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気軽な中敷き・インソールは害悪である。内側縦アーチが低い=悪い、ではないんだと思うの。

こんばんは。まめです。

最近、過回内って良くないって聞くんです、どうすればいいですか?とよく聞かれる。

こういうやつですね。

この記事がいけないとか言っているわけじゃありません。現実的に過剰回内で症状のでる人はいるので間違っているわけではない。

ただ単に、過剰回内の説明のためにリンクを張っているだけです。

でも最近......

セラピストが気軽にインソール入れすぎ。

って思うんだよね。

そもそも、消費者じたい、インソールや中敷きについてきちんと納得して買っているのか、と疑問である。

実際のインソール、中敷きでの事故

合わなくて靴連れするなんてもんじゃない。

揉み返しが起きているなんてもんじゃない。整体でもインソールを入れていて起こる事故はたくさんある。

とある方は、整骨院で入れられたインソールを入れた数日後、膝蓋骨脱臼を両側で起こしてしまうことがありました。

インソールを見てみると、なぜこれを処方したのか、と愕然とするようなものでした。

「買ったとき、歩きやすかったんですか?」と聞くと

「いえ、特には。ただ、過剰回内っていうのがだめだと言われ怖くて入れました」とな。

とある方も、過剰回内の指摘をインソール制作者から受けインソールを購入。

インソールを挿入後、スポーツ中に靭帯損傷。

またインソールを確認させてもらうと、その方の競技の特性をまるで考慮していない、そりゃ怪我するわ....という感じのインソールを買わされていました。その方には、その方の競技特性、シューズ特性を説明して、インソールが怪我の原因であることを説明し、撤去してもらいました。

入れた直後歩きやすかったですか?と聞くと

その直後は歩きやすかった気がしましたが、スポーツしているときはぐらつく気はしていました」とな。

更に。

足が痛いからと入れられた中敷きによって、足部の機能低下を起こしてしまい、中敷きを入れないほうが綺麗に歩けているのに、ないと歩けないみたいなことになってしまっていて....

もっとやらなくてはならない運動療法なんてのもあるのに、その中敷きを盲信し、中敷きを手放さず繰り返す痛み。

こんなことが、私の日常なんです。

そもそもインソール処方っていうのはハイレベルのインテリツールですよ

動くということを知り尽くし、見て、触れて、足部の関節状態を把握しながら全体を整える、相当な経験と知識がなければできない代物です。

前の職場でインソールの達人がいましたが、

時間をかけて、数ミリ単位であらゆるインソールパッドを調整し、綿密に処方していました。

あなたが買ったインソールや中敷きは、そういう人から買いました?

市販品がだめとは言わないし、結局その人が納得して使ってよくなっているならいいんです。私の体じゃないし。どうぞご自由に。

でも、もし、一般的に「良い」だけのもになら、見直してほしい。

インソールは定期メンテナンスが必要なの知ってます?

基本的には入れっぱなしということはないと思います。

カラダの緊張状態は、体調やホルモンバランス、生活習慣で変化したりします。処方されたものにもよりますが、基本的には再チェックは必要です。

一つ作ったら色々な靴に入れられるよ!でインソールを作るかもしれませんが、それが吐き古した靴なのか、新しいのか、そもそも、靴のデザインが違うと動きも変わってくるので、ひとつのインソールが万能に使えるというのも私としては疑問です。

インソールに頼り切りな現代人

私もこう見えて理学療法士なので、いろんな人を知っています。

「痛くなったからすぐインソールを」とか安易に走る人を見ると正直引いた目で見てしまう。体の調整をして、運動療法で可能な限り修正することもせずに処方されると怪我の元です。

体が動かないから痛みが出ているのであって、それがすべてインソールだけで解決することばかりではないからです。それは小手先というものです。

即効性があるがゆえに、カラダと向き合えない人を量産しています。

関節の変形があったり、入れたほうがいい場合ももちろんあるので、インソールが悪ではありません、

気軽に処方する、手軽にカラダを軽視する姿勢にこそ感じます。

インソールを欲しい人はご一報ください。

靴の知識もあり、インテリジェンスで、動作分析もピカイチであり、インソールだけではなく徒手技術も長け、スポーツ競技における特性などを知り尽くしている人を紹介しますよ。

回内位が問題になるかどうかは人による

とある方、足部の変形があり、内側縦アーチは完全に落ちている方がいました。その方に、内側縦アーチを持ち上げる必要があるでしょうか?

全体的なバランスを考えると、必要ありません、というのが答えでした。

距骨下関節の動きをその人の動きに適応させ、相対的な可動域を出すだけで、足部痛は軽減しました。

結果的には、むしろ回内方向へさらに誘導した流れになるのに、痛みが減るんです。

とある方、膝の違和感があるといわれていた方なのですが、評価すると

回内の可動域が足りないため、動作の中で重心移動ができていないというものでした。回内可動域を修正し運動療法処方にて軽減。

とある方、足部の靭帯損傷ではあったのですが、受傷した反対側の回内可動域が不足しており、不安定性を増悪させていました。

全体的に過回内傾向ではあるのですが、全体のバランスを整え、競技特性を見極め指導すると安定性の向上に繋がりました。

気軽に内側縦アーチを上げてはいけない

紹介したいと思う方に、ダンサーである夫の足を診てもらった時の話です。

夫はいわゆる偏平足で回内が比較的強い状態だといえるものでしたが、その方曰く

「良い足をしている。カラダが故障しないように、競技に対応した足になっているから変にアーチを上げたら逆に怪我してしまうね」

とお話しされていました。

正直、こういうわかっている方に自分のインソールを診てもらうべきなんです。

動きをわかっていないセラピストが入れるインソールなんて、ただの詐欺です。まじで。

このインソールを入れるなんてまともなセラピストじゃねぇよ、と思う日々。気軽なインソールによっての事故が少しでも減りますように。


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