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9/7 ヒノキの香り玉

今日は、実家に送る木曽土産を探しに土産店をいくつか回った。
地元の名産がプリントされたクッキーとかチョコレートとか、そんなありきたりな物は買いたくなかったけど、どこもだいたい同じようなものばかり。
あ〜どうしようかなぁ、もう今日はやめようかなと思い、ふらっと立ち寄った漆器店であるものを見つけた。

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ヒノキの香り玉。
枕用に切って余ったヒノキをマス1杯432円で量り売りしていた。
木曽はヒノキが有名で、天然物は養殖よりもかなり香りが濃厚なのである。
他のヒノキと比べて嗅いでみたが、やっぱり木曽ヒノキは木の香りがぎゅっと詰まっていた。

店員さんからは
✅ヒノキは抗菌・リラックス効果あり
✅香りがなくなっても潰せばまた香る
✅畑にまくと雑草が生えない
と教えてもらった。

たしかに温泉にあったヒノキの香りはとても気持ちが良くてリラックスできたな。
自分用と家族用に2つ注文したら、店員のおじさんがおまけしますね〜と少し多めに持ってくれた。

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袋詰めを待つ間、おばあちゃん(おじさんのお母さん?)がニコニコしながら、白い水切りネットのような袋に何かを詰めて持ってきた。
「これ、嗅いでごらん」
嗅いでみると、先ほどのヒノキだった。
「これもおまけするね。ヒノキをかんなですいて出てきた木屑なの。どうせ捨てるものだったから、あげる」

こんなに良い香りがするのに捨てちゃうのか…きっと、全国にはこんな風にゴミとして捨てられているものがゴロゴロあるんだろうな。

私はありがたくいただくことにした。本来捨てられる運命だった木屑を救済できたような気持ちになった。今晩は枕元に置いて寝よう、とワクワクしながら家へ向かった。

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