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僕の実験を手伝ってくれるひと、いないかな

来年つくばで開業予定の民宿An'nei(通称民宿大久保)では、滞在する人が滞在してみて感じたままに料金を自ら決める自由料金制度にチャレンジしたいと思っている。
僕なりの資本主義をアップデートする試みだ。

民宿An'neiの建築は、国産材をふんだんに使った木造建築で、できれば釘をつかわない伝統的な工法で建てたい。屋根は本物の瓦にしたいし、床も壁も天井もできるだけ木を使いたいし、家具もライブラリーも美しくしたい。神棚も置きたい。
食べ物も大事なので、良い素材を使って美味しいものを提供したい。

当然、そうすると、コストが上がるので、通常だと料金設定を高くせざるを得ない。しかしそうすると、お金のある人しか滞在できなくなるので、それだと面白くない。

価格をこちらが決めなくても、相場が1万円だとしたら、滞在して気持ちよかったら普通の人は大抵1万円は払ってくれるはずだ。お金に余裕がある人の中には、通常の料金より多めに払ってくれる人もいるはずだ。

という前提で、

お金がないけど一度泊まってみたいという人にも、例えば1,000円で、その代わりその人は、部屋の掃除を手伝うとか、周辺のまちのゴミ拾いをするとか、近所の農作業を手伝うとかで、泊まれるようにするとかしても、収支はあうのではと踏んでいる。

金銭的な格差が広がりつつ昨今、お金に余裕がある人しか良いものを享受できなくなりつつある。もちろん、安くて良いものもたくさんある。しかし、そこには何かしら落とし穴があったり、提供する側が無理をしていたり、寄付で成り立っていたりこともある。

個人的にも、富裕層向けビジネスだけをしても面白くないし、寄付をあてにしたものも今のところしたくない。

資本主義は終わった。。。これからは交換経済だ、贈与経済だという人もいる。地域通貨でムラを作る人もいる。自給自足する人もいる。ミニマリズムもいる。何が正解かは分からないけど、いろんなことをみんな実験したらいいと思う。実験しないと分からないことばかりだ。ブツブツ言っているだけじゃなくてチャレンジしたらいいと思う。

僕も実験をしたいのだ。自らの人生を実験の場に、資本主義をアップデートする試みにチャレンジしたいのだ。

僕はかつてつくば市の職員で、「まちを最先端テクノロジーの実証フィールドに」というコンセプトに、セグウェイやロボットを街中で活用する試みをずっとしてきた。

10年近く前なので当時はテストベットと言っていたが、いまではSociety2.0とかいうが、要は同じだ。

その取組は今も続けていて、つくばから始まった「セグウェイ✖️公道=まちづくり」は、横浜市や東京丸の内などに広がっている。

僕としては、まちを実験場にする試みには一旦満足したので、今度は、どうしたら資本主義をアップデートできるかの試みに、自分のこれから建てる民宿を使ってチャレンジしたいのだ。資本主義をアップデートする試みには、自分の人生と時間をたっぷりかけるだけの価値があると思っている。

ということで、そんな実験場となる民宿An'neiを設計建築してくれる建築家を現在探している。木造2階建での少し大きめの家みたいなものをイメージしていて、共用スペースと個室がいくつか、ドミになる個室がいくつかみたいなイメージです。

場所は、つくば市みどりの駅徒歩10分くらいの場所です。

センスある建築家を知っている方はぜひご紹介ください。

株式会社Salus 代表 大久保剛史
2019 4 7 自宅にて


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