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プロポーズは2年前の8月だった。 心のなかに誰かを入れた記念日でもあった。

【プロポーズは2年前の8月】

大喧嘩して
一度別れを決めた日。

やっぱりお互いまだ離れたくないと
ふたりでわんわん抱き合って明け方まで泣いた。

自分の価値を踏みにじられてドン底師匠と
自分の価値観を守りきれず、未来の不安に揺さぶられる私

限界だと思ったんだ。

自分ひとりで生きていくだけの器しかなかった
誰かの可能性を信じるなんて
今までの私にはなかったんだ。

私は師匠を責めることしか出来なくて
師匠を貶める人たちを恨んで怒ってイライラしてて

好きなのに
会う度に師匠も自分も痛め付けてしまう毎日。

初めて心から
「私が釈然と語っても、人には何も伝わらない」
事を知ったんだ。

結婚適齢期で、周りに反対されてた同棲だったけど
この日未来を手放した。

いくら周りに
良いように利用されてるだけだと言われても
同棲だけで終わって適齢期を逃すと言われても

いいんです。
今、私は、師匠と共に日々を過ごすことが大切で

師匠に私の全てを与えたとしても
私はそれだけじゃ枯れやしない。

自分が心から認めた男に全力を出す人生は
私の世界は広がっていくことなんだから

結婚なんてもういいや
師匠の側にいられたらそれで。

振り回された世間の価値観と自分の今ココの感情に
それはそれ
これはこれ、と整理をして

「師匠もういいよ。結婚なんてしなくていいから、ずっと一緒に楽しく暮らそ」
と、気付いたら言っていた。

そうしたら翌日、プロポーズされたのだった。

もし
私も師匠もこのタイミングが無かったら
結婚なんてしていなかったと思う。

向き合っていなかったら
自分の弱さを
相手の気持ちを感じられなかったら

ふたりでいられなかったかもしれない。

たまに師匠の顔を見ていると
今の時間は奇跡なんだよなって思い出す。

師匠の人生のドン底で結婚した私たち。

前途多難な癖に
プロポーズの後嬉しくて泣いた私。

いつ抜けるかもわからない不安な日々も
これからに繋がる今だと思えば。と歩む。

私の人生の岐路。
ここから、癒しと学びが動き出したんだ。

忘れられない夏。

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