OKOPEOPLE - お香とわたしの物語

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ノート

世界の 秋は金木犀の匂い があるところ

廊下に出ると、ひやっとした冷たい空気と一緒に、甘さがふわっと香った。甘さと、木から揮発される何か良さそうなものが混ざった匂いだ。吸うと身体がなかからまるごと洗われる気がして、何度か深く息をした。

廊下は扉を開けっぱなしの洗面所と繋がっていて、匂いはそこの、雨の日以外は開けている窓からきていた。住んでいる集合住宅の後ろには、木の生い茂った広い庭のあるお屋敷があって、雨上がりや早朝など、空気中にたく

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香木と妻

2016年に10年以上お付き合いを続けてきた中学校の同級生と結婚した。中学の頃から「私は看護士になる」と宣言してきた妻は、その夢を叶え、現在もその仕事を続けている。誇り高く仕事をし、家事もそつなくこなす妻には本当に頭が上がらないのだが、一つだけ大きな不満があった。

それは、私の大好きな「香木」を「そこら辺に落ちているような木じゃん」と一蹴すること。これに関しては私も黙っていられないと、言い争いを

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祖父母の香りと“去来”

私は自他ともに認めるおじいちゃん・おばあちゃん子である。大好きだったふたりは、もうこの世にはいない。しかし、今でも私の心の大きな支えである。だから、どんなに仕事が忙しくても、1カ月に必ず1回は墓参りに行く。

祖父母の墓石には、祖父の字で「去来」という文字が書かれている。祖父母とはあれほどたくさん話をしてきたのに、なぜ「去来」なのか知らずじまい。祖父の血を色濃く継いだと親戚中に言われるが、やはりそ

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香道具が置かれた場所①:会所と座敷飾り

前回の記事では、香雅堂の朝のルーティーンについて書きました。今回は少し毛色を変えて、私の大学院時代の研究について書こうと思います。大学院では、室町時代の座敷飾りというものを研究していました。座敷飾りの飾りには唐物(からもの)と呼ばれる中国からの舶来品が使用されていました。唐物には掛軸などの絵画、筆や硯といった文房具、茶碗などの茶道具、そして香炉や香合などの香道具といったものが挙げられます。

会所

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[小説]ながれながれて(後編)

ほりごこち
仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソード。仏像を造ったり修復したりする造佛所で、語り継がれなかった無数の話。こぼれ落ちたそんな物語恋しい造佛所の女将がつづる、香りを軸にした現代造佛所私記。

前回の記事:ながれながれて(前編)

前編はこちら

香りに誘われて

 すっかり寝る支度を整え、少女は再び机の中央に文箱をすえた。

 さきほどとは違

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良いことがありますように♡
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[小説]ながれながれて(前編)

ほりごこち
仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソード。仏像を造ったり修復したりする造佛所で、語り継がれなかった無数の話。こぼれ落ちたそんな物語恋しい造佛所の女将がつづる、香りを軸にした現代造佛所私記。

前回の記事:木の香り、木の声、仏のうた (前編)

「ねぇ、この蔵がなくなったあとは何ができるの?」
飴色の土壁に揺れる影をぼんやりと眺めながら、少女は

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う、う、嬉しい…!!
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おもかげの香り、はじめての香席

香りに恋をして
「あのときの、おもかげの香りが私の道標だ」全てのはじまりは、幼い頃手に取った一冊の本でした。お香初心者による、お香を巡る冒険の記録。

前回、私とお香との出会いについて書いた。今回は、はじめて私が体験香席に参加したときのことを書きたい。というのも、貴族や武士、裕福な庶民が行なっていた華やかなイメージのある香席に参加して、はたして気後れせず楽しめるのか。お香初心者向けのイベントとはい

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赤ちゃんのうんちはヨーグルトの匂い

子どものつむじは甘い匂い − 太平洋側育ちの日本海側子育て記 −
抱っこをしたり、着替えをさせたり、歯を磨いたり。小さい子どもの頭はよくわたしの鼻の下にあって、それが発する匂いは、なんとなく甘い。
富山で1歳女児を育児中の湘南出身ライターが綴る暮らしと子育ての話。

前回の記事:ゆびさきから苺、ときどきブリの匂い

友人と、娘のうんちを嗅ぎあった日

生後約半年、乳だけを飲んでいた頃の娘

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オープン・フェア・スロー──お香と社会の3つの「隙間」

こんにちは、お香の交差点OKOCROSSINGを運営している麻布 香雅堂代表の山田です。

お香をはじめとする和のかおりの専門店・香雅堂を手伝い始めておよそ10年が経ちました。思うところがあって初めてこのような文章を書くに至っています。みなさまにあまり馴染みのないと思われるお香業界の今をさまざまな観点で紹介しながら、お香の未来について考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

香木・香

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ゆびさきから苺、ときどきブリの匂い

子どものつむじは甘い匂い − 太平洋側育ちの日本海側子育て記 −
抱っこをしたり、着替えをさせたり、歯を磨いたり。小さい子どもの頭はよくわたしの鼻の下にあって、それが発する匂いは、なんとなく甘い。
富山在住・1歳女児を育児中の湘南出身ライターが綴る、暮らしと子育ての話。

前回の記事:春は沈丁花の匂い

部屋にただようフルーティーな香り。なんだかいい匂い。みずみずしさがあるよね。辿ってい

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