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【無料】Midjourneyで美しい渓流を描くプロンプト

古来より日本には「山紫水明の地」と呼ばれる美しい景観を誇る場所や地域が数多く存在しますが、人跡未踏の山間部の奥深くを流れる渓流は特に美しいものです。
今回は、そんな渓流の岩の間を流れる急峻な水の動きをMidjourneyで撮影してみましょう。

Midjourneyで「撮影」するコツ

私のMidjourney用プロンプト紹介では毎回記載していますが、Midjourneyをカメラに見立てて撮影する基本のコツは次のとおりです。

Step-1:被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む
Step-2:「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
Step-3:プロンプトを肉付け・詳細化する
Step-4:「疑似カメラの撮影設定」を追加する
Step-5:最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する

「3」と「4」は同時にやっても良いですし、
「4」のカメラ設定をしっかり仕込むと、意外と「5」は無くても良い感じの画像を作成することができます。

Step-1:被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む

基本プロンプトを構成するシーンは次のように設定します。

『川の急流の激しい水の動き』

  • アスペクト比:16:9

  • シード値は日付から

使用するプロンプト:

Intense water movement in river rapids;
--ar 16:9
--seed 2023060720230607

生成画像:

これはこれで味がありますが、イラスト調です。今回もフォトリアルな写真風にしたいのでプロンプトを発展させていきます。
もちろん、このままでも十分画像素材としては使えそうですね。

Step-2:「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける

風景写真・自然の景観写真を意図する "Landscape-photography", "Nature" を付与します。

シーン設定に関するプロンプトは Step-1 と同一です。

使用するプロンプト:

Landscape-photography;
Nature;

Intense water movement in river rapids;
--ar 16:9
--seed 2023060720230607

生成画像:

一気に写真テイストになりました。

Step-3:プロンプトを肉付け・詳細化する

描くシーンをより詳細に説明するように、プロンプトをブラッシュアップします。
そのためのシーン説明は次のようにします。

『滝の渦巻く瀬と急流をクローズアップして撮影し、激しい水の動きと色彩が魅惑的な抽象的パターンを作り出している』

使用するプロンプト:

Landscape-photography;
Nature;
Close-up shots of the swirling rapids and rapids of the waterfall, with the intense water movement and colours creating mesmerising abstract patterns;
--ar 16:9
--seed 2023060720230607

生成画像:

十分といえば十分ですね。でももう少し凝ってみましょう。
ここからは好みとお気持ちの問題です。

Step-4:「疑似カメラの撮影設定」と、よりリアリティのある描画を期待するプロンプトを追加する

一気に仕上げていきます。
カメラとレンズは次のように。

  • カメラ:Camera="Fujifilm GFX 100";

  • レンズ:Lens="120mm f/4";

他、映像のエフェクトやストックフォトサイトにあるようなタグ付けなど、いくつかの付加情報を足していきます。

使用するプロンプト:

Landscape-photography;
Nature;
Close-up shots of the swirling rapids and rapids of the waterfall, with the intense water movement and colours creating mesmerising abstract patterns;
Atmosphere="Inspiring";
Actors="none";
Location="Waterfall";
Camera="Fujifilm GFX 100";
Lens="120mm f/4";
Effects="Close-up, abstract pattern";
Tags="Waterfalls, dramatic, cascades, rapids, stunning photographs, long exposure shots, abstract, mesmerizing";

--no people --ar 16:9 --s 750 --seed 2023060720230607

生成画像:

仕上がりました。切り出してアップスケールをかけて、コントラストや色彩調整などをおこなったら画像素材として使えます。

おまけ:渓流をジャンプする魚を登場させる

この構図を大胆に変更して、荒々しい渓流をジャンプするトラウト系の魚を登場させても良さそうですね。

使用したプロンプト:

Landscape-photography;
Nature;
Close-up shots of large jumping trout and the rapids, rapids and waterfalls of the stream in which the trout swim, with intense water movement and colours in mesmerising abstract patterns;
Actors="none";
Location="Waterfall";
Camera="Fujifilm GFX 100";
Lens="120mm f/4";
Effects="Close-up, abstract pattern";
Tags="Waterfalls, dramatic, cascades, rapids, stunning photographs, long exposure shots, abstract, mesmerizing";
--no people --ar 16:9 --seed 2023060720230607

まとめ

実写系の画像をMidjourneyで生成する際は、

  • 撮影シーンのタイプを決める(接写、風景写真、都市景観、人物ポートレイト、etc…)

  • シーンの説明を具体的に作り込む(DeepL翻訳やChatGPTで作るとラク)

  • 擬似的なカメラ設定をおこなう

の3点をおこなえば、実写系の画像素材として十分実用に耐えうるものが生成されます。
シーン説明をいろいろ変えてみると面白いと思いますので、好みのシーン設定を試してみてください。

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