アイヌ民族運動の裏にはチュチェ思想があるのか?

結論から言うと「アイヌ協会やアイヌ民族運動の裏にはチュチェ思想があるというのはデマ」である。

北海道アイヌ協会のある会員がチュチェ思想関連団体の機関誌に「アイヌ民族が誇りを持って生きる」というテーマで寄稿したり、集会で発表をしているのは事実である。しかし、その会員が思想に影響されて、北朝鮮の最高指導者を崇めている痕跡もないし、アイヌ協会や民族運動がチュチェ思想に影響されている根拠はない。

チュチェ思想の影響はないという根拠となる、アイヌの研究者の証言ツイートを紹介する。

【補足】上記のチュチェ思想関連団体については日本人で構成された団体です。

他にも証言があるので紹介をする。

アイヌ民族運動の裏にチュチェ思想があるというのはデマである

アイヌはカムイ(神)とさえ対等に交渉をするという思想史的な伝統があるのだから、「金日成・金正日」を崇めるというチュチェ思想とは相容れないのである。

そもそも当初のチュチェ思想については、マルクス思想とヘーゲルを組み合わせたものであり、北朝鮮の最高指導者を崇めるような独裁の肯定ではなかった。それに金正恩政権ではチュチェ思想にはあまり言及されておらず、デマとしても周回遅れである。

ウィキペディアでも当初の思想は歪められて、北朝鮮の最高指導者を崇拝する宗教になっていると批判している。


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