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麻雀のハードルを上げているのは経験者だ

麻雀は面白い。ものすごく面白い。
最近はVtuberやYoutuberが雀魂などで麻雀に興じている動画や配信のおかげで、性別関係なく若い層にも浸透し、なんと少女漫画雑誌でも麻雀漫画の連載が始まるなど、本格的に麻雀は「誰でも楽しめるテーブルゲーム」という本来の姿を取り戻している。

そう、麻雀って誰でも楽しめるテーブルゲームなんですよ!


それなのに、いまだに未経験者からはプレイのハードルが高いと思われている。
「麻雀やってみたいけど、難しそう」
「覚えなきゃいけないことが多くて大変そう」
そんな未経験者に対し、経験者はみんな言う。
「そんなことないよ!簡単だよ!」と。
しかし、結局「やっぱり難しいからわかんない」と定着しない。
それはなぜなのか。

それは、経験者の説明がほぼ100最悪だから。

これ。ほんとーーーーーにこれ。
ほぼこれ。だいたい原因はこれ。
と言うわけで、なにがどう最悪なのかを解説していこうと思います。


麻雀は中国発祥のテーブルゲームなので、専門用語や数字の読み方は中国語ルーツ。
牌の読み方や役、鳴きや立直自摸など基本動作もまた中国語。
馴染みがないので麻雀を知らない人にとってはこれらを覚えることも大きなハードルになります。
しかし、麻雀経験者はここでだいたいやらかすのです。
「まず四メンツ一ジャントウを作って、メンツっていうのはコーツとシュンツがあって、ジャントウはトイツを作って…」

わかるかよ。

まず未経験者は専門用語もわからないのに、コーツだのシュンツだの言われてもわからないんですわ。
でも経験者は専門用語を使わないことをしない。なぜか。
かっこいいからだ。
麻雀の専門用語で説明をするオレかっけーーーーーーー!!!なのだ。
先に言っておく。何もカッコよくない。
初心者に一切伝わらない説明をするのは何もカッコよくないのだ。
明日はいい日になることはないのだ。わかったかロコちゃん。

ここで未経験者は「シュンツ?コーツ?えっえっめんつ?違いって何?なんだっけ」とぐちゃぐちゃになってしまう。
なのに経験者はそのまま続けるのだ

「んで、役ってのがあってタンヤオとかピンフとか色々あるんだけど〜とりあえずテンパイに持っていってリーチかけてアガルのが麻雀ってわけ」

ここまで言ったらもう経験者はドヤ顔である。
調子こいたやつなら「わかった?」とか聞いてくることだろう。
もう一度言おう。

わかるかボケ。

未経験者にとって全てが何もわからない状態で、役だのなんだの言われても、まず役とはなんなのか、麻雀とはどういうゲームなのかを説明しなければこの説明は噛み始めることもできない。

ちなみにこれらは妄想の中の仮想敵(経験者)を想像して書いているものではなく、実体験であり実例を何回も経験した上で書いています。

悲しいことに、麻雀やってる奴は高確率で未経験者に専門用語でマウントを意識的・無意識的にとるのだ。

なんて小さなマウントなんだろう。
子供の作った砂場の山よりも小さいマウントだ。
そんなマウントとって何になるというのか、あなたの説明を聞いているその人に麻雀を知って遊んで欲しいから教えているのではないのか?
ただただ自分が麻雀っていう難しいゲーム知ってんだぜアピールのためにその人に声をかけたのか?違うでしょーーーが!
私はそういうクソマウントを取る麻雀プレーヤーを見るたびに鼻に麻雀牌を詰め込んでやりたくなる。
お前らが麻雀を楽しく遊ぶ人たちを屠っている。
それに気づけと。


ここまで書くと「じゃあお前は麻雀教えるのが上手いんだな?」と言われそうですが、自慢ですが麻雀教えるのめっちゃ上手いです。
どうもこんにちは。

じゃあ私は麻雀の腕前もものすごいのか?と言われたら、雀魂では雀傑から上に行けない程度のレベルだし、捨て牌も上手く読めない。
なんなら実際の麻雀卓でほとんどプレイしたことはなく、オンラインゲーム(雀魂など)でしか遊んでいない。
だけど人に教えて麻雀を楽しく遊ぶ人たちを増やすことはできる。
実際、私が麻雀を教えてズブズブにハマってくれた人は30人を超えます。
その人たちの誰もが「麻雀何もわからない」というところからスタートし、そして気軽に友人戦や段位戦でも打てるまでになっています。
つまり、麻雀って別に上手くなくても人に教えることができるくらいの手軽なテーブルゲームなんです。

次に、私がどのようにして未経験者に麻雀を教えるのかを解説していきます。

まず私が麻雀を教える際に前提として「オンラインゲームで遊ぶこと」を想定しています。
基本的にオンラインでの交流が多いのと、リアル卓のハードルが未経験者には高いためです。
というわけで、「オンライン麻雀ゲームで楽しく遊ぶこと」を目標にした解説をしていきます。

①麻雀は専門用語や役や点数計算は覚えなくていい

早速経験者マウントを潰していきます。
専門用語も役も覚えなくて良い。なぜならそれは基本ではないし、オンラインではゲームシステムがそこらへんのことを全部やってくれるので覚えなくてもプレイできます。
あがった時に「あっこの役ついてたわ」なんて、経験者でも普通にあることなので、専門用語や役は教えません。

②牌( はい)の種類は緑の竹・漢数字・丸いやつ・東西南北(とうざいなんぼく)・白發中(はくはつちゅう)がある

まず手札の説明をします。読み方は未経験者にわかりやすくまず日本語読み!
数字の牌は緑の竹・漢数字のやつ・丸いやつの三種類があって、どれも1〜9の数字があるよ!
どの牌も同じ牌は4枚ずつ。トランプとだいたい同じ。
ここで「鳥さん何?」とか「このM何?」とか聞かれたらイチだよ!ハチだよ!と答えれば良いのです。
間違ってもイーリャンサンスーウーローチーパーキューで言うなよ。


③麻雀は山札から1枚引いて、14枚の手札から要らないやつを1枚切って上がる形に揃えていくゲーム

役だの順子だの刻子だの言う前にこれを言え。
麻雀は、ただただ山札から1枚引いてきて1枚捨て、最終的に良い形に持っていくゲーム。
ただそれだけ。
ゲームとして何も難しくないのだ。
この基本的な手順を説明せずにどーでもいい用語ばっかり並べ立てるから初心者はこんがらがる。
足し算引き算を教えないで、二次関数をいきなり教えるようなものなのだ。


④3枚1組を4セットと、同じ牌2枚を1セットを作っていく

1枚引いて1枚切って何を作るのか、と言う説明をしていきます。
3枚1組は数字の階段 (1,2,3とか、3,4,5とか)または同じ牌を3枚揃えて1セット
それを4組作るよ!
そして、同じ牌が2枚の頭を1組作って、合計14枚の形にするとアガリと言って勝ちになる。
NARUTOのスリーマンセルが4組と、影分身したカカシ先生が2人ね、と言うと伝わりやすいぞ。

そしてここで大事なこと。

順子とか刻子とか雀頭とか言わないこと。


⑤実際に遊んでみよう!

ここまで説明したら、雀魂の友人戦で手配オープンにして打っていきます。
3枚1組を4セットと同じ牌2枚を揃えるということを実際にやってみて慣れていくのです。
最初の手牌を見て「ここが数字揃っているから3枚1組出来てるね」「これは同じ牌が2枚あるから頭にできるね」と補足を入れつつ、初心者が四面子一雀頭を作るのを見守ります。

ここで大切なことは、初心者が3枚1組を意識して作ることを見守ること。
他人が捨てた牌がどうだとか、役ができるとかそんなことは一切無視してください。スジがどうだとか、そんなことどうでもいい。
とにかく3枚1組4セット+2枚1組1セットの形を作っていくことを覚えるのが大事なので、それ以外のことは慣れるまで覚えなくて良いのです。


⑥1と9と字牌は先に捨てていこう

1,9,字牌は先に切っていく…と言うのは麻雀の基礎中の基礎と言ってもいいでしょう。
最初からこれは教えておくのがおすすめです。
麻雀は基本的に役がないと上がれない、1,9,字牌を入れて作れる役が少ない、だから先に切っていく…と言う説明でだいたい納得してくれます。
1,9,字牌の活用方法は諸々慣れた頃でいいのです。

⑦ポン・チー・カンと表示されても「いいえ」を選択する

麻雀はあがれる形に持っていく必要がありますが、未経験者・初心者にありがちなのがこの「鳴き確認、わからないまま"はい"を選択して上がれなくなる」ことです。

麻雀は役を作らないと上がれない(勝てない)。
だけど、ポン・チー・カンと言って他人が捨てた牌を貰うと"役がないと上がれなくなる"。
なので、まず最初はこの表示が出ても必ず"いいえ"を選択してください。

と説明すればOKです。
とにかく最初はどんな形だろうと、どんな手牌だろうと四面子一雀頭を作ることに集中してもらうのです。

⑧立直(リーチ)表示が出たら立直だーーーッ!!

ここで初めて専門用語を使っても大丈夫です。
立直だ!!!!!!!!!
そう、リーチは知名度が最も高い麻雀用語。
立直と表示されたらあとはもう立直を押すだけ!
上がり牌が出るまで自動で牌を切ってくれるし、手牌オープンなので教える側が振り込んでも良いでしょう。
実際に手札を揃えて立直ができて、あがって勝てる楽しさを味わってもらう。
これが麻雀の楽しさだと知れるのがこの瞬間です。


⑨慣れてきたら字牌でポンを覚えよう

⑥までの行程を東風戦で2局ほど回したら、今度はポンと役牌を教えていきます。
東西南北の牌は場風牌、自分の席の漢字の字風牌の2種類があり、画面のどこを見れば場風牌・字風牌がわかるかを伝えましょう。
白發中はどれを3枚揃えても役になる、と言うことを伝えたら、実際にポンできる状態になったらポンしてもらい、後の手牌はどんな揃え方でもOK!と伝えて、その流れでチーの説明をしても良いかもしれません。

鳴きの概念は意外とわかりにくいので、実践を交えながら説明することでスルッと飲み込めます。


⑩ドラを教えよう


ドラ教えるの遅くね?と思うかもしれませんが、訳があります。
未経験者や初心者にとってここまで9工程も覚えなくてはいけません。
一気にいろんなことを詰め込んでも、訳がわからなくなってしまうだけです。
慣れてきた頃に「そういえばこのキラキラ光ってる牌は何?」と聞いてくるタイミングで「持ってると点数が高くなるからなるべく捨てないほうがいい」と教えればいいのです。

くれぐれも、ドラ1枚につき何点でーとか、カンドラがーーとか言わないようにしましょう。

11.役の概念を教える

1〜10の行程を繰り返し、5,6局打てばだいたいの人は慣れてきます。
なんとなく四面子一雀頭を作ることも覚え、1,9,字牌は先に切っていくことも身につき、ポンしていい字牌も覚えた頃、

「じゃあ役ってなに?」と言うところをさらっと教えましょう。

・麻雀は役を作るのが大事
・役がたくさんつくと点数が高くなる
・役は組み合わせがたくさんある
・鳴くと役がないと上がれなくなる

上記の説明で充分です。
えっ平和とか三暗刻とか役満とか説明しないの?と思うかもしれませんが、ここではしません。
雀魂には役一覧があるので、開いて見てみて〜うわーいっぱいある!!くらいでいいのです。
だってそこで役何個も教えたって覚えられないし、すぐにできないんで。
役は出会いなので。


12.立直とタンヤオを教える


立直を教える???と思ったかもしれませんが、立直と言う役を教えます。

立直とは誰からも牌をもらわずに上がりの一歩手前まで手牌を揃えることができたら出来る。
役が作れなくても、リーチして上がることができれば立直という役がつく。
さらに自分が引いた牌で上がれたらさらに役がつく。
とても良い。だからできるだけ立直を目指そう!

このくらいの説明でOKです。

さらに、タンヤオの説明もしちゃいましょう。

タンヤオは2〜8の数字牌だけで手牌を作る役。
鳴いても作れる!やったね!


以上です。
ここまで来たらあとはとにかく1〜10の行程を普通に繰り返すだけ。
オープン手牌から通常の対戦にして、頑張れー!とヤジを飛ばしながら楽しく遊ぶだけ。

回数を重ねていき、麻雀に慣れた頃にあちらから「役を知りたい」と言われたら簡単な役を教えていくのがおすすめです。

・対々和
・一盃口
・七対子

この三つを教え、それらも覚えた頃に平和を教えるのがおすすめです。

平和は麻雀経験者にとっては初歩的な役ですが、数字牌の順子のみ、字牌はオタ風で雀頭にしか使用できない、さらに両面待ちじゃないとダメという縛りがかなりある役なので、初心者向けとは言えないんですよね。

麻雀未経験者や初心者に麻雀をはまってもらうために大事なことは、「専門用語を使わず、基本的なことを繰り返し実践しながら楽しさを浴びてもらう」これにつきます。

もちろん専門用語を覚えればより面白いのも事実です。
特に好きなYoutuberさんの配信だとか、アカギや咲などの麻雀作品もより楽しめるようになります。
ですが、多くの麻雀経験者が長い時間をかけて打てるようになったように、初心者や未経験者もまたそのレベルに到達するには時間が必要です。

そして、時間をかけたいと思える「楽しい入口」がなければ、そこまで麻雀を楽しもうと思わないのです。

知識のある側からしたら、何も知らない人がだらだらと効率の悪いことをしている様はイラッとしてしまうことでしょう。
しかし、たかが遊びなのです。
使えるドラを切ってしまおうが、揃ってる字牌を捨ててしまおうが、他家の危険牌を切ってしまおうが、別に死にはしません。
やっちゃったーー!失敗したーー!!これダメだったんだ!というのもまた経験であり学びなのです。

だいたい、麻雀に正解なんてありません。
プロだろうがアマチュアだろうが素人だろうが、打つ人ごとに考えや癖やこだわりがあります。
こうすべき、これしかダメだという打ち方なんてないのです。
特に始めたばかりの未経験者や初心者に「その切り方はダメだ」なんて偉そうに言うやつは、麻雀で他人にマウントを取りたいだけの愚者なのです。


この記事を書くに至ったきっかけは、とある女性配信者さんが「麻雀知らない、やってみたいけど役とかわからない…」とおっしゃった際に「簡単だよ!役とか専門用語なんて覚えなくていいよ」とコメントをしたら、とある男性リスナーが「いやww覚えなきゃダメだからwww覚えずにやるなんて無理www」と煽ってきたので、

お前みてーな害悪が麻雀の入口をぶっ壊してんだろーが!!!


と腹が立ったので書いた次第です。


何度でも書きます。

麻雀は誰もが簡単に楽しめるテーブルゲームです。

そこにハードルは何もありません。
オンライン麻雀ゲームを使用すれば、手順と基本さえ覚えれば誰でも遊ぶことができます。
さらに友人同士で話しながら遊べるまったりしたゲームでもあります。
その門扉を経験者が知識アピールしたいがために狭めるのは愚の骨頂です。


麻雀は賭博ゲームとして利用されてしまったことや、閉鎖的な男性社会におけるコミュニケーションとして使用されてきた歴史から、「怖いおじさんたちがよくわからない狭い空間で金を賭けてタバコをふかしながらプレイする違法なもの」というイメージが定着してしまっていました。
アングラなもの、女子供がするものではない。そんな悪い印象が、令和になった今「誰でも遊べる楽しいテーブルゲーム」という本来の姿を取り戻しているのです。
麻雀リーグやにじさんじ麻雀杯など、オンラインで誰でも観ることができる麻雀大会も盛り上がっています。

これからもっとたくさんの人に麻雀を楽しんでもらいたい。
友達と楽しく麻雀を遊びたい。
そんな人たちが、楽しい麻雀の門扉をたくさん開けることを願っています。

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