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MacOSでMMD環境構築からアニメーション作成まで「nanoem」利用手順書

お気に入りの3Dモデルに手軽にアニメーションを実装したいと考え、MMDをはじめてみることにしました。
この記事では実体験に基づきMMD環境の構築から、初心者がMMDで簡単なアニメーションを作成するところまでの手順を紹介します。
Macユーザだけど、これからMMDを始めたいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

■サマリー

・成果物イメージ:

本記事を参考に手順を進めていただくと、約85分で成果物イメージのようなものが完成します。


・手順:

1:MacOS対応MMDフリーソフト「nanoem」の導入(所要時間:15分)
2:モデルデータのインポート(所要時間:20分)
3:モーションデータの反映(所要時間:10分)
4:カメラモーションの反映(所要時間:20分)
5:アニメーションを書き出して公開しよう(所要時間:20分)

・Macユーザのデメリット:
基本的にMMDの利用はWindowsが最適と言われています。本格的にMMDで遊びたい場合はWindowsの導入を検討してください。参考までにMacOSで利用できないといわれている代表的な機能を記載します。

・質感の変更や音声と唇の動きを同期するための外部ソフトがMac非対応のため利用できないケースが多い
・kinectや再生しながらのカメラ(視点)位置を変更できない(これは結構不便)
・グリーンバックの書き出しができない



■手順

1:MacOS対応MMDフリーソフト「nanoem」の導入(所要時間:15分)

1:MacOSでMMDを扱えるフリーソフト「nanoem」をダウンロードします。
nanoemサイト:https://bowlroll.net/file/71328

2:解凍した「nanoem」をそのままアプリケーションフォルダへ移動してください。

3:システム環境設定>「セキュリティとプライバシー」から、実行許可を行い、「nanoem」を起動しましょう。

以上で、「nanoem」の導入は完了です。早速モデルデータを読み込みましょう。

2:モデルデータのインポート(所要時間:20分)

1:モデルデータの準備
MMDではpmx形式もしくはpmd形式のモデルデータを用いてアニメーションを作成します。
今回はホロライブが配布している「戌神ころね」ちゃんのモデルデータを拝借させていただきました。下記サイトからモデルデータのダウンロードが可能です。
※zipデータの解凍時に文字化けが発生する場合があります。The Unarchive‪r‬ などのzip解凍ツールを利用し、zipを解凍してください。ファイルが文字化けしていると、その後の操作を正常に進めることができません。
ホロライブモデル配布ページ:https://www.mmd.hololive.tv/

2:「nanoem」へモデルデータをインポート
「nanoem」メニュー>「ファイル」>「開く」>「モデル」からインポートするpmxファイルを選択してください。

以上でモデルデータのインポートは完了です。早速、モデルデータへモーションを反映させていきましょう。


3:モーションデータの反映(所要時間:5分)

1:モーションデータのインポート
MMDではvmd形式のモーションデータを用いてモデルへモーションを反映します。
今回はノラ様の「歩行モーション」を拝借させていただきました。
https://ux.getuploader.com/nora25/

2:「nanoem」へモーションデータをインポート
「nanoem」メニュー>「ファイル」>「開く」>「モデルモーション」からインポートするvmdファイルを選択してください。

3:モーションデータの再生
モーションデータのインポートが完了したら、早速右下の再生ボタンを押して動作を確認してみましょう。

スクリーンショット 2021-03-23 22.34.18

以上で、モデルデータへモーションデータを反映することができました。


4:カメラモーションの反映(所要時間:20分)

1:モデルからカメラを選択
モデル>カメラを選択し、カメラの操作に移動します。

スクリーンショット 2021-03-29 18.07.19

2:カメラアングルの変更
設定したいカメラアングルに調整。

3:キーフレームの登録
カメラアングルを反映するタイムラインを選択し、カメラ>登録からキーフレームを登録。

スクリーンショット 2021-03-29 18.08.32


以上で、カメラモーションを反映することができました。


5:アニメーションを書き出して公開しよう(所要時間:20分)


早速作成したアニメーションを書き出してみましょう。

1:動画ファイルmp4の書き出し
ファイル>書き出し>動画からmp4ファイルを書き出します。

2:アニメーションの公開
作成したアニメーションを公開する場合は配布元の利用規約を確認し、規約に則った対応をしましょう。
今回は利用規約にライセンス表記が明記されていたため、動画の左下にライセンス表記を行っております。



↓ホロライブMMD利用規約

スクリーンショット 2021-03-29 19.33.29


↓ノラ様の「歩行モーション」利用規約

スクリーンショット 2021-03-29 19.31.05



■結論

簡単なMMDアニメーションであれば、環境の構築から約1時間半で作成することができました。MacOSだと表現の制約はあるようですが、とりあえずMMDを触ってみたい方は「nanoem」を使って十分楽しめるのではないでしょうか。

本記事を参考に「nanoem」環境を構築し、自分のお気に入りのMMDモデルやモーションデータを見つけて、実際にMMDアニメーションを作成してみてくださいね!!

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