『 英語耳 』は、義務教育にくみこむべき教材。

そのように強く思う。

英語の発音記号がわからない人間だった。
過去形で語れるようになったのは『 英語耳 』のおかげ。
『 英語耳 』を読み理解し発音した結果、英語の発音記号がわかるようになった。

英和辞典にも発音記号の解説が書かれており、発音の方法や舌の位置、口の開き方が書かれていた。手持ちの辞書で代用できる可能性もある。

英語には、たくさんの発音記号があると思っていた。英語の発音記号は想像よりも少なかった。
『 英語耳 』は、発音方法別にカテゴリーわけされており覚えやすい。

これからの人生、発音記号を確認するだけで英語の単語を発音できるようになった。

なんと、いままで無駄なことをしていたのだろう。この情報を小学生から中学生のあいだにまず教えるべきだ。
義務教育の怠慢であると言わざるをえない。

英語の文章を読むために英語の勉強をはじめた。英語の文章を読むだけなので、英語の発音までを勉強する必要はないと考えていた。

しかし、英語の単語や熟語、文法、瞬間英作文をおこない英語の知識を脳に定着させるためには、くりかえし英語を発音し五感をフル活用し知識を定着させていた。

ふと思いたち、私が英語を発音している声を録音した。

まぁ、ひどいもんですわ。聴けたもんではございやせん。

です　いず　あつぷる。こんなんですわ。

だれに聴かせるわけでもないので、ひどくても問題はないにしても、ひどい。

それが、『 英語耳 』を読み、じっさいに発音の練習をはじめた結果。

でぃすぃ　いずっー　あっぷぅ～るぅ。

ほんのすこしだけネイティブのような発音にちかづいた。

永井荷風は書いている。異国の言葉を学ぶときは、まずは異国の人間から学べと。

『 英語耳 』を義務教育にくみこめと思ったのは、一朝一夕に発音と耳は鍛えられない。耳にいたっては年々劣化する。
英語の勉強をはじめるときに買うべき教材は、英語の文法を学ぶ基礎の本、そして『 英語耳 』だと思う。

英語の発音の練習時間が長ければ長いほど、英語の発音はネイティブにちかづく。

日本語を発音するときは、舌をうごかさない。

英語を発音するときは、舌を上へ下へ、のどにひっこめたり、ほそめたりしなければならない。
舌をうごかしなれていなかった。舌を噛んだり、舌の皮膚がはがしたり、あげくのはてにはノドに舌がはまり窒息しかけたりもした。
舌をうごかす筋肉を鍛え、スムーズに舌を動かせるようにならなければらない。
それには時間がかかる。というわけで、『 英語耳 』を読み発音方法をおぼえ、英語学習の初期から舌と口を鍛えたほうが、けっきょくは効率がよい。

『 英語耳 』には書かれている。発音記号の発生練習は、100回はくり返せと。
100回くり返すには、できるだけはやく『 英語耳 』のカリキュラムに取りくみはじめたほうが、それだけはやく100回に到達する。

そして、つぎは英語の歌や発音を100回聴いて100回発音する必要がある。
この文章を読んだ瞬間に「うへぇ」となる気持ちはわかる、わかりすぎるほどわかります。

幾多の英語学習者をほうむりさってきた難関、虎牢関、万里の長城。
それは、くり返しくり返し勉強することではないだろうか。
英語の勉強は、くり返しくり返し、毎日毎日あくことなく勉強し続けなければならない。

1日10分でも『 英語耳 』のカリキュラムにとりくめば、すこしづつだが、発音がよくなり、英語を聴けるようにはなる、継続さえすれば。

あと、発音するメリットとして、眠気がふきとぶ効果を感じた。
単語を暗記したり、文法の復習をしていると眠気をかんじる、そんなときに英語を発音すると眠気がふっ飛ぶときもある。
なお、ふき飛ばないときもある。そんなときは寝るにかぎり。

英語の発音記号がわかり、ネイティブの発音に近づいたいま、英語の勉強をするのが愉しくなっている。

だからこそ『 英語耳 』を、学習をはじめた段階で買い発音しておけばとくやんだ。

が、くやんでいても過ぎ去りし時間はもどらない、だから、今日もくり返し英語を発音する。そして、くり返し英語を視聴する。

『 英語耳 』には、発音記号をおぼえたのち、さまざまなステップを踏んだのち英語の文章をたくさん読めば英語力はあがると書かれている。
さまざまなステップを踏んだり、舌を噛んだりしている状態だが、いつか英語で書かれた文章をすらすらと読めるようになる、きっと、たぶん、メイビー。