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村田雅志の「石川臨太郎"生涯パートナー銘柄の研究"の研究」第7号

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---------------------------2019/04/30

   村田雅志の「石川臨太郎"生涯パートナー銘柄の研究"の研究」

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   【病気に負けるな石川臨太郎! 石川臨太郎応援企画】第7号


この応援企画(「生涯パートナー銘柄の研究」の研究)は、有料形式で3カ月間(計12回)のメルマガとして2019年3月から3ヶ月間配信したものです。


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               【目次】


       ■はじめに
       ■研究銘柄を分析する手順
       ■研究銘柄の資産価値の定義
       ■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較
       ■研究銘柄の事業価値の計算方法
       ■研究銘柄の事業価値を定性的に考える

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■はじめに


 みなさま、村田です。こんにちは。

 石川臨太郎さん応援企画「生涯パートナー銘柄の研究」の研究をご購読いただきありがとうございます。今回は7回目の配信となります。

 今回は、メルマガでほぼ必ず説明される「研究銘柄の資産価値の確認」と、「研究銘柄の事業価値の確認」について整理したいと思います。


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■研究銘柄を分析する手順


 石川臨太郎さんによる有料メルマガ「生涯パートナー銘柄の研究」では、研究銘柄を分析する際に次の手順で説明されます。

(1)創業時期などの沿革、事業の紹介
(2)株価や業績の変化
(3)研究銘柄に選んだ理由
(4)研究銘柄の資産価値の確認
(5)研究銘柄の事業価値の確認


 今回は(4)石川さんによる研究銘柄の資産価値の確認方法を整理したいと思います。


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■研究銘柄の資産価値の定義


 研究銘柄の資産価値の確認は、メルマガでほぼ必ず説明されるもので、石川さんの銘柄分析方法として確立されたものといえます。


 石川さんは、企業の資産価値を次のように定義します。

 企業の資産価値=現預金+売掛債権(売掛金や受取手形)+短期有価証券+投資有価証券+在庫+土地(簿価)-全ての負債(いわゆる他人資本)

 そして石川さんは、最新の決算短信を使って、上記定義に基づき、研究銘柄の資産価値を計算します。

 そして、メルマガを読んだことがある方なら、ほぼ全員が気づかれていると思いますが、石川さんは、企業の資産価値を計算する前に

●必ず自分の眼で確認する癖をつけてください。

という一言を付けます。

 石川さんが、「癖をつけてください」という一言を必ずつける理由は定かではありません。いずれ体調が回復された後に、石川さんに直接お尋ねしたいと思いますが、勝手に理由を推測すると、石川さんは、株式投資をするのであれば、自分でできることは他人任せにしない、ということを読者に伝えたかったのではないかと思います。
 メルマガに記載された数式を使って企業の資産価値を自分の力で計算することで、研究銘柄の保有資産のイメージを読者に持ってほしいと願ったのかもしれません。


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■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較


 そして石川さんは、計算から得られた研究銘柄の資産価値と研究銘柄の時価総額を比較します。資産価値を定義式に基づき計算し、時価総額と比べられることで、我々は研究銘柄の割安感を理解しやすくなります。

 研究銘柄の多くは、資産価値が時価総額を上回っています。すでに石川さんによって研究銘柄に選ばれている企業ですから、株価(時価総額)の割安感は強く、結果として資産価値が時価総額を上回っているのは自然なことかもしれません。

 たとえば2018年10月16日発行のメルマガで取り上げられた岡谷鋼機(7485)は、次のように説明されています。


 では、いつものように、まず資産価値から見ていきます。
http://www.okaya.co.jp/sys/upload/save/7555badb9c6df3c7.pdf
 平成31年2月期の第2四半期の決算短信から調べました。必ず自分の眼で確認する癖をつけてください。

 現・預金146.0億円
+投資有価証券1348.7億円
+受取手形及び売掛金1900.8億円
+電子記録債権322.0億円
+在庫672.2億円
+土地162.6億円
―全ての負債(=流動負債+固定負債)3032.1億円
=1520.2億円
(注)土地に関しては2018年2月末の数字で代用しました。

 時価総額は原稿執筆時(10月5日終値)の株価9950円(⇔9,626,375株)で計算すると、957.8億円になります。決算短信発表時の自己株式は株数に含めず計算しています。
 土地については、賃貸不動産の含み益79.15億円と、自社使用の土地で住所が特定できたものを、近隣の公示地・基準地価格を時価等として推定した含み益60億円を合計すると、139.15億円程度の含み益が見込めそうです。
 岡谷鋼機は、土地の含み益を考えなくても十分に割安です。


 ごくたまにではありますが、石川さんの定義式から計算した資産価値がマイナスとなることもあります。2018年10月23日に取り上げられたAGC(5201)は、その一例です。

 では、いつものようにAGCのバランス・シートから資産価値を見ていきます。
http://www.agc.com/news/pdf/20180508_1.pdf

 2018年12月期の第1四半期の決算短信から調べました。必ず自分の眼で確認する癖をつけてください。

 現・預金1298.8億円
+その他金融資産2125.3億円
+営業債権2481.0億円
+棚卸資産2638.4億円
-全部の負債(=流動負債+固定負債=他人資本全部)9472.7億円
=▲929.2億円
注1)国際会計基準では土地は有形固定資産としてまとめ書きされているので上記には含めていません。
注2)有価証券報告書の主要な設備の状況に開示されている一部の土地の簿価を参考に計算しておきます。

 日本国内の土地の簿価336.60億円
+海外主力子会社4社のみの土地の簿価258.59億円
=595.19億円

 時価総額は原稿執筆時(10月19日終値)の株価4405円(⇔225,694,165株)で計算すると、9941.82億円です。決算短信発表時の自己株式は株数に含めず計算しています。

 AGCの自社使用の土地の含み益を横浜市の中央研究所、全国の主要事業所・工場7か所の土地について、近隣公示地・基準地の価格を参考に推定すると、2317億円程度です。
 本社の管理する土地や、主要国内子会社の土地に関してはまとめ書きされているので、計算できませんでした。また、海外の主要子会社4社の土地の含み益も計算できないので、上記の含み益には含まれていません。
 AGCの時価総額に対する資産価値だけで考えると、日本国内の上記で計算した土地の含み益を加えても割高です。


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■研究銘柄の事業価値の計算方法


 研究銘柄の資産価値を定量的に把握すると、次に石川さんは「研究銘柄の事業価値」を確認します。

 ただ、石川さんは、研究銘柄の事業価値を説明する前に【参考】として銘柄の本質的な企業価値についてのお考えを説明することがあります。文章は、ほぼ同じで、次のような内容です。

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