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それはあなたのお金よ

タイに来て驚いた、お金に関する感覚のことは多分もう語り尽くせないくらいある。
私もあまりお金に関しては知識だとか教養もなく、宵越しの金は持たない(持てない)スタイルで生きていて偉そうなことは言えないので、素直に驚いたことなどを書きます。
ブログにも書いたことがあるけど改めて。

賭け事という遊び

多分一番初めに驚いたのがタイ人の博打好きっぷりで、違法とされているそうですが部屋を閉め切ってのトランプから賭けボクシングやサッカーやら遊ぶ方法はたくさんあるようです。
おおっぴらにできる宝くじ(これも合法と違法がある)などは皆さんアホみたいに買う。
若者からお年寄りまで一生懸命買う。ノートにびっしり過去に当たった数字を書き連ねている人もいる。勤勉か。
屋台のごはんが一食35-40バーツ(100円と少し)なのに一枚の値段がその二倍以上する宝くじを毎月何枚も買うお金を貯めたらけっこうな貯金ができるのでは?と思うのだけど、当たった時のことを考えて買うものだもんね。すみません。

楽して稼ぎたいという国民性なのだな~と、タイ人を見ていたらなんとなく納得がいったしこれにはそこまで驚かなかった。

もっと驚いたのは、とてもしっかりしてまじめな大家さんの娘さんが「中学校では友達と賭け事をして遊んでいたよ」と言った時。
それが「普通だよ」と言われて、うーんうーんとなってしまった。
これがカルチャーショックというやつですか。

今の会社のスタッフにも聞いたことがある。
小学生ぐらいでもするよと言っていた。賭ける金額はほんの数十円とかそんなもので、「〇時までに雨が降ると思う?」とかそんな些細なことで友達とお金を賭けて遊ぶんだって。
ちなみにお母さんは一応怒るらしい。
たしかに小学生といえばろくでもないことをするし、私もピンポンダッシュとか人の家の網戸めがけて雪玉を投げて逃げたりしたことがあるので(ごめんなさい)どっちもどっちなのかもしれないけど、お金…お金かぁ。

タイの学校に通う友人の娘さんは、タイ人の子は友達に物を売ったりすると言っていた。友達の持っている文房具やお菓子が欲しいなと思ったら「それいいね。売ってくれない?」と申し出るんだそうだ。

タイは学校の食堂や売店、学校前に来る屋台などでの買い食いは普通なので、そういう背景もあるのかな。
何にしても私の幼少時代との感覚の差に驚いたのを覚えている。

お金を拾ったらどうするのか

タイの学校は買い食いが普通、とは言え、長男をタイの学校に通わせ始めた当初はなんだか抵抗があって家からお菓子を持たせたり、学校の送り迎えの際に私が買ってあげたりして現金を持たせることはしなかった。
まだ小さかった長男にはお金の管理もできないだろうという不安もあり。

でもお金を持たせないとかわいそうにとお菓子を恵まれてしまうことが多発した。
たしかに友達が買い食いしているのにお金がないのもかわいそうだし、恵まれることへの防護になるのではといつしかおこづかいを持たせるようになった。

タイではお菓子をくれる人がたくさんいるので、お金を持たせても先生や友達や上級生にもらったりするのだけど。
そして時にお菓子だけでなく現金をもらってくることもあった。
頻繁ではないしだいたいが5バーツと小銭ではあったけど、これは本当に抵抗があったし今も慣れない。
「先生が5バーツくれた」とか「〇〇ちゃんが5バーツくれた」とか、えええなんでえええええと思いながら明日返しなさいとその度にお金を持たせた。
これが施しの国タイランドなのだろうか。
先生や友達にお金をもらうのって普通なんだろうか。。

数年前のことだけど、長男が貯金というものを覚え、学校におこづかいを持っていかずに貯めるようになった時期がある。
それはそれで喜ばしいことだったのですごいねと褒めていた。
そんなある日、お金がないはずなのに学校からお菓子を持って帰ってきたので、また誰かにもらったんだろうかと聞いたら、
「お金拾ったの!」
と長男。
えっ となる私。

落し物を拾ったら届ける、と言われて育った。
あれでも落とし物を拾った時のことをちゃんと教育したことなかったかもしれない。あわわわ私のせいかななどと考えながら、
どうして先生に言わないの?ダメでしょう勝手に使っちゃ!と問い詰めると彼は答えた。

「ぼくねだれのー?って聞いたよ。そしたらみんな知らないよーって言ったの。それでTeacherがね、あなたのよって言ったんだよ。」

落とし主がたまたま立ち去った後かもしれないジャン…と思ったけど、一応探してもいなかったら拾った人の物になるのかな。たったの5バーツだから?金額の問題?
イヤ正直私も道端に小銭が落ちてても警察には届けないけど。あれ?どうしようよくわからなくなってきた。でも学校で先生が
そう、先生がそう言ったのね。。

「また見つけたらちゃんと誰のか探してね。先生にも言ってね。」
はて私はどう教えたらいいんだと軽く混乱しながら、そんなことを言ったような気がする。

一度、同級生に5バーツをもらって帰って来た時、「なんでおともだちがお金くれるの」と聞いたことがある。
小学校低学年の長男は「⚪⚪はぼくのこと好きからと思うよ!」と笑ってて、イヤ好きだからってお金あげるのって… 普通?普通なの?
ここでは私がおかしいのかな。。

無職なのに新車買ってお金払えなくなって結局売る人が珍しくない国である。
理解しようと思うのであればまず自分の中の概念を取っ払う必要があるのだろうな、などと思うのでした。
お金は大事だよね。。

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