DC(直流)での給電端子はUSB Type-Cで統一されたらいい、という話

あくまで給電側(設備側)の話である。
住宅などの100V/ACの電力アウトレット(俗に「コンセント」と呼ばれるもの)や、自動車のシガーライターソケットのような位置付けの、「そこにプラグを挿し込んだら電力が取り出せる」という側の端子の形状の話。
決して、受電側(端末側)の受電のための端子形状をUSB Type-Cに揃えるべき、という趣旨の話ではない。

100V/ACのいわゆる「コンセント」の差し込み口の形状は、少なくとも日本国内ではほぼ統一規格である。(エアコン用の200V/ACやアースピンの存在はここでは議論を省く)
だから、100V/AC対応の電気製品を買ってきたら何も考えずに「コンセント」にプラグを差し込むことができる。
「変換プラグが要るのでは?」なんてことは海外旅行時以外では考える必要はない。
もしもDC給電のための端子の形状がUSB Type-Cに統一され、USB PD 100W規格で給電できる端子が100V/ACの「コンセント」と同レベルに遍く存在するようになったら、100V/ACに関して実現されている「何も考えずにプラグを挿し込みさえすればOK」の状態になる。

また、多くのデジタル機器の場合、100V/ACの「コンセント」から電力をもらうためにACアダプターを使う必要があるわけだが、どこに行っても「コンセント」と同じくらいの数でUSB Type-Cの給電端子が設置されているのが当たり前になったら、それも不要になる。
ノートパソコンやタブレットを携行するのに必要なACアダプターを全て持っていかなきゃ、なんてのもなくなる。

以下は妄想。
建物内の電力供給配線として、100V/ACとUSB PD規格のDCの二本立てになっている家屋を想像(妄想)する。
パソコンもWi-FiルーターもNASもスキャナーも据付型ゲーム機も、ACアダプターなしで「コンセント」のUSB Type-Cの端子から電力を受けられる。
テレビやレコーダーやセットトップボックスも省電力化が進めばこちらからの給電で間に合うかも。
屋内配線に使うUSBケーブルをデータ通信可能なものにすれば、受電のためのUSBケーブルを使って有線LANが構築できて、配電盤に光モデムを組み込んだら有線LANケーブルが不要になるかも。(PLCの再来)

そしてもう一つのメリット。
100V/ACの場合は延長ケーブルを壁に固定したりするには電気工事の資格が必要なのだが、USBケーブルだったら今のところはそれは不要なのだ。(笑)

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