【無料】Midjourneyで夜の空港に着陸した航空機をズーム撮影するプロンプト
夜の空港に着陸したり駐機している大型旅客機などの航空機を望遠レンズでズームで撮った写真はカッコいいですよね。今回はそんな写真をMidjourneyで撮影してみましょう。
今回のプロンプトの目玉は「望遠レンズによる圧縮効果」の表現です。
Midjourneyで「撮影」するコツ
私のMidjourney用プロンプト紹介では毎回記載していますが、Midjourneyをカメラに見立てて撮影する基本のコツは次のとおりです。
被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む
「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
プロンプトを肉付け・詳細化する
「疑似カメラの撮影設定」を追加する
最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
「3」と「4」は同時にやっても良いですし「5」はお気持ち的な要素でもあります。「4」のカメラ設定をしっかり仕込むと、意外と「5」は無くても良い感じの画像を作成することができます。
Step1:被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む
さっそく夜の空港に降り立った航空機をズーム撮影していきましょう!
基本プロンプトを構成するシーンは次のように設定します。
『深夜の空港の滑走路に着陸する大型ジェット旅客機』
アスペクト比は 16:9、シード値を適当に決めておきます(ここでは日付に基づいた便宜上のシード値にしています)
使用する最初のプロンプト:
生成画像:
いわゆる「CG感」は感じられるものの、十分カッコいいですね。
特に現実世界にある風景や学習データとして大量に存在するであろう画像であれば、シンプルなプロンプトでも初手からリアルに仕上げてくるのがMidjourneyさんの実力の一端です。
Step-2:「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
今回の画像は一応「風景写真」であり構造物的要素もあるので、そのあたりのテイストを期待するプロンプトを追加。
"Landscape-photography", "Architectural" を使用します。
使用するプロンプト:
生成画像:
良い感じですね!ではプロンプトを磨き込んでいきましょう。
Step-3(a):プロンプトの肉付け・詳細化 / レンズ圧縮
ここから、よりフォトリアル狙いのキーワードと併せて、望遠レンズ圧縮効果を追加してみます。
望遠レンズによる圧縮効果は "Lens compression" や "Perspective compression (Compression of perspective)" で表現できるので、これを使います。
使用するプロンプト:
生成画像:
それっぽくなりましたね。このあたりから画像素材としての使い勝手が上がってきます。
Step-3(b):プロンプトの肉付け・詳細化 / プロンプト改善
プロンプト自体をブラッシュアップします。描くシーンの表現力が上がることを期待して、次のようなストーリーにしてみます。
『深夜の空港の滑走路に着陸する大型ジェット旅客機。滑走路には沢山のカラフルなライトが整然と並んでいる。遠くには空港のターミナルビルの照明が見える』
使用するプロンプト:
生成画像:
"colourful lights" あたりの要素も強めに出た感じがしますね。シーンを説明するプロンプト自体はいろいろ試すのも良いですね。
Step-4:「疑似カメラの撮影設定」を追加
カメラとレンズの設定を追加していきます。
カメラ:Camera = "NIKON Z9"
レンズ:Lens = "NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S"
使用するプロンプト:
生成画像:
十分な仕上がりでしょう。ここから先は「お気持ち問題」です。
Step-5:最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
ダメ押しのプロンプト詰め込みです。
使用するプロンプト:
望遠レンズの圧縮効果も "Effects" にまとめました。
生成画像:
仕上がりました。
あとは切り出してアップスケールをかけて、画像調整すれば素材として使える状態になります。
まとめ
今回は望遠レンズの圧縮効果が期待できるプロンプト
"lens-compression, perspective-compression"
を使ってみましたが、良い感じに狙った絵面が作れました。
同じような設定で鉄道車両の画像などを作ってみるのも面白いと思います。
そして今回、シーン設定の謎として浮かび上がったのは「航空機の後ろ姿、尾翼側から見ている画像が何をやっても生成できない」という点。
プロンプトで航空機の後ろ姿の画像生成を意図する設定を様々に試してはいるのですが、必ず正面からの画像が生成されるんですね。
どなたかもし、後ろ姿の画像が生成できたらプロンプトを教えてください。
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