積極的男性性

 男性が女性にもてる際に、ある意味では暴力性を感じさせる側面があるのではないか?そんな話をちょうどツイッターをやっているときに見かけたわけではある。

 男性が持っている暴力的な面が、時には暴力とは認識されず、それが他人(特に女性)から肯定的に受け入れられている男性の性役割的なものがある。というものを表現しようとしたいようだ。

 暴力といっても、腕力だけではなく、経済力や知力といった様々なものが対象になっているようであり、個人の感性や状況によって暴力性とされるものが異なってくるものである。ただ、暴力という言葉を見ていると、何か他人を殴ったり、強権的に相手を支配したりするような面も想像できてしまう。他人にとっては悪と判断されるものまで広く含んでしまうため、うまく都合のいい男性性を表現できていないような反応も見受けられた。

 言葉の行き違いをちょっと観察しているときに、ふと暴力性という言葉から勘違いされている面を取り除いて、うまく都合のいい男性性を表現できるような言葉はないだろうか?と考えたときに、私の頭の中で出てきたのが「積極的男性性」という言葉だ。

 この言葉を選んだ理由としては、積極の定義と女性たち?の要望に集約される。

https://www.weblio.jp/content/積極

せっ きょく せき- [0] 【積極】 〔positive〕
① 事物に対してこれを肯定し進んではたらきかけること。自分から進んで事をすること。 (三省堂 大辞林 第三版 )

 現代のゆがんだフェミニズムや恋愛工学、従来の男らしさといったものなどにおける好ましい行為をする男性というのは、男性から主体的に相手に働きかけること、自身に不利益はあるけど他人のためにあえて自己犠牲的な側面を見せること、それらによって女性を庇護し、利益を与えてくれることをしてくれるものである。

 これらの行為をする男性を積極的に肯定し、時に暴力を伴い様な面があっても、「積極」という良いイメージの言葉で示すことによって、男性性に求められているものと肯定感を表すことができる。

 例えば、痴漢から暴力を用いても守ってくれた、男性が特定の行為について自分が責任をすべて受け持つからと言ってくれた、誰かと過酷な競争を行ったうえで得たものを、与えてくれたetc
 これらの積極性は、たとえ悪い面があっても肯定的な男性の行為ととらえられるだろう。

 もちろん、積極的に動くということの中には、彼女たちに不快なイメージを与えるようなケースもある。そういった悪いものは、彼女たちにとって「肯定」しえないものとして、積極という言葉には取り除く効果もある。

 例えば、積極性も行き過ぎれば、無謀や蛮勇といったように否定的な言葉に早変わりする。そうなった男性性は積極的とはいえないと処理ができる。
 また、好ましくない男性から積極的なアプローチを受けたり、よろしくない行為をしたときにも、ネガティブなものとして扱うことによって、同様に処理ができるだろう。

 積極という言葉の持つ肯定的なイメージを与える定義が、悪いものを分断するにはもってこいなのだ。


 ちょっとお遊びで考えてみたのだが、いかがだろうか?

 

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