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手売りの人

先日、路上でチケットの手売りをしてる劇団の人を見かけました。

僕はその日ライブで。
ライブ会場近くの商店街を歩いてたら見かけました。
女性が一人で、「こんな公演やってます。お願いします~。」ってな感じでやっていた。


手売りといえば、僕も若い頃、30代前半まではよくやってました。
僕もよく一人でやってて。
"この時間のこの場所は熱い"とか独自の研究をしながら、必死こいてやってたものです。

一人で手売りするのは、根性がないとできないものなんです。
みんなでだったら勇気も出やすいし、売れないときに仲間同士でグチったりもできる。
でも一人で長時間、それも三日坊主でなく、しょっちゅうやるのは覚悟というレベルの気持ちが入ってないとできません。


そんな昔の自分を見てる気がして。。
僕はせめてチラシだけでも貰って帰ろうとした。

すると、手売り劇団女性はこう言った。

「ちょっと待ってください!チラシだけだと来ない人が多いんで、ここでプチ芝居やってるんです。それ見てほしいんです!!」

普通に考えたら、「来ないから見てほしい」ってそちらの都合は知らんがなって感じですが。
でも僕は手売りの経験上、その大変さも知ってるから、プチ芝居を見ることにしました。

そして、劇団女性といろいろ話をしました。
僕からもいろいろ質問をしました。「お客さん入らないときは赤字で大変なんじゃないですか?」とか。
話を聞いて、頑張ってるなぁと率直に思いました。

そして、そうこうしてるうちに。
気がついたら、僕は3000円のチケットを買ってしまってました(笑)


客観的に見たら、劇団女性の思うツボって感じやと思うんですが。
でもやっぱり、頑張ってる人が報われてほしいって気持ちが勝ってしまいました。

よく営業の世界で、「営業マンやってる人は、逆に営業かけられると弱い」という説があるんですが。まさにそんな感じ。

手売りを頻繁にやってた昔の自分と、どうしてもダブっちゃって。
プチ芝居見て、散々喋るだけ喋って、そのまま帰るわけにいかんだろうという気になった。


そんなこんなで、11月にお芝居を見に行きます。
劇団女性さん、頑張ってください。

僕も日々もっと頑張らないとな。
単純すぎるかもしれないが、そんなふうにも思った。



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