【無料】Midjourneyでマクロレンズによる接写を表現するプロンプト
ミラーレス一眼カメラを買った後にハマるモノの1つのは、レンズ沼。ズームレンズとマクロレンズはとりあえず買ってしまいますよね。
マクロ撮影の世界も実に楽しいものです。花の写真や昆虫の姿を接写して拡大しまくり。
今回は、そんな「接写・マクロ撮影」をMidjourneyで表現するプロンプトです。
今回のお題は『山の岩肌に付着した氷の結晶』のマクロ撮影です(最後にオマケあり)。
Midjourneyで「撮影」するコツ
私のMidjourney用プロンプト紹介では毎回記載していますが、Midjourneyをカメラに見立てて撮影する基本のコツは次のとおりです。
被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む
「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
プロンプトを肉付け・詳細化する
「疑似カメラの撮影設定」を追加する
最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
「3」と「4」は同時にやっても良いですし、
「4」のカメラ設定をしっかり仕込むと、意外と「5」は無くても良い感じの画像を作成することができます。
Step1:被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む
さっそく『山の岩肌に付着した氷の結晶』、マクロ撮影していきましょう!
アスペクト比は 16:9、今回は氷の結晶なので様々なパターンの生成を期待したいため、 --seed オプションによるシード値は使用しません。
使用する最初のプロンプト:
『山の岩肌に付着した氷の結晶』をシンプルに表現します。
生成される画像:
それっぽいですね。氷のようでもあり鉱物のようでもあり。そしてこの手の画像はAbstractなテイストもたまりません。
Step2:「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
「接写した写真」を意図する "Macro-close-up-photography" を付与します。
生成される画像:
2枚め・4枚目あたりは良い感じの氷の結晶感が出てきました。
Step-3:「疑似カメラの撮影設定」を追加
ここで「疑似カメラの撮影設定」をやってしまいます。
カメラ:Camera="Canon EOS R5"
レンズ:Lens="100mm f/2.8 Macro" (マクロ撮影の想定)
使用するプロンプト:
生成される画像:
一気に仕上がってきました。画像素材としてはこれでもイケますね。
最後に、プロンプトの完成度をもう少し上げていきます。
Step-4:最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
シーンの詳細化をより具体的にしつつ、撮影場所や雰囲気、撮影時の影像効果、ストックフォトサイトなどで配信されている際に付与されているであろう「タグ」などを付けた形でプロンプトを設計します。
シーンを詳細化:
『マクロ撮影、山の岩の上にシンプルで美しい模様を描く氷の結晶を極限までクローズアップして、背景の雪山の峰々をぼかして配置』
撮影場所:山の岩の表面
撮影場所の雰囲気:静寂・静けさ
撮影時の影像効果:マクロ撮影、接写、ボケ味、ブラー
想定タグ:山、雄大な峰、雪をかぶった山頂、険しい地形、氷の結晶、抽象画、ボケ、ぼかし
完成したプロンプト:
生成される画像:
良い感じです。概ね意図した通りの「山の岩肌に付着した氷の結晶」を表現できました。
あとは切り出してアップスケールと画質調整すれば、画像素材の完成です。
おまけ:「木の葉の上で休むミツバチ」のマクロ撮影
シーン設定は次のとおりです。
『マクロ撮影、一枚の木の葉の表面にミツバチが休んでいる。ミツバチの透明な羽は太陽の光を美しく反射し、木の葉が絶妙な陰影を作り出し自然の繊細な美しさを際立たせている。背景の森の木々はぼかして配置』
撮影場所:森の木の葉
撮影場所の雰囲気:静寂・静けさ
撮影時の影像効果:マクロ撮影、接写、ボケ味、ブラー
想定タグ:ミツバチ、木の葉、森、美しい木漏れ日、反射、太陽光、穏やかな自然
使用するプロンプト:
生成される画像:
特に2枚目の
あたりは好みの仕上がりとなりました。
まとめ
実写系の画像をMidjourneyで生成する際は、
撮影シーンのタイプを決める(接写、風景写真、都市景観、人物ポートレイト、etc…)
シーンの説明を具体的に作り込む(DeepL翻訳やChatGPTで作るとラク)
擬似的なカメラ設定をおこなう
の3点をおこなえば、実写系の画像素材として十分実用に耐えうるものが生成されます。
今回はマクロ撮影を想定したプロンプトを紹介しましたが、被写体をいろいろ変えてみると面白いと思いますので、お試しください。
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