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本当に大事なことを見失そうになった

様々な問題は複雑に連関しており、総体として見なければ大事なことを見失う。
自らが代表のX社を売りたい社長、買い手が数社名乗りを上げた。A社株式譲渡、これが一番あと腐れがなく、社長には譲渡益が入る。B社、事業譲渡、黒字部門だけ買取り、赤字部門は引き取らない。X社と業種は近い。C社、事業譲渡らしいが、条件を示さない。C社は対象外として、私は社長がA社を選択すると思った。が、社長はB社を考えているらしい。赤字は残された事業用資産で解消できそうな見込みがあることもあるが、何より業種が近く、今の従業員を引き取ってくれることが決め手のようだ。A社選択が妥当なのだが、自分の苦労より従業員のことを考える社長。考えてみれば、日頃の商売も取引先を大切にし、暴利を貪るようなことを避け、実直に商売をしてきたのだ。経済的の視点から見ても雇用を守れる方がいい。

年齢の問題さえなければ、もっと頑張ってほしいのだが、私は改めてこの社長のために全力を尽くそうと心に決めた。

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