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睦月

・NHKで養老先生の番組をみた。
昔、中島らもの本で「ブータンがこの世の楽園らしい」と書いてあるのを読んだ。そのブータンへ養老先生が10年ぶりに行った様子が放送されていた。
絵本のような豊かなブータンの草原にぽつんと寺院があり、古くから変わらぬ人々の営みや、お経を唱えながら身心を大切に暮らすブータンの生活があった。お寺のすぐ横に暮らすお爺さん、お婆さんの家のテーブルにはキティちゃんのクロスがされており、いつか行きたいブータンへすでにサンリオのキャラクターが素朴で穏やかな暮らしに溶け込んでいるのをみた。
さすがだなキティ先輩。
養老先生、お元気そうで安心した。今年も虫、たくさん見つけられますように。
私もいつかブータンへ行ってみたい。
2024年、初めての願いかもしれない。

・北九へ帰省して友人宅で飲み会。
フォークギターらしきケースが置いてある。
「誰の?」ときけば、友人Rが購入したらしい。生活の中にギターを取り入れたくてとのこと。生活にギターを取り入れるとは。酔った時にギターをつまびきながら歌いたいという。
すると友人PもMもRに触発されてフォークギターを購入したという。グループLINEで「Amの指がたわん」とかYouTubeの弾いてみた、みたいな手元だけを動画に撮っておくってきていた。Pは「スタンドバイミー」をとりあえず弾けるようになりたいと、その様子を送ってきていた。一生懸命にイントロのベースパートを弾いて「ムリ」と言って動画は終わった。ギターを20年かかえているだけの私もこの動画をみて
珍しく30%くらいギター練習しよう、しようかなと思えた。ありがとう。トモダチ。

・9分間日記。なぜ9分にしたかは理由はない。10分だと考えて書いてしまいそうだから。
あとはSNSからできるだけ離れられるようにと思って時間制限をした。この1分が味噌な気がする。禁煙するときも最後の1本だけを持ち、
禁じているのではない、吸わないでいる。という意識でいた。ちょっと違うけど、キリがよすぎるよりよい気がした。
あと同じページを編集して更新するので、
一度「いいね」「♡」を押すともうこの先押せないから、新しい方が読んでボタンを押さないかぎり♡の数が増えない。これも何だかよい気がした。アクセス数のみ。
9分間。毎日更新するにはこの方法がベストに思えた。

・健康診断を目前に体重計が過去最高の数字を叩きだしている。正月の贅沢三昧のすぐ後にスケジュールをいれた自分が恨めしい。
今日から少し減量をしたいと思いながらも、熟しすぎた柿をチーズと春馬きにして揚げようと準備したりして、あとは鶏肉と蓮根を団子にしようとか一向に食イジがおさまらない。

・台所で使っているタオルはだいたい職場の取引先の代理店や、行く先々の温泉宿でもらう
白い無地のタオルで、会社名や宿名のみが印刷されている物でほとんど無意識に使って、一度使用し始めたらお役御免になるその時まで、それがどこの会社や、どこの宿のタオルかなどを見返すことはない。いつものように台所用のその白い無地のタオルで手をふくと、ふかふかでその柔らかさと手触りに驚いて「これは!?」とおもい、どこのタオルぞとタオルの下を見てみれば「みうらじゅん事務所」だった。さっすがだぜぇと。しかもタグもついて赤字で「合格」その下に黒字で「綿 100%」「日本製」と力強く書いてある。なんかジワる。一見、他の粗品タオルに紛れてニクイなあ。その全てがMJの思惑通りな気がして気持ちがいい。
因みにこの有限会社みうらじゅん事務所は弊社の取引先ではなく、たんに私がみうらじゅん展覧会で購入したものだ。売り物なら品物もいいよな。いや、ほんとに粗品として配って余ったから物販に並べたのかな。とにかく合格している綿100%の日本製タオルはふっかふか。

・みたい映画が3本。どれもそろそろ終了しそうでそわそわ。Netflixでドラマ「Woman」を観ているのがそろそろ観終わりそう。毎回どっかしらで泣いている。田中裕子が出演している作品は好きな気がする。「怪物」もまた観たい。

・キット的なものに頼らずに赤飯を作ってみた。長岡市の醤油赤飯が大好きでその豆とおそらく同じ豆を秩父の道の駅で購入したので、やるぞやるぞと決めてついにできた。
餅米は買わずに白米に切り餅を刻んで1つ分一緒に炊いた。豆の量が多くなりすぎたようだけど充分美味しかった。また作ろう。

・自宅で新年会。兄がグラタンを作る。バーナーを持参して焦げ目めしっかりつけて、具沢山の美味しいグラタンだった。週に2.3回はグラタンを作って食べている男のグラタンだった。
冷える前にたべりたべりとせわしない。そういう兄の皿にも冷めたグラタンが。海老と鶏肉とマッシュールのグラタン。

・ラジオ「ロック大陸漫遊記」今週は草野さんとギターのテツヤさんのお二人でテーマは「ドラゴン」漫遊記。あまり意識したことがなかったけれど案外あるのを知る。脳内で「では、続いての曲はファズピックスで龍娘」とよぎらせてしまう。来年は巳年だからこの年一の企画テーマにあわせて何とかしてスネークの曲を作って挑もうか。ヘビへの恐怖は年々薄れてはいるけどやっぱり本物をみるときっと心臓がドンというに違いない。

・新年会に新宿の「どん底」へ久々に行く。以前は地下だったのか、2階席は印象が違った。
新宿ではあまり飲まないけれど、末廣亭あたりは楽しいな。行ってみたかった「鼎」にも。どちらも満席で賑わっていて、どちらも大人の居酒屋だなと思った。あれは井上陽水では?と思ったら全然違う人だった。

・Netflixで「ヴィーガンズ・ハム」を観る。
ストレス少なく好き放題に生きている私の肉はきっと美味しいんじゃないかと思った。
お肉、お魚いつか食べられなくなるのかな。
きっとゆっくり少しずつ食べなくなっていくのか。日本は白米教って友人が言ってたな。
神や仏の踏み絵はできても炊きたての白米は踏めないって。妙に納得した。肉も魚も米も、パンも野菜もそばもうどんもスパゲッティもって、また食べもんの話だ。

・過去の日記を有料にした。バンドの2ndアルバムをリリースしたころのフリーペーパー「ジャングルライフ」をたまたま読んだら当時の自分が書いたバンドとアルバム紹介文的な欄を発見して読んでしまったところ、ホラーだった。
何いってっかなんもわからんぞと。ただ最強の緊張感と頭の弱さだけはヒシヒシと伝わってくるコメントだった。おそろしい。時間の経過や、過去の自分。この日記だってそうだ。
「いつだって今の自分が一番若い」論なのだから仕方がないのだけれど。
日記もよく開設しては怒涛に書き込んで、ある日突然全て削除したりを繰り返してきた身としては、またいつ恥ずかしさがピークになってしまうかも分からない。妙に冷静に正気になったらまたアカウントごと消したくなるかもしれない。

・昨夜のゆうれいスナックニュー酉ので肉体を使い果たし今日は抜け殻。命を鰹節みたいに削っている気はする。いい出汁でまっせ。
年末から正月をおえても尚、QPコーアゴールドやウコンの力スーパーで元気の前借りをしながら飲酒していたせいで肌荒れしている。
元気の前借りは必ず返さなければならないので今年は休肝日、運動を心がけたい。
火曜日、水曜日と休肝日だったので酉ののお酒がうまくてうまくて。飲み過ぎた。

・約一カ月前に更新して、その勢いのあまり内容や誤字も多くなり公開をとりさげた日記を今日改めて公開にした。お別れ会にいけなかったのでこの気持ちを献花にしたい。
あの世でチバさんは近隣から苦情が出るほど花が降り注いでいるだろうな。
よかったら読んでください。

・恵比寿リキッドルームにモノノアワレとキッドフレシノの2マンライブへいく。イベント名が「天下一舞踏会」キッドフレシノはちゃんと曲を聴く以前に「なんて徳の高そうなお方」とアーティスト写真をみて夜中にその他のフレシノ画像を見探っていたらいつの間にか寝落ちっいた。ということが定期的にあった。なんというか、恋♡とか憧れとは違う。美しい植物や景色をみて癒される感じに近い。
実際にライブをみたらやはり品というか、美しく、けれど戦闘力が高すぎて冷静で静かなラスボス感のようなオーラがあった。ありがたい気持ちに。よいライブを見れるとそのパワーにありがたいありがたいと感謝で拝みたくなる。
モノノアワレはギターの成順さんがちょうど柱で見えない場所だったのが残念だった。成順さんも音源を聴く以前からインスタで見かけた時から吸い込まれるような気配のあるお人だなと思っていた。実際にステージもすごくよい佇まいで、音源だけではわからない魅力がライブにはある。
数日、奇奇怪怪の過去回を追いまくっていたので玉置さんは「本物だ〜」という気持ちに。
サングラスを止めてリーゼントだったが、サングラスよりもイカつさが増した気がする。
ライブ楽しかった、あっという間だった。
帰りは恵比寿の「どんく」へ。ランチしか来たことがなかったけれど夜も混んでいる。
半分相席みたいなテーブルで隣の男性客二名も
どうやら天下一舞踏会帰りだったようだ。
みるからに自分たちよりも随分若いし、いきなり声をかけるのもきっと失礼だし迷惑だなと、グッと堪えて、我々は我々で今日のライブについてなどを話して、23時には店員のお姉さんにどしどしお皿を下げられて、下げ切るまでは動かないぞ、と優しく微笑み待ちされたりしつつ、箸も皿もようしゃなく。かと言って別に嫌な気持ちにはならない。爽やかに退出。

・昨夜はバンドの新年会ミーティング。その前に場所とタイミングが良かったので新宿シネマカリテへ「枯れ葉」を観にいく。すごくよかった。そちらは「つぶやき」に書いた。
新宿の「魚真」で一軒目。二軒目はオサムくんが希望する「岐阜屋」へ。なんだかんだで酔った。メンバー写真を撮ろうと手を伸ばしたら、隣に座っていた男性客2名が爽やかに「撮りましょうか」と撮影してくれた。その流れで会話していたら「お姉さんは普段はオミズですか」と問われたので水曜日の西荻窪なないには居ますと伝えておいた。オミズという響き、懐かしいな。好青年でありました。

・二日酔いはほぼなかった、よかった。
今日明日と私は休肝日にします。でも体重が減るわけでもなし、昨日も眠る寸前に食べきれないからとお持ち帰りした焼きおにぎりを食べて寝た。深夜に。ひどい。せめて食べるのならばどうせ肥えるならトースターであたためてからにすればよかったな。気を抜くとすぐ食べもんの話しかしてない。

・やっちもうた。毎週聴いているTBSラジオ「脳盗」を聴きそびれた。いつも「ロック大陸漫遊記」と同じく日曜日放送なので翌日の月曜日にどちらもradikoでアーカイブを聴くのだけど今週は脳盗だけ聴けなかった。悔しい。
毎週聴いていたのに。Spotifyのポッドキャスト「奇奇怪怪」を待つしかない。

・12月に詰めていた銀歯がとれてしまい、新しい銀歯がようやく今日ついた。長かった。
予想以上になかなか通った。
現金のみなので久々に行った際に30円が足らず恥をかいた。とれたものをまた装着してもらうだけ5000円あれば足りるよな、とか思って行ったら、久々だからとレントゲンも撮影するし、持参した銀歯はもう取り替えとなり時間も料金もうんと違った。今日もラストかなと思いきやまた来週いかなきゃならない。なかなかしぶとい。はやく3Dプリンターで何かすごい強力な入れ歯でもない、インプラントより皆ができる新しい何かができてくれないか。できた頃にはこの世に私いないのか。

・ほとんど夜19時以降でしかスーパーに行かないせいか割引の肉や魚を買いその日のおかずやつまみになるのだけど、昼間のスーパーはお値段そのままでどれもこれもピンとこない、というか「高いわよ」と思ってなかなか悩ましい。
結局、鶏の手羽先肉と挽肉130gくらいを買って帰る。大根と手羽先を正露で蒸してから醤油、砂糖、酒、みりんで煮る。むちょんこ美味しい。なんならこれが食べたかったくらい。
手羽先はえらい。大根も安くてえらい。

・奇奇怪怪で先日の「天下一舞踏会」の話題が。キッドフレシノのライブ以外でのエピソードなどに深く納得、というか、やっぱりそうゆう人のオーラなのだなと感心。見た目で人を判断云々とよく教わってきたのだけれど、年々見た目も(声も含めて)全部そのものな気がしてならない。どんなに美しいと言われていても目や笑い方、色々なところに内面は滲み出るし、毒は隠せないなと、つくづく恐ろしくなる。
そんなことより、キッドフレシノの話を聞いてさらに興味がわいた。

・昨日昼間からもやもやする事が多発。こんがらがる、愚痴りたいが仕事のことは愚痴れない。愚痴った後に後悔するから。こんな時はうんと美味しいものや、映画に限る。寒いけど今夜は出かける。

・近所で中華。寒いので野菜タンメンを食べしっかりあたたまった後、レイトショーへ。
やっと観れた『パーフェクト・デイズ』めちゃくちゃよかった。『枯れ葉』といい今月は3本劇場でよい映画を観れている。9分では間に合わない感想。風に揺れる木々の木漏れ日のように、私や私じゃない人の日常に生まれる小さな感情の揺れは重なって濃くなったり、すこし離れたり。今度は今度。今は今。
昼間のもやもやな気分がスッキリと晴れた。
寒くて気持ち良い夜をチャリで帰宅。

・華金なので仕事終わりに高円寺へ今年のご挨拶がてら「きど藤」へ。タコ刺身、肉どうふ、ツナのマカロニサラダ、とり竜田あげ。ビール1本、にごり酒を少し、芋焼酎ソーダ割りを2杯。焼酎がはちゃめちゃに濃くて酔う。仲通りのヒロセでプリンと苺のサンドされた何かと、りんごケーキを手土産に買い、阿佐ヶ谷のBAR鈍我楽へ。メイさんとオモイデョケイ御一行に偶然会う。予定していたバスを見送り皆のテーブルへお邪魔させてもらう。手土産のりんごのケーキ、名前が思い出せない。私も一切れいただき美味しかった。ワイン2杯。バスで帰宅。ジュディマリの「ラブリーベイベー」の動画を見て、めちゃくちゃカッコいいなと思った。作っておいた参鶏湯を3杯も食べて気絶。


・朝方、頭がかち割れそうに痛くておきる。
健康診断の結果が送られてきていたのを開封して広げたまま眠ってしまっていた。かち割れそうな頭痛の中、結果をみたところほぼ「A」判定。視力、貧血ぎみ、幼い頃からひっかかる腎臓は様子見。にしても殆どA。これが学生時代の成績表だったらあははは今頃僕はエンジニア。昼には起きて掃除、洗濯。

・恵比寿のサブウェイにて待つ時間。
小川未明という作家の『野ばら』を読んでしばらく涙を堪える。こんなに優しくて切ない。感動というか、傷ついた。こんなに昔にすでに書かれていたのに。知らずにいたのか。教えてよ先生。納税の詳細と源泉徴収の書き方とか。この作家がいることとか。取り返しが難しい大人になってしまう前に。
戦争は嫌だ。嫌すぎて嫌すぎ嫌しかない。大きな声で叫ばずとも、群れになって練り歩けなくとも。血も涙も出てこないこの話に深く深く傷ついた。青年と野ばらの美しさが悲しい。

・兄と電話。居酒屋2、3軒分の通話時間。
タクシー仕事での不倫カップルの話や、父の近況、薄毛に対する異常な執着や兄弟間のDNAは親よりも類似するときいて複雑な心境になったり幽霊と妖怪は別物とか大概どうでもよい話を散々して、土曜日にバス停ラーメンのお取り寄せをバイクで持っていけたら行くねで終了。
ノンアルコールで長時間。すごい喋る。

・牡蠣と柿ジャムをキムチとチーズえごま葉で春巻きを作ったらおいしくて驚く。ただ、今日明日は休肝日です。なんとも、美味しかったな。

・歯医者の後そのままチャリで花屋へ。黄色とピンク色のチューリップを3本ずつ。白、薄紫、薄桃色のスイートピーを1束。かわい、かわゆ、かわよ。スイートピーは香りがよくて気分がいい。チューリップも明るい。帰宅して昼ごはん。夜ご飯何つくろかなと昼ごはんにホットサンドを食べながら機嫌よく考えていたら治療し終わった銀歯がゴリんと取れて気分ガタ落ち。一気に食欲がうせる。「は?オマエは?」消化試合のようにホットサンドを口に押し込んでランチタイム終了。洗浄した後しばらく銀歯を発掘した化石のようにみつめ回して、にらみつける。仕事終わりにふたたび歯医者へ。

・しょっつる鍋、美味しすぎる。歯のことも帳消し。最高な出会い。

・『キャロルの終末』観終わる。『ドント・ルック・アップ』や最近観た『終わらない週末』にしてもこうなったらやっぱりこうなるしか無いのだろうなと思う。余命というより世界の終わりがわかったら、それでも兵士は戦争続けるんかな。私ならどうするか。我が愛から離れずに海を見て、手作りのご飯を食べて、お風呂にゆっくりつかり、音楽を聴いたり、お酒を飲んだり。つまり週末のまんま。

・今週の『奇奇怪怪』は映画『哀れなるものたち』ネタバレとのことで、劇場へ行くまではお預け。すごく楽しみ。代わりにSpotifyで野口文『botto』をずっと聴いている。先日誘われていけなかった渋谷HOMEのスタディハードのライブに出演していたと知り、更にいけなかったのが悔やまれる。見たかった。


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