【無料】Midjourneyで美しい富士山の写真を撮るプロンプト
ミラーレスカメラや一眼レフカメラを購入すると、必ず撮影しに行きたくなる場所の1つは「桜の時期の富士山」でしょう。撮影行脚ついでに周辺地域のグルメに舌鼓を打ったり温泉巡りなども楽しいものです。
一方で「とりあえず桜の時期の富士山の写真素材が手っ取り早く欲しいんだけど、撮影に行くスケジュールが確保できないし良い写真素材はお高いし…」といった状況もあるでしょう。そんなときに使えるのが「カメラとしてのMidjourney」です。
今回はMidjourneyを使って美しい富士山の写真を「撮影」してみましょう。この記事のタイトル画像も、もちろんMidjourneyで撮影した富士山です!
Midjourneyで「撮影」するコツ
次のような流れでプロンプトを組んでいくと、どなたでも簡単に美しい富士山(などの風景)の写真を撮ることができます。
被写体を決めて基本プロンプトを組む
「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
プロンプトを肉付け・詳細化する
「疑似カメラの撮影設定」を追加する
最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
Step1:被写体を決めて基本プロンプトを組む
被写体は富士山ですので、基本プロンプトはこんな感じです。
『日本の富士山の写真で、前景には満開の桜の木、遠くに雄大な富士山を観ている構図』
アスペクト比は 16:9、シード値を適当に決めておきます(ここでは日付を便宜上のシード値にしています)
これで画像を生成すると次にようになります。
良い感じに生成された雰囲気は感じますが、イラスト調で仕上がりとしては微妙です。では、これをベースにどんどんプロンプトを改善していきましょう。
Step2:「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
プロンプト先頭に「自然の風景写真」を意味する "Naturescape photography" を追加します。
プロンプトは次のようになります。
これで画像を生成すると次にようになります。
一気に写真風になりました。個人ブログの画像素材であればこの程度の画像でも十分使えそうですね。
ではさらにプロンプトを作り込んでみましょう。
Step3:プロンプトを肉付け・詳細化する
Step1のプロンプトである『日本の富士山の写真で、前景には満開の桜の木、遠くに雄大な富士山を観ている構図』をさらに発展させて肉付け・詳細化していきます。
『日本の富士山の写真。満開の桜を前景、遠くに雄大な富士山がそびえ立つ息をのむような写真。空の青と富士山の白い雪が、美しいコントラストを生み出している』
こんな感じにすると、プロンプトは次のようになります。
生成された画像はこちらです。
どことなく違和感もありますが、だいぶ良くなりましたね。
では、ここからブラッシュアップをかけていきます。
Step4:「疑似カメラの撮影設定」を追加する
Midjourneyに「ミラーレスカメラ」や「一眼レフカメラ」の役割を与えて振る舞ってもらいます。カメラとしてのロールプレイをしてもらうわけです。
そのためにプロンプトに追加する情報を次のように設定します。
撮影するカメラ: Camera="NIKON Z9"
レンズ: Lens="NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S"
絞りF値=F8: "Aperture-of=f/8"
ISO感度=400: "ISO=400"
このようなロールプレイ用パラメータは厳密に書式が決まっているわけではありませんので、とりあえず人間側の視認性が良いようにセットすれば問題ありません。
また設定したカメラの性能をそのまま再現できるわけでもありません。Midjourneyが過去に画像を学習した際の素材に付いていたであろうEXIF情報などの属性と紐づけて「それっぽい」画像を生成してくれることを期待するためのものです。
これらを追加したプロンプトは次のようになります。
生成画像は次のとおりです。
はい、良い感じですね。ここまでできれば上出来でしょう。
あとは画像をアップスケールしてから、フォトレタッチ用のアプリなどで明るさやコントラスト、色周りを調整すれば画像素材としては十分通用する画像の出来上がりです。
Step5:最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
Step4まででも十分実運用に耐えられそうな画像が仕上がっていますが「最後のひと押し」として、さらに画質を上げてみましょう。
次のような効果を期待するキーワードをプロンプトに追加します。
フォトリアリスティック:photorealistic
ハイエンドミラーレスカメラで撮影:taken-with-a-highend-mirrorless-camera
息をのむようなショット:breathtaking-shots
雄大な眺め:majestic-view
見事な写真:stunning-photographs
8K画像:8K
これらを追加した最終的なプロンプトは次のようになります。
仕上がった画像は次のようなものです。
まとめ
ここまで来ると、あとはもう好みの領域です。
Step4までの作りこみで十分という場合もあるでしょうし、さらにプロンプトを追加していくこともできます。
シード値を変えればまた別のアングルやロケーションも期待できますし、Midjourney自体の画質を操作するパラメータを色々と試すこともできます。
今回は「桜の時期の富士山の撮影」をテーマにしてみましたが、Midjourneyをカメラとして様々な山岳写真を含めた風景写真を「撮る」のも楽しいものです。
好みのロケーションや表現方法を変えた自分なりのプロンプトを組んで試してみてください。
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