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ロボアドを使いこなしていますか?

昨年あたりから、よく耳にするようになってきた「ロボアド」。
 皆さんはちゃんと使いこなしていますか?

 「ロボアド」はもちろん「ロボットアドバイザー」の略称です。

 「ロボット」は人の代わりに作業をしてくれる機械なんだとして、「アドバイザー」って何なのでしょうか?

 今回取り上げた「ロボアド」の「アドバイザー」機能は、あなたの資産運用のポートフォリオを合理的に組成し、リバランスを含めてマネジメントしてくれるアドバイザーです。

 私も、「ロボアド」の大手であるウェルスナビ社とは親しいので、こうした資産運用のロジックに関しては意見交換も行っていますし、内容についても十分合理的で資産運用を行う際には積極的に利用して良いものだと思います。

 しかし、「アドバイザー」の機能や水準としては残念ながらまだまだです。

 先日、私のところにご相談に来られた方も、「ロボアド」を利用されていました。

 利用していた金額としては100万円です。

 しかし、話を聞いてみると金融資産は2億円近く保有しており、その大半は預金になっている状況でした。

 これでは、いくら100万円が効率的に運用されたとしても資産全体の効率性は恐ろしく低いままです。

 つまり、個人の方は、「ロボアド」を利用する前に、アナログの「アドバイザー」がしっかりとその方個人にとって合理的運用資産額を事前に判断してあげる必要があるのだと痛感しました。

 「ロボアド」が先行している米国でも、問題意識は同様です。

 wealth frontやvangaurdなどの企業でもネット経由の「ロボアド」では限界があると感じたためか、最近は追加で料金を支払うとアナログの「アドバイザー」が利用できるサービスを展開しています。

Vanguard Personal Advisor ServicesR
https://investor.vanguard.com/financial-advisor/financial-advice

 やはり、米国でも先程述べたような「ロボアド」だけでは足りないケースに事欠かなかったのでしょう。

 今後の日本でも、米国の先行事例同様に「ロボアド」と「アナログアドバイス」の上手な組み合わせを提供できる企業が成長していくものと思われます。

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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