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ベンチャーに飛び乗ってから7年が経った

こんにちは!

dely, Inc.でプロダクトマネージャー (PdM) をしている奥原拓也 (@okutaku0507) といいます。最近はまたコードを書いていて、エンジニアとPdMをいったり来たりしています。楽しいです。

少し時間が空いてしまいましたが、2023年9月1日で、ベンチャーに飛び乗ってから7年が経ちました。毎年、1年を振り返っているので、今年も継続してこの1年を振り返っていきたいと思います。ベンチャーに興味を持っている方、一緒にベンチャーで闘っている方の何かお役立ちできたら幸いです。昨年のnoteを貼っておきます。


7年間、ベンチャーという船に乗って

7年間を振り返った時に、毎年異なった刺激があり、全てが今の自分に通じていたと確信を得ることができました。もちろん、あの時こうしていれば良かったということを、現在の視点から見ると思うことはあるのですが、あの時は必死だったとも思うので、今を10年後の視点から見た時に同じように思うと思います。

最近より、強く意識していることは「本当にやり切ったのか?自分は。」ということです。次の節目は社会に出て10年である3年後だとした時に、意外とすぐ来てしまう気がするので、今この瞬間をやり抜いたのかを強く意識するようになりました。20代が可能性しか感じなかったとすると、30代は終わりを意識することからスタートしている気がします。

しかしながら、この7年間は総じて最高に楽しかったというのが残っています。確かに辛い時、逃げ出したくなった時、そんなことは考えれば考えるほどあるのですが、誰かに何かを入れたとしても自分の信念を持ち、投げ出すことなく、全力で取り組んでこれたというのが正直なところです。あくまで自分視点で。

10年後何をしていたいのか?

30歳という節目、10年後は40歳になるということを考えると「10年後は何をしていたいのか?」という問いが浮かびました。過去を振り返ると、10年前、20歳の自分が大学生です。世界がこうなっていること、自分がまさかリスクを取ってベンチャーに飛び乗っていることなんて考えもしませんでした。

つまり、10年後なんて誰もわからないという前提に立つことが重要だと思いました。その前提では、今の結論でいうと「個人の主観」つまり「何がしたいのか?」で意思決定をすることになるということです。明日やることは決まっています。3ヶ月後も目標設定を会社ですると思うので、ある程度は見えています。1年後から怪しくなって、3年後は誰もわからないがこういう感じにいこうということだけ決まっていることもザラかと思います。これを10年まで伸ばした時に、抽象度が高くなり、ロジックというよりも主観、感情が支配するのではないかと思いました。

もちろん、人間なので、今までの自分が認識した概念でしか考えることができないので、今までに触れてきた全てを自分の中に落とした結果として、自分は何がしたいのか?ということを意識することになります。この結論は自分の中にあるのですが、ここには書かずに後述する個人のNotionに明記しています。

人生において何が最も優先度が高いのか?

人生における目標、10年後の自分が決まると同時に、1年前の今頃は家族が増えて、育休を取っていました。育休で感じたのは、自分が生きる社会の捉え方の拡張と、家族とのつながりです。

まず、今までの自分は自宅<=>学校、自宅<=>会社というような生活をしてきて、初めて平日にいわゆる日常生活を繰り返すという日々を送りました。その結果として、自分が見たことも考えたこともない世界に触れることができました。一言でいうと「世の中ってこんな広かったんだ」ということです。たくさんの人が使っているアプリを開発して、たくさんのユーザー行動のデータ分析をしてきた身からすると、衝撃で、世の中こうなっていたのか、こういう生活もあるのかということを思いました。それと同時に、自分が今まで認知していた世界が狭く感じるようになりました。それだけが全てじゃないぞと。

そして、子供が生まれると必然的に自分の実家や奥さんの実家との連絡や会う頻度が多くなります。また、親戚から連絡をもらったりと、家族というつながりを意識する機会がぐっと増えました。その結果として、今まで、東京で独り暮らしをずっとしてきた身からすると、自分は家族という枠組みの中に実はいたんだということを意識し、それらを通して自分の存在を認識することができました。

これらの経験を通して、人生において何が最も優先度が高いものは、家族です。家族というつながりは当たり前ではありますが、取り返しのつかないつながりです。もちろん血で繋がっているという生物学的なものもあるのですが、もっと精神的なものだと考えています。

ひたすら内省を繰り返す

目指すべき未来、何を大事にすべきかを自分の中に持てたことが非常に重要な出来事でした。それは、自分の中の物差しが明確になるからです。つまり、何が重要で何が重要でないかをはっきりと考えることができ、その視点で今の自分の行動をフィードバックできるようになります。軸がなければ、フィードバックは宙に浮いてしまいます。ずっと内省したことを書き留めてきたのですが、管理をnoteの下書きからNotionに移しました。もちろん、ここに書いていないことも頭の中で考えてはいるのですが、言語化はしてこれていなかったです。この1年は見ての通り、通年と比較すると内省の数がかなり違います。これは、10年後の自分といった視点だったり、大事にすべきことという視点から見た自分の行動は正しかったのか?改善すべきことは何か?をひたすら考えて、言語化したものです。

内省DB in Notion

これらの結果として、自分の行動と精神的な変化が大きく、日々の自分の行動に対して、やり切ったかどうかという観点が加わりました。何度か「嫌われる勇気」を読み返しているのですが、この中にある概念として「相手が
どう思うかは相手の課題である」という考え方があります。つなり、相手がどう思うかなんて自分がどうこうできる問題ではないということなのですが、今までの自分がそこを結構気にしていて、自分の言動がブレることが多々あったと思います。しかし今は「相手がどう思うかは置いといて、自分は正しいことをやれたのか?」ということを自分の行動に対して問い「うん、これは自分は自分の中の正しさに向き合えている」と考えるようになりました。もちろん失敗はあり、その都度、内省を持って自分自身をアップデートしています。そして、何か失敗や自分の中にしこりが残る時は大抵の場合「自分の中の正しさがブレている」時だということを認識することができるようになりました。これは非常に良い変化だったと思います。

新しい1年間に向けて

次の1年ですが、10年後に向けた種まきをする1年にしたいと考えています。10年後になりたい自分から逆算した時に、具体性を明確にもってこれをやりたいというものは見えてこなかったのですが、大きな方向性は見えました。その方向性に従って、自分の中の情熱が燃え上がるものを見つけたいと思いました。ベンチャー、スタートアップがとても好きだと認識できた7年間なので、これからも全力で頑張りたいです。

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