【無料】Midjourneyで「天国にいちばん近い桟橋」を撮影するプロンプト
かつての昭和時代に「天国にいちばん近い島」という旅行記が出版されたのが1966年。南太平洋のリゾート地であるニューカレドニアを舞台にし、1984年には映画化もされた作品です。
そのニューカレドニアの海岸から伸びる桟橋を黄昏時に撮影する、という設定の美しい画像を作るプロンプトを紹介します。↑のような画像を生成できます。
Midjourneyで「撮影」するコツ
私のMidjourney用プロンプト紹介では毎回記載していますが、Midjourneyをカメラに見立てて撮影する基本のコツは次のとおりです。
被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む
「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
プロンプトを肉付け・詳細化する
「疑似カメラの撮影設定」を追加する
最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
「3」と「4」は同時にやっても良いですし「5」はお気持ち的な要素でもあります。「4」のカメラ設定をしっかり仕込むと、意外と「5」は無くても良い感じの画像を作成することができます。
Step-1:被写体やシーンを決めて基本プロンプトを組む
さっそく「天国にいちばん近い桟橋」を撮影していきます。
基本プロンプトを構成するシーンは次のように設定します。
『海岸エリア、海と桟橋、空には雲が広がっている』
(プロンプトには「ニューカレドニア」などの特定の地名は入れずに生成しますが、お好みの地名を入れても良いでしょう)
アスペクト比は 16:9、シード値を適当に決めておきます(ここでは日付に基づいた便宜上のシード値にしています)
使用する最初のプロンプト:
生成画像:
曇天模様でイラスト調の画像もあり、これだけでは美しさも「天国にいちばん近い」要素もありませんが、
海岸エリア
海と桟橋
空に広がる雲
は描かれていますね。では次にフォトリアル風にしていきます。
Step-2:「写真」として仕上げる大前提プロンプトを付ける
海の風景写真・自然の景観写真を意図する "Seascape-photography", "Nature" を付与します。
シーン設定に関するプロンプトは Step-1 と同一です。
使用するプロンプト:
生成画像:
フォトリアル・写真テイストになりました。ではプロンプトを拡充していきます。
Step-3:プロンプトを肉付け・詳細化する
描くシーンをより詳細に説明するように、プロンプトをブラッシュアップします。
そのためのシーン説明は次のようにします。
『穏やかで美しい海岸エリア。静かで波も穏やかな海に長い木製の桟橋が伸びている。空にはパステルカラーの雲が広がっている』
使用するプロンプト:
生成画像:
一気に描きたい風景に近づいてきました。
AI画像生成でもっとも重要なのは「状況の言語化スキル・言葉による表現力」です。より適切な状況描写をAIに与えてやることで望む結果に近づくことができます。
Step-4:「疑似カメラの撮影設定」を追加する
次に、いつも通りカメラとレンズの設定を追加していきます。
カメラ:Camera="Nikon D850"
レンズ:Lens="14-24mm f/2.8"
使用するプロンプト:
生成画像:
よりフォトリアル感が増したように思えますね。
最後に、より見栄えのする画像としての仕上がりを期待するキーワードをプロンプトに詰め込んでいきます。
Step-5:最後にさらなる臨場感や写実感が期待できるプロンプトを追加する
テーマが「天国にいちばん近い桟橋」なので、よりソフトな色使いであったり、海面の波のより穏やかな表現を狙う目的でのカメラの長時間露光、空に広がる雲のパステルカラー感のバランスなどを期待したプロンプトを追加します。
使用するプロンプト:
生成画像:
仕上がりました。
プロンプト中の Atmosphere="Serene" の Sereneは穏やかな雰囲気、
特に
Effects="Soft-colors, long-exposure"
部分で、ソフトな色使いと長時間露光の表現を期待しています。
Tags にはこの画像がストックフォトサイトなどに登録される場合に付けられるであろう、表現上の各種のハッシュタグを想定したキーワードを設定しています。
まとめ
今回は全体的に穏やかな風景画像を目指したプロンプトで、海岸エリアを撮影するシーン設定にしていますが、全体的なプロンプトはそのままで状況描写部分の
を他の場所や状況に変え Tags の内容をシーンに合わせてみると、また違った風景を作成できるはずですので、自由にいじって試してみてください。
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