
今まではこんな流れです。
1.レジの売り上げを回収
2.お店側で合計して収集用のカバン等にまとめる(色々と手順あり
3.金融機関が店舗をまわって回収
4.お店(会社)の口座に入金
で、この金融機関の回収コストが大変という事で、金融機関から色々と費用負担や入金時間の調整や、そもそも新規での受付をしないとか、がありました。(体験談)
しかも、現金を取り扱うので、店舗側の作業も役職の上の方の人か専任しか担当できないという縛りもあるわけです。
で、あそこに溜まっている金額がATM準拠な仕組みで銀行が紐付いているとすると、入金即決済可能という夢のような世界が待ってるような予感があります。
金融機関か、専用業者か、お店かと考えると、専用業者に委託という気がするんですが、これについては来週聞いてきます。
あと、EDYチャージ機が店舗内にあるのに、実際にお店に入金されるのは物凄い後になるという話も聞いたことあるので、取り扱いに関しては色々と面倒なんですよね。
キャッシュレス化は次からだと思います
ということで、クレジットだったりIC決済系だったりQR決済系だったりが乱立しているのと、そもそも決済手数料が高い現状を考えると、キャッシュレスには行きたくないというのが本音かと。
今回の現金専用決済マシーンのおかげで現金の流通(?)が変わって来て、現金管理のコストが可視化されるようになってから、経営層が比較できるスタートラインに立てるのだと思います。
おまけ
現金専用決済マシーンの仕組みとして、「1080円の買い物に10080円入れると、9000円返してくれる」というのもあるんですが、小銭を山ほど入れて逆両替出来るという機能も忘れてはいけません。
財布にある山のような小銭をカウントしないで機械に入れることで、お財布がスッキリするんです。(実験済み)
しかも、そうするとお店側も小銭の補充が減るので、みんなハッピー(のはず
是非、余った小銭は、現金専用決済マシーンにつっこみましょう。これも一つのキャッシュレス化だと思います。(ナンチテ
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