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億の近道note版

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2016年8月の記事一覧

不思議な親子関係

不思議な親子関係

1923年8月29日 日本の「古河電気工業」と、ドイツの「シーメンス社」との資本・技術提携により設立された富士電機。その設立から12年後に設立された子会社が富士通。人と同様に企業においても親子関係が見られます。

 今や子が親よりも大きく育ち、富士通のNC部門が分離設立された富士電機からは孫となるファナックもが時価総額が富士通を上回ることとなり、企業の発展の過程に見られる親子関係を紐解くことで企業

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ファミリーヒストリー

ファミリーヒストリー

■はじめに

100年、200年という年月は長いのか短いのか。

わたしにはわからない。

137億年という宇宙のスケールからすれば、人間の一生は一瞬である。

一方、一瞬にすぎないわたしたちの命のはかなさの中で、

わたしたちは、幸運にも同じ時代を生きている人々との連携を大事にしているだろうか。

身近な同僚を大切にしているだろうか。

この生きにくい世の中でお互いに助け合っているだろうか。

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悪材料のリバウンド狙いの勝率が低い

悪材料のリバウンド狙いの勝率が低い

今週の日経平均株価は前週末比で約1.2%の下落。

 ドル円は100円を挟む動きで日経平均も小動き。

 米国市場もボラティリティが低下が顕著で、日本株は日銀のETFの買い入れに一喜一憂する相場が続いた。

 悪材料には事件や事故など色々な理由が存在する。

 悪材料を受けて株価は売り込まれることが多いが、その際、フェアバリューを無視して割安なところまで売り込まれることがあるため、古くから相場の歪

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円リスク

円リスク

 いよいよ日経平均株価などの指数動向がETF買付けを増額した日銀の売買動向に大きく依存する状況が明確になってきました。

 東証1部時価総額約500兆円に対して6兆円の買いと言われてもピンときませんが、実際の浮動株ベースでのインパクトとしては、市場に流通している指数採用株式の7~8%もが一年間で吸い上げられてしまうとイメージしていただければ、その凄さが分かります。

 何故そこまでして株高を演出し

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為替市場動向~9月になれば動く?~

為替市場動向~9月になれば動く?~

 世の中的には、オリンピック、高校野球などのイベントも終了し、今年も夏休みが終盤となりました。薄商いが続いていた市場も、そろそろ参加者回帰で活気づくか?と期待したいところですが、いやいや、薄商いは夏休みのせいだけじゃない、のが本当のところかもしれません。

 そんな中、目先の材料は、再び(性懲りもなく?)米国の追加利上げ。そのヒントになる発言が出るかもしれないFRBイエレン議長のジャクソンホールで

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有料メルマガライブラリから(198)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

有料メルマガライブラリから(198)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。

 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。

=「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」=

  (有料メルマガ第8

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成長を目指してこそ上場の意味がある

成長を目指してこそ上場の意味がある

 第1四半期決算の発表シーズンが終わり、次の第2四半期決算に向け、日々事業活動に邁進している多くの上場企業の経営者の皆様、お疲れ様です。

 やれ円高で為替差損が出たの人件費の上昇で利益が出なかったのと言い訳をしながら短期的な業績結果を釈明するのもなかなか大変ですが、四半期の決算短信には、業績が低下した理由についてせいぜいその程度のことしか書いてないので、投資家は出てきた数字を見て単純に売り買いし

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市場潮流

市場潮流

今週(8月15~19日)の国内株式相場は、日経平均株価が週間で374円10銭(2.2%)下落し、1万6545円82銭で取引を終えました。

 米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げするとの観測がやや後退し、外為市場で一時1ドル=100円を突破して円高が進行。輸出関連企業を中心に業績面の懸念が改めて浮上し、日本株への売りが優勢となりました。

 今週買われた銘柄は、富士通(6702)、SUMCO(

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米雇用統計と労働生産性

米雇用統計と労働生産性

 7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が25.5万人と予想の18万人を上回る強い数字となった。6月分は29.2万人、5月分は2.4万人に上方修正され2ヶ月で1.8万人の増加となった。

 失業率は4.9%と予想の4.8%を上回ったが、労働参加率は62.8%と前月から0.1%上昇した。パートタイマーを含むU6失業率は9.7%と前月の9.6%から上昇した。

 時間当たり平均賃金は25.69$となり

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為替市場動向~円金利の底は見えた?~

為替市場動向~円金利の底は見えた?~

 期待過熱で迎えた7月末の日銀の金融政策決定会合。

 出たら仕舞い? 出なければ売り?との声も聞こえていましたが、出てきたのは日銀によるETF買い入れ額6兆円へ(これまでの約倍額!)という株価支援策でしたが、市場は、「次回の決定会合でこれまでの経済、物価動向や政策効果に『総括的な検証を行う』」という部分に大きく反応しました。

 この『総括的検証』に対する解釈により、Brexitショックの緩和と

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有料メルマガライブラリから(196)投資テーマではなく業績を重視して投資銘柄を選んでいきたい

有料メルマガライブラリから(196)投資テーマではなく業績を重視して投資銘柄を選んでいきたい

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バリュー株の限界

バリュー株の限界

 配当利回りが高くてPERやPBRも低い株式をバリュー株と称していますが、安定志向の多くの投資家が関心を寄せていることと推察されます。人気は根強いものの、業績が伸びないと結果としては、なかなか成果が上がらず、しびれを切らして売却せざるを得なくなるといったことが起きてしまいます。

 先週は、本メルマガでもおなじみになった建設基礎工事のテノックス(1905)株が第1四半期決算の発表後に急落。思わず投

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英国の金融緩和

英国の金融緩和

 BOEは予想通り政策金利を0.25%引き下げて0.25%とした。2009年以来7年ぶりで過去最低となった。

 国債買い入れを3750億ポンドから4350億ポンドに拡大。8日から6ヶ月にわたり買い入れを行う。3~7年、7~15年、15年以上を均等に購入、8~10月の間は各年限に11.7億ポンドの予定。

 国債に加え投資適格の社債を100億ポンド買い入れる。18ヶ月かけて英国経済に多大な貢献をし

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まずは足元から

まずは足元から

 都民がそこそこ無難な都政継続を望むなら増田氏が、変化を求めるなら小池氏が選ばれるだろうと考えていましたが、ほぼ想定通り小池氏が勝ちました。都民は現状のままではダメだと判断した訳です。

 鳥越氏も健闘しましたが、やはり少なくともオリンピック開催までのハード過ぎる4年間を託すには不安があると感じられたからでしょう。止むを得ない結果と思います。

 小池新知事には、まずは可能なところから都行政に関す

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