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FaceBook(フェイスブック) リブラ Libraに関して


オクシン(@OKU_MAYA)です。

リブラ(Libara)に関して私個人の所感を自身の情報整理も兼ねて簡単に記載しようと思いました。良い悪い関係なく、世の中が便利になるものであれば活用されるべきだと考えています。また、ブロックチェーンに関しては世界全体の認知を向上させたのではないでしょうか。ボトルネックになっているのは大きく分けて下記かと。

・各国の金融財政政策への懸念に関して
・マネーロンダリング、薬物売買、テロ資金元に利用される可能性
・KYC(本人確認)に関して
・各国の規制状況(税制面など)と既得権益の侵害
・参加企業、バリデータ(承認機関)が中央集権であること

興味のある方は、下記の方々が詳細な情報を提供しているので参考にすると良いでしょう。

情報収集元

各国の金融財政政策への懸念に関して

IMF(International Monetary Fund/国際通貨基金)から2019/7/15に報告書(FINTECH NOTES:The Rise of Digital Money)が提出されています。本来、自国通貨は各国々が行うものであるが、一般企業が行うことに関しての懸念点を指摘しています。これは、各国々が行う金融緩和などへの影響を考えてのことです。為替の動きなどの統制が取れなくなり、インフレ、デフレのコントロールが効かなくなります。極端な表現をすると経済戦争への発展も考えられそうです。IMFの動きにも注視していく必要があります。

参考:IMF 警戒報告(PDF)書

マネーロンダリング、薬物売買、テロ資金元に利用される可能性

現状で、日本国内含め各国で飛ばし口座(実質的本人特定困難なもの)があり、全てを管理するのは難しい状況だと思います。ただし、世界をまたがった飛ばし口座が出来る可能性があるので懸念点の一つとして考えていくのは必要なことではないでしょうか。1つの国内でも特定が難しいので、世界をまたがるとさらに難しい状況が仕上がると思います。

解決策としては、各国のKYC情報とリアルタイムで紐づけを行い、怪しい口座は随時チェックして、各金融機関が凍結判断など下した場合に即座にリブラ側も凍結が出来る仕組みがあれば対応可能ではないでしょうか。

また、ブロックチェーンの言語に関しては独自のもの(Move)が利用されるということなので、セキュリティ問題などが指摘されています。

KYC(本人確認)に関して

ここに関しては、各国のKYC基準に合わせて対応していけば良いかと。三菱UFJ銀行など、KYC情報を提供するサービス展開を進めているので各国の大手金融機関がこのようなサービスを提供し、フェイスブックが利用すれば、解決の糸口が見つかると考えています。

各国の規制状況(税制面など)と既得権益の侵害

この点が最も大きなボトルネックになるのではないでしょうか。抽象的表現になりますが、先進国は自国通貨の価値をコントロールし、貿易、税収などで国の価値を上げていきたい、豊かにしたいと考えるためリブラが登場することで、それが脅かされる可能性があると推測していると想定されます。リブラを使う事のメリットが各国に明確に提示されれば解決可能と考えますが、難しい問題の一つでここがクリアになれば大きな前進になるはずです。

参加企業、バリデータ(承認機関)が中央集権であること

支払い方法:Mastercard、Mercado Pago、PayPal、PayU(Naspers'fintech arm)、Stripe、Visa
テクノロジーとマーケットプレイス:Booking Holdings、eBay、Facebook / Calibra、Farfetch、Lyft 、Spotify AB、Uber Technologies、Inc.
電気通信:Iliad、Vodafone Group
ブロックチェーン:Anchorage、Bison Trails、Coinbase、Inc.、Xapo Holdings Limited
ベンチャーキャピタル:Andreessen Horowitz、Breakthrough Initiatives、Ribbit Capital、Thrive Capital、Union Square Ventures
非営利団体および多国間機関、および学術機関:Creative Destruction Lab、Kiva、Mercy Corps 、Women's Banking

参考:Libraホワイトペーパー

この点に関しては、信用に値する企業、組織が運営していると考える人たちが利用すれば良く、そうでない人は利用しなければ良いというところが落としどころなのではないでしょうか。

まとめ

簡単にまとめてみましたが、問題は山積みであり実装すると仮定しても長い年月がかかりそうという印象です。ただ、インパクトがあることには間違いないので、今後の動向に注目していきたいです。

認識に誤りなどがある場合は、Twitterなどで指摘頂ければ幸いです。

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