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ニュージーランドの社交事情

最近、以前住んでいたニュージーランドを、10年ぶりに訪れました。今回のニュージーランド旅行は昔の友達を訪ねるのが大きな目的の一つ。その方達と再会できて、暖かい歓迎をうけ感動の嵐でした。

Kiwiの方達は自宅に人を呼ぶのが大好き。自宅を訪問し合うのが彼らにとってメインの社交のやり方なのですが、それにしてもいつも素晴らしいもてなしの仕方だと、唸ってしまいます。その中でもお友達のVさん宅は、特に社交好き。海外からのお客さん(今回の私たちもそう)もどんどんと自宅に呼びます。今回私たちが訪れた時も、デンマーク人のゲストと一緒でした。テーブルセッティングも完璧で、おもてなし上手です。とても80代夫婦とは思えないのです。

やはり彼らの健康の秘訣は、こうやってどんどん人を自宅に招いて、いろんな話をして社交をする所にあるのだなと確信しました。80代のご夫婦ですが、過去にいろんな所に旅行に行っていて、そこここでのエピソードで、話を盛り上げてくれます。自宅に招きあって社交する、盛り上がるのがこの国に根付いた社交のスタイルなのですね。私も以前NZに暮らしていた時に、彼らを自宅に呼んでせっせと寿司を巻いていた事を思い出して、ノスタルジックな気持ちになりました。今日本に住んでいますが、彼らの真似をして自宅にせっせと人を呼ぶ暮らしに密かに憧れています。

彼らは自分の家を見せるのも大好きです。ちょうどWさん一家が新しい家を購入して、私たちは初めてお家をお邪魔したので、家のツアーをしてくれました。その時にいろんな調度品を見せたり、家にまつわるエピソードを話したりして、盛り上がります。Wさんの娘さんはアーティストで、自宅の隣に離れを作り、そこで創作活動をしています。娘さんの工房も見せてくれましたが、娘のLさんの作品で溢れていました。その中でも目を引いたのは、色彩豊かな家具たち。古い中古家具を掘り出し市で見つけ、ペイントしたそうです。彼女は新しいものを一から作り出すだけではなく、すでにあるものを自分流にアレンジして使う天才だと思いました。

Pさん宅は築150年の古いヴィラ(古民家?)を改築し続けながら住んでいます。NZでは(他の欧米諸国もそうかもしれませんが)古い家ほど価値があって、オークションでも高く売れます。古いものを大事にする人々が、古いものの価値をちゃんとわかっているからです。Pさんのご家庭にも訪問させていただきましたが、Pさん夫婦はこの家にとても誇りを持っていて、家の歴史とかを熱く語ってくれます。古い家に似合う調度品で家はいっぱい。私も古い家を大切に使っていくことにとても執着があるので、語り出すと止まらなくなりそうです。ニュージーランドの家事情ついては、また次回書きたいと思います。

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