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THE WORLD IS UGLY BUT


人生初めてのライブは、マイケミ。

人生最後のライブも、マイケミ。

ずっとそう決めてきた。


でもマイケミが与えてくれたあの時間は、
ライブとか音楽とか、そんな次元じゃなかった。

マイケミは人生そのもので、始まりはあるけど終わりはない。
2006年に初めてマイケミと出会ってからずっと、奥底にいて、形成してくれて生きてる。



2011年ZEPP大阪。
目の前に立っていたのはマイケミ…?と実感のないままバンドは解散。 

やっと。やっと会える。マイケミの音を生で感じられる。

と思いながらも繁忙期真っ最中の私は2日間お休みをもらうために目の前のことに必死で、また実感のないまま当日を迎える。



せっかくやっと会えるのに実感ないのが寂しくて
迂闊に飛行機で聴いてしまい、号泣。

グッズは着いたらあさこさんが大雨の中買ってくれた…。神なの?一生感謝します。泣

小雨の中会場に着いて、オーディエンスの格好を見て、こんなにもマイケミを待ってる人がいるんだとまた涙ぐむ。


パンクスプリングという名前のフェスで
マイケミしか見えない私は、楽しみはしたと思うけど、バンドが目の前に現れても心ここに在らず。MCでマイケミと聴こえた時だけ、えっ…ほんと…?てなってたと思う。


あと1バンドでマイケミという時、低身長だからかモッシュで流されて右側の5列目から15列目あたりのFrankの前まで飛んだ。

ここで運ばれたら終わりだと思いながらも、立てなくて息もしにくくただ苦しんでた。あのハロウィンの事故こんな感じだったのか。そりゃ苦しいわ。。と意識がぼーっとなりながらも冷静に亡くなってしまった人たちのことを思ってた。

そんな私を見兼ねて、赤髪の外国のお姉さんが大丈夫?と声かけてくれて、押さないでって叫んで盾になって守ってくれた。声も出せない状態だったから助かった。おかげで無事マイケミを見れました。
ありがとう…。マイケミファン優しい。



マイケミ直前になり、モニターにはマイケミからの優しい言葉。

自意識過剰なのは分かってるけど、さっきの様子見てたの…?と思ってしまいました。


Sing It For Japanのことを思い出して、彼らはいつも優しく味方してくれるなと泣いた。モニターを写真撮ってる人がちらほらいて、彼らの優しさが伝染すればいいなと思った。



モニターにはぼやーっと強く赤く震える光。

2001年宇宙の旅か?ってぐらいの冷たい轟音。



本当に記憶が飛んでるし、そうなると分かってたので、できるかぎり動画を撮った。
そもそも前半は埋もれて肉眼でもモニターさえも何も見えず、自分のiPhoneを掲げて画面を確認するしかなかった。

ここからは自分で撮った動画や載ってある動画を見返して記憶を呼び起こしながら書きます。



周りの人の歓声で、マイケミが登場したのがわかる。人に揉まれて何も見えない。

でも最初の一音で、マイケミの音で、反射的に激情する。


今マイケミが復活している。休止期間やソロ活動、バンド活動を経て今のマイケミが創り出してくれたFoundation of Decay。

Gerardの声が遠いというのもあったけど、12年前のライブでGerardしか見てなかった私がギターで召されると思わなかった。

曲の中盤からGerardの生の声がしっかり聴こえてくる。え、ほんとに…?見えない。。と辛い気持ちも大きかった。


Dオクターブのイントロで、血が沸き立つのがわかる。この曲に何度救われたことか。私の居場所。
会場の温度が一気に上がって、モッシュに揉まれて一向に見えない。
Trust meは本当にFrankしててデカくて最高だった。いつ聴いても最高に人間らしくてかっこよくて一生飽きることなどない曲。


Boy Divisionでやっと、モニター越しにGerardのご尊顔を拝むこととなる。白いカラコンや黒いペイントにも気が付かないほどの美しさに息を呑む。あれ、カラコンしてる?って気がついたのはほんと終盤。いつかインタビューで口にしてた、ロックンロールへのラブレターってイメージの曲。


中学生時代、登校前に2ndのGive'em Hell' KidからNot OKまでを聴くのがルーティーンだった。その前後は必ず泣いてしまうから、その4曲だけ。こんな立て続けにかっこいい曲やってくれて、どうしよう。

復活後はFrankのマイクが大きくて良い。ありがとうございます!!


ここでGerardが、後ろに下がるように促してくれる。一気に圧迫感がなくなって、それまで息がしにくかったことに気づいた。え、なにヒーローなの?ヒーローを生み出したGerardに言いたい。あなたが1番のヒーローです。

背伸びしてやっと、やっと肉眼でGerardがちょっとだけ見えた。目の前にはFrank。

iPhoneを取り出せるぐらい周りのスペースに余裕ができ、さめざめと泣きながらGhostを照らす。
美しくて悲しくて涙なしでは聴けない曲を生でやられたらもう。


まさかのKill All Your Friendsで、何が起こったかわからなくなる。理解より先に懐かしさが込み上げる。
BloodやDead、MAMAのように、Black Paradeの雰囲気にぴったりな、悲劇も遠くから見たら喜劇。みたいなイメージが昔からある。後から冷静に見返したら、Rayがアームを駆使してめちゃくちゃに気持ちいい音を出しておる。一瞬にしてシューゲイザー。ハードロックやらメタル畑出身のRay、いつのまに…


始まってから一瞬で終わったOur Lady of Sorrows。最高に激しいマイケミ。こんなにかっこいい存在他にいる?って思う。GerardとFrankのシャウト、Rayはギターでシャウトしてる。Gerardはよくしゃがんで、たまに地面を這う。スーツの色は背景と同化して、探すのが大変。。

背景のビル街は雨に降られて、雲が流れてる。



Planetary マイケミの楽曲の中で数少ない、自然と楽しく踊れる曲。動画がブレブレです。この曲の勢い余ったFrankのコーラスが大好き。今回はRayのカッティングが神がかってました。この曲を聴くと2011年、DD期のライブの光景が蘇ってくる。


ドラムからの最初の一音。ピアノの鍵盤を叩くたった一音。これだけで大号泣なんよ。Gerardはこの一音を、永遠を祝して鳴り響く鐘のようだと言ってた。

その後のオーディエンスの歓声、大合唱で一生分泣いた。今見返しててもメガネに涙がたまるぐらい泣いてる。

初めてマイケミに出逢った曲。
深夜のビルボード番組で数秒だけ流れた曲。
日本では味わえないと思ってた光景。
もう今日が命日でいい。生きててよかった。



Fashion Statement
ああ、マイケミがマイケミしている…。
こんな雰囲気の音楽を作り出せるのってマイケミしかいないんじゃないかな。なんて表現したらいいのか分からないけど、暗くて治安悪そうな場所で必死に息してる感じ…。
Gerardが歌ってて途中からシャウトになるの、めちゃくちゃ好き。



Bury me in Black
これライブでやることって珍しいよね…?フェスってことを完全に忘れてる。ありがとうマイケミ。ありがとうクリエイティブマン。
Frankのシャウトが最高。頭を振らずにはいられない。終わりがめちゃくちゃかっこいい。ジャーンみたいな感じより、勢いのまま突然終わる曲フェチです。


Teenagers
Black Paradeの中で唯一の明るい曲(歌詞は別として。)私たちはMVのように拳を上げて踊る。

Gerardのくるくるとマイクのコードを巻き取る仕草、パントマイムみたいな少しコミカルな手の動き、どこのタイミングか覚えてないけど、
上を見上げたGerardをモニター越しで見て、なんて綺麗な鼻の形なんだろうと。あんな綺麗な鼻の形の人いる?

ライブ始まる前までは、きっと立ち尽くして声も出ないんだろうと思ってたけど、Gerardに煽っていただいたので知らぬ間に歌ってました。


今まで聴いた中で一番重たいドラムの音。Frankのミュートカッティング 。Rayの正統派ロックのようなリフ。身体が疼いてしょうがない。ファンじゃない人からしてもかっこいいんじゃないかな。Jimmy Fallonでこの曲披露してくれた時かなり衝撃だった。この曲だけはエフェクター使わないでって思うでしょ。Destroyaで拳を上げるのも好き。


This is How I Dissapear、Black Parede多めだ…。Black Parade信者として嬉しい。この曲ライブでやってくれるなんて、過去振り返るとかなりレアじゃないかな??ヘヴィなギターがかっこよすぎる。アルバム通して聴くことが多かったから、このあとWTTBPが待ってる感覚になってしまって、もう終わったんだったって少し寂しくなる。



青い照明、ポワーンと鳴り響く音でついに夢が叶うと確信した。イントロが始まった瞬間嗚咽するほど泣いて泣き叫んだ。
マイケミが解散した時、マイケミの曲なにひとつ1年ぐらい聴けなくて。カラオケでHelena入れられて人前で号泣するし、Gerardソロも聴けないし、ベストアルバムも買っても封印してるぐらい。(数年封印してたら母に勝手に開封されてやるせない気持ちになりました)

でもこの曲のおかげで立ち直った。美しくて優しい曲。最初未発表の状態でライブでやってくれてた時はもっとシューゲイザーっぽくて(それも大好き)でもまだ最後のStop your crying〜がなくて。Gerardが語りかけてくれてるようで救われた。

なんとかカメラ構えてたけど、俯いて泣きじゃくっていたので前の人の頭ばかり映ってる。。

ダウンロードフェスが流れてしまった時、その分バンドに還元したいという想いでレコードを集め始めたんだけど、大好きな(主にNo.3)conventional weaponsがヤフオクで20万円で売られててめっちゃ迷ってたけど、20万使うぐらいなら海外遠征した方がいいなって思ってた。まさかライブで、日本でthe world is uglyをやってくれるなんて。。

このツアー始まるまでライブ映像探しても2本ぐらいしか見たことなかった。あの時の自分に教えてあげたい。

余談ですがなんと先日、conventional weapons No.3のepを手に入れました。20万に比べたらかなりお安く譲ってもらえた…。

マイケミ2回も観れて、uglyも2日間生で聴けて、10年以上探してたepを手に入れて…この1ヶ月なんなの?死期近いの?ありがとう。


静かめの曲の時に前の方から回ってくる蓋を開けた状態のペットボトルの水。

落として床にあるから危ないのかな?みんな優しいなと思って、泣きながらも後ろに回してた。平静じゃなさすぎて蓋開けた状態の満杯の水が大量に回ってくることに何も疑問も持たなかったけど、後でファンを想ってマイケミが用意してくれた水だと知った…。Return Showの時はブランケットをファンに配ってくれてたし、どれだけファン想いなの。泣

マイケミ水と分かったので翌日大阪では早々に頂戴しました。あのペットボトル一生持っておく。
水といえば翌日大阪で、Gerardが発した水を浴びることになります。



コールアンドレスポンスと、Gerardの手拍子と、キレのあるRayのギター。Helenaが来る…涙

WTTBPに続く大合唱。雨に降られて叫んでるみたいに、泣き叫ぶ。服を着てなくて全身で音を浴びてるような感覚になる。音と一体化する。
お葬式で流してください。


ティムバートンの世界みたいなシンセ。

Everybody is hopeless, hopelessのコールが沸く。ここは日本…?
 
この世界観、他のバンドでも、なんならマイケミの中でもブラパレ時に生み出された音楽でしか絶対に味わえない。さっきも同じようなこと書いたけど。Frankがこの曲をやるのが楽しいって言ってたけど、この曲のGerardは完全に演じ切ってて、より人間じゃなく見える。音源の最後のコーラス、マイケミママたちが参加してると最近知りました。Black Paradeのレコーディングは辛い思いしてたイメージが強かったからなんか安心した。



Gerardがワンフレーズ歌って、いきなり大合唱。
大合唱というより心の叫び。
私の人生のモットーとなった曲。2011年、大阪で聴けなくて全通しなかったこと後悔した曲…。
やっと聴けた。

2007年頃Frankのインタビューを読んでから、この曲があればどんな事があっても自分を奮い立たせて立ち上がる事ができてる。
本当に沈んだ時はこの曲を聴いて泣いて眠る。そうしたら次の日またなんとかやっていける。
最近読んだMikeyのインタビューで、鬱状態のMikeyのために皆んなが作った曲ってことを知った。
この曲を作ってくれて、支え合ってくれてありがとう。私も支えになってます。



Famousの余韻でぼーっと泣いてる間にはけてしまったマイケミ…

M-C-R!! M-C-R!!とコールが鳴り響く。

ビル群の背景は、星が輝いてる。

ライブって大体、めちゃくちゃ好きなバンドだとしても、もう無理!早く終わってくれ〜って思うタイミングがあるけど、今回はそれが全くなかった。

まだ聴きたい…CANCERとKIDS聴きたいよ。。



これもどのタイミングか忘れたけど、
後半で、たまたま斜め前に恩人の赤髪のお姉さんがいて、私が泣きじゃくってたらこっちおいでって少し高くなってるところに誘導してくれた。ちゃんとお礼したくて、今もTwitterで探してる。



アンコールに応えて出てきてくれたマイケミ…😭

マイケミが最初にレコーディングした曲。

一曲コピーしてた(素人なりに)ぐらい大好きな重たいギター、Gerardのシャウト、静と動のバランス、構成、全部癖にぶっ刺さる。頭を振らずにはいられない。

後から映像で観ると、Rayのアレンジが細かい。やばいぞ。

Gerardが喋ると、10年前より声が年齢を重ねたなって思う。でもまだまだ成長してる。生きててくれてありがとう。




最後の曲は、KIDSだってGerardが。心の準備させてくれてありがとう。 

一音も逃したくない。この曲を最初に聴いた時、バンドを続けてくれてありがとう。って思いでいっぱいになった。自作でファンビデオ作るほど、この曲が好きだし、マイケミにとっても大切な曲なんだと思う。

そしてFrankのコーラスが死ぬほど好きです。

Ray Toroのギターソロは、ここは天国なのかって思えた。

GerardとMikeyの娘ちゃんがこっちを向いて手を振ってる。天国なのか。

この辺幸せすぎて記憶がまじでない。

去り際の光景も…




終わって気が付いたら大号泣してて、ステージの前から離れたくなくてしばらく突っ立ってて、同じように号泣してて顔を上げられないでいたら、同じようなファンがちらほらいた。みんなとハグしたかった…。

スタッフさんに下がってと言われトボトボと歩いてたら同じく大号泣してるメグさんが現れ、しばらく言葉にならず、より泣くしかなくて。

落ち着いてから、the World is Uglyやってくれたねよかったねと言ってくれるメグさん。泣


そのあとはじめましての人たちとお会いできたけど、多分テンションおかしかったし何話してたか記憶が曖昧なのでまた普通にお会いしたいです…。



翌日の大阪のレポはざっくりとしか描かないけど、
ブロック割してたからか、コアなファンの割合が多かったからか、前の方でとても落ち着いて見れた。終演後もみんなゴミ拾ってて、優しい世界でした。


大好きなYou Know WhatとSleepが聴けました。You Know WhatはGerardはまだ分かるけどギターにまで色気を感じる。Sleepは絶対聴きたかった化け物だった。Jamもかっこよすぎて妊娠したかと思いました。

もう思い残すことはない。。

いやCANCER、I Don't Love You、Disenchanted、Desert Songも生で聴きたいよ。


今回のライブ、

FrankもRayもMikeyもナチュラルに笑ってたけど、Gerardの最後のちょっと悲しそうな笑顔が印象的だった。。服装もあってかもしれないけど、Return Showの時みたいに自然体な感じはなかったように思える。



これは想像でしかないけれど

復活してくれてツアーしてくれてる理由の一つに、子供たちに夢を見せるためっていうのもあるんじゃないかな。ライブ後のファミリーの様子を見て、the World is Uglyを聴いて、自然とそう思った。

マイケミのおかげで、私もまた世界に美しさを見出すことができました。

彼らに顔向けできるように、自分の周りの人達と、自分自身が幸せになるように精一杯生きます。


状況が落ち着いていろんなバンドが来日してくれるような状況になったけど、ライブにわざわざ来てくれること、活動してくれること、生きててくれることを当たり前と思わないこと。リスペクトを持つことを忘れないこと。大事にしていきたいです。

もちろん活動を続けてほしいけど、単独もすぐに来て欲しいけど、一番は彼らの心身の健康を願ってる。
ありがとうマイケミ。

最後にクリエイティブマン、最高のステージを用意してくれてありがとう。単独お願いします!


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