一時記憶が足りない

精神科で認知テスト(WAIS)をしてきました。IQテスト的な。以下についてわかり、1万円くらいでできます。おススメ。

言語理解
知覚統合/知覚推理
作動記憶
処理速度

上から120, 130, 110, 130とかだった。大体一般的な数値は90~110とからしいです。一番低いのは作動記憶。作動記憶ってよく知られた言葉だとワーキングメモリって言います。主には一時記憶のこと。一時記憶っていうのは例えばこれから飯作りますっていうときに、ご飯炊いて、野菜切って炒めて、調味料入れてっていう動作を覚えとく機能です。

薄々感じてたけど、どうにも記憶力がない。というか、思考の波にどんどん記憶が飲まれていく。やることを覚えてられない、覚えているのがものすごくストレス。覚えていられないので順位も付けるのが下手。

結果を見てそうなりますね〜と納得しました。パソコンにもメモリってあります。これはパソコンのスペックを決めるにおいてマルチタスクを司ることになります。メモリが沢山あると一度にたくさんのことを平行して行えるといったものです。処理速度がCPUにあたります。そのままだ。つまり処理速度をめちゃめちゃ早めてもメモリが少なかったら全体の処理は遅くなるっていうことです。CPUを高性能にするより先にメモリを積めと言われた記憶が蘇ります。

つまり、処理速度にたいして作動記憶のスペックが足りないんでしょうね。それで、最近思考を全部メモ帳に書き出すというのをよくやります。例えば筆者はゲームを作っていますが、その中で ”プレイヤーが歩く” という動作を実装するとします。

まず座標を動かす。入力はマウス。マウスのクリックを判定してクリックされた座標を得る。座標に向かってプレイヤーを移動する。移動時にアニメーションをつける。物体にぶつかったら停止する。アニメーションも停止する。マウスが地面以外をクリックしたら判定を行わない。

このへんがワッと出てきて、次の瞬間に一連の項目に対する疑問。アニメーションは走るのと歩くのと用意するのか、移動のストップ時に減速処理を行うか、特定のオブジェクトをクリックしたときには判定を行いたい、クリック時にエフェクトを表示したい、長押しの時はエフェクトを表示させたくない。

ぼやっとしてるとあっという間に忘れていくので必死こいてメモします。デジタルでもなんでもいいです、順番も適当。できるだけ思いついたままに書きます。忘れたらまた思考の過程をたどって結論を導き出せればメモします。この辺のスピードが間に合うのはせいぜい能力差が20程度だからだと思います。

そしてリストを眺めて順位を……つけません。頭からやる。なんでかというと順位つけてる間にテンションが下がるし、リスト1行読んだら前の1行忘れてるのでそもそもできないですね。作業途中でもあれしようこれしようというのは沢山出てきて、これも覚えてられないのでメモします。

そんな感じで外部にワーキングメモリを作ってやると、だいぶ作業は安定しました。

終わり。


追記 2023 8

これを書いた当時鬱だったのもあり、ワーキングメモリの容量も下がっていたんでしょうね、今では書いていた頃よりワーキングメモリに苦しむことも多くなくなりました。それでも外部メモリは手放せないですね。