3/30 河又 これからのクライミングへ

w/早織さん

大五郎(5.11A)でアップ兼ドラストにヌン掛け

ドラゴンストリート(5.11D)××××

今日は東京在住中最後のクライミング。登りたいのはドラゴンストリート。前回来たときはムーブは固まったけどヨレて登れなかった。最後に気持ちよく登りたいと思ったけど結局登れなかった。最後まで勉強させてもらった。そんなクライミングday。

大五郎はもうアップでもスンナリ登れるようになっていた。慣れとはなかなかすごいものだと思った。しかし、一昨日の大雨のせいだろうか、コルネには染みだしが少しあった。降りながらドラゴンストリートにヌンチャクを掛けつつ、ドラゴンのホールドをチェックする。こちらは濡れてはいないようだった。大五郎の核心部である直上コルネを全部磨いて降りる。

1、大五郎核心部で足が滑ってフォール。しかしトラバース部分はレスト箇所とムーブを変えたことが功をそうしてノーテンで突破。その後のガバコルネをとり上部核心部で再びテンション。結局2テンでTOする。

2、ガバコルネから左手で梅干しを取りに行くときに手順を間違えフォール。このtry中に右手の人差し指をどっかにぶつけて突き指する。痛み止めを飲んで二時間くらい休むと多少痛みは引いたので安心した。

3、核心部の最後、ガバカチを保持しきれずにテンション。

4、ラスト1トライ。右腕の張りはもういくら休んでもとりきれないと思い登る。トラバースをこなし、微妙なレストポイントまで来るがだいぶパンプしてきた。いつまでもレストしてると吸われるだけなので登り始める。渾身の2手で梅干し、そして右手ピンチを捉えてガバカチをとる。しかしもうバガではなくただの薄カチにしか感じない。もう落ちると思ったがここでアドリブというか、左側に左手で持てる小さな突起物を発見。一か八か持ってみると意外と保持できる。右足の滑りそうなスタンスでバランスをとりながらうまい具合にレストに成功する。少しレストしてから最後の絞りだしパートへ。自分は終了点まで5手なんだけど、4手目の実質終了ガバ穴ホールドに手を送るもかかりが悪くて止まらず。ここで無念の終了となった。

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ドラゴンストリート

大五郎の核心部であるコルネを直上しコルネのつけ根あたりから左にトラバースしてから再び現れるコルネを直上するライン。ホールドは穴、カチや石灰岩特有の突起した粒など様々。足もスローピーだが核心部はもっと悪い。そこをパワフルなムーブで登る。そして顕著なレストポイントにも乏しい。最後の部分も気が抜けない。ほんとに素晴らしいルートであり、そのグレードが(5.11D)というのが実に渋くて良い。

前のブログにも書いたけど、前半戦は大五郎の核心であるコルネを直上せずに左回りで溝ガバからいく人が殆どのよう。しかし私はあえて直上するのを選んだ。そうしないとマスターでいく際に大五郎とドラゴンの分岐部分のヌンチャク掛けがとてつもなく厳しいから。それに直上の方が見ため格好いい!

(ガメラ本だと12aになってるけどこの登り方だったらそれくらいになるか??)

餞別

結局、私の爪の甘さが出て登れなかった。もうここ最近のパターンだけど、最後の最後にルートから手痛い餞別をいただいたような気がしてならない。もっとがんばれ、お前にはまだ足らないものがあるからここで登らせるわけにはいかないと。と勝手に思っている。結局最後の最後まで直せなかったし、実際最後の一手は手を出すこと以外には何も考えていなかった。冷静になれれば、右足のスタンスもあったんだけど。こういう所がこれからの課題。

考えればきりがない。言ってしまえば、押しきる力があればこんなことにはなってなかったとも言えるし。でもクライミングは力だけじゃないってことも考えれば押しきるだけじゃダメだし。最近のクライミングはまるで自分の生き方そのものに見えて仕方ない。

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クライミングと平行して行ってきた引っ越し作業も終わり。行政手続きはかなり面倒な作業でクライミングしてるより疲れた。洗濯機や冷蔵庫などの荷物は無事一回で運びきることに成功して良かった。どでかいザックをパンパンにして北杜へ向かう。。

思えば会社を辞めてからちょうど2年が経った。それからは働きもせず山だけに集中出来た。特に精を出したのは紐付きクライミング。この2年で5.12を登れたのはただただクライミングだけを考えることが出来たからだ。(数えたら5.11は30本以上も登ってた)特に運動が出来るわけでもない私がここまでこれたのはこれに尽きる。そして人より登れた分、落ちた回数も多い。というか全然登れていないだろう。でもこの落ちた分だけ私には伸び代が出来た。いろいろな人のクライミングを感じとりそれを取り入れてやって来た。それでも断然成功より失敗の数が多い。でも失敗の数だけ成長できると信じてる。

そして、これまでやってこれたのは一緒に登ってくれた方たちのお陰なのです。クライミングは1人では出来ないのです。ボルダーは別だけど。私はフリーソロはもちろんロープソロなんて出来ませんから。仲間は大事です。いろいろな意味を込めて。私は遠くには行くわけではないからまたよろしくお願いいたします。一緒に1日1mmでも上を目指して。

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